2019年5月17日(金)東京・後楽園ホール『LETHWEI IN JAPAN 12 ~勇者の証~』に、ロクク・ダリ(コンゴ/TRI.H studio)が参戦する。
ダリは幼い頃から柔道を学び、アフリカ・ジュニア王者になったほかコンゴ代表に選ばれたこともある。MMA転向後は圧倒的なパワーを誇るパンチを武器に、2018年12月には「GRACHAN」と「GLADIATOR」が認定する新タイトル「GRAND」ウェルター級王者となった。また、2016年7月には『巌流島』でミャンマーの英雄と呼ばれるトゥントゥンミンを1Rにパウンドで撃破したこともある。
2月大会ではキックボクシングのマレーシア王者を3RでKOしたダリが今回迎え撃つのは、元UFCファイターでパンクラスにも参戦していた同じMMAファイターのウィル・チョープ(アメリカ)だ。193cmの長身を誇り、MMA戦績は36勝15敗。
ダリは「コンニチハ! 日本に住み日本人と結婚し、日本で子育てをし、日本を愛するコンゴ人のダリです。私は柔道という日本の伝統武道のおかげでコンゴ代表として日本に足を踏み入れました。日本のMMAに憧れて格闘技を始めて、そしてミャンマーの伝統武術であるラウェイの舞台でも戦わせてもらっています。打倒極(だ・とう・きょく=打つ・投げる・極める)があるMMAと立ち技なら頭突きもOKのラウェイが格闘技の究極だと思っています」とコメント。
「今回はその究極の格闘技MMAの最高峰である、UFCファイターだったウィル・チョープと究極の立ち技格闘技のラウェイで戦える事を光栄に思います。MMAとラウェイという2束のわらじを履いているウィル選手には親近感はありますが、この試合に勝ってUFCへの足がかりとしたいと思います! ボマイエ!」と、ダリは目標であるUFC出場へ向けてチョープを倒すと宣言した。
ラウェイは1000年以上の歴史を持つとされるミャンマーの伝統的な格闘技で、パンチ、キック、ヒジ打ち、ヒザ蹴りのほかに頭突きや投げも認められている。故意とみなされなければ金的攻撃も反則にはならない。グローブは着用せず拳にはバンテージのみを巻く。判定はなく決着はKO・TKOのみで、フルラウンド戦って決着がつかなかった場合はドローとなる。また、試合中に1度だけ「タイム」(2分間の休憩)が許されるのも特徴だ。