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【RISE】元ボクシング世界王者と対戦の鈴木真彦「試合を受けたことを後悔させるような派手なKOしたい」

2021/07/08 13:07
【RISE】元ボクシング世界王者と対戦の鈴木真彦「試合を受けたことを後悔させるような派手なKOしたい」

元ボクシング世界王者を「パンチでKOしたい」とする鈴木 (C)RISE

 2021年7月18日(日)エディオンアリーナ大阪・第一競技場『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 OSAKA』にて、SuperFight!のフェザー級(-57.5kg) 3分3R延長1Rで元WBA世界スーパーフライ級王者テーパリット・ジョウジム(タイ/JOE GYM)と対戦する、RISEバンタム級王者・鈴木真彦(山口道場)が公開練習を行った。


 鈴木は軽量級離れしたパンチ力と卓越したテクニックで、2018年11月にトーナメントを制してバンタム級のベルトを獲得。2015年8月の『BLADE FC JAPAN CUP -55kgトーナメント』で那須川天心に敗れて以降、連勝記録を重ね5年間無敗、19連勝という驚異の記録を打ち立てた。しかし、2020年11月の「那須川天心挑戦者決定トーナメント」準決勝で江幡塁に勝利も、決勝で志朗にダウンを奪われて約5年ぶりの黒星を喫した。2月大会で溜田蒼馬を初回KOに下して再起。

 テーパリットはムエタイで200戦以上を経験し、160勝を収めてボクシングに転向。2011年に世界初挑戦でWBA世界スーパーフライ級暫定王座に就いた。同年12月には亀田大毅の挑戦を受け、判定勝ちで初防衛に成功。2012年4月には正規王者の清水智信にTKO勝ちして王座統一。同年9月には名城信男の挑戦も退けた。同年12月、河野公平に敗れて王座を失い、現在は大阪に住んでおり、キックボクシングの試合に出場。2019年5月にはABEMAの番組企画『那須川天心にボクシングで勝ったら1000万円』に出場し、那須川と3Rのボクシングルールで拳を交えた(勝敗なし)。

 鈴木は得意のワンツー、ワンツー・左フックとパンチはもちろん、今回の試合へ向けてか左右ミドルを蹴り、ミドルのカットも見せた。


 公開練習を終えた鈴木は、蹴りが目立っていたことを聞かれると「2パターン考えていて、元ボクシング世界王者の肩書きがあるのでパンチで勝負したいけれど、ヤバくなったら蹴ろうと思って。蹴りが出た時は“コイツ、ヤバいな”と思ってください(笑)」と、パンチで勝負したいとの気持ちはあるが蹴りも使うかもしれないと笑う。

「本当はもっと(パターンは)いっぱいあるけれど、ボクシング技術と向かい合ってみないと分からないので。身長は小さいと思うので試してみたいこともあるんですよね。詳しくは言えません。ノーコメントです」といろいろと考えている様子。

 とはいえ、テーパリットはムエタイで200戦以上を経験していることから蹴りのスペシャリストであることは間違いなく「ボクシング世界王者やけど蹴りもできると思うので、それは想定しています。蹴ってきたら…それは試合を見ていただければ分かります」と、対策はしているようだ。


 また今回の試合は本来のバンタム級ではなくフェザー級で行われることが話題となったが、「SNSとかで階級を上げるんかなって声がありましたが全然そんな気もなく。55kgでもやり残したことがあるので上げる気はないです。55kgでやることがなくなったらフェザー級に上げようと考えています」と、現在の所は階級を上げることは考えていないという。

 自分の攻撃力がフェザーでも通用すると思うかと聞かれると、「それが今回の試合でもやってみないと分からないところですね。フェザー級の工藤(政英)チャンピオンにはメッチャ昔に負けているので、リベンジ込めていけるなら、まだ考えてないですけれどやれるならやりたい」と、今回の試合次第ではフェザー級でも試合をすることを考えたいとした。


「地元の大阪での大会なので、倒して盛り上げたいのが一番ある」とする鈴木。前回2月大会での試合はダウンの応酬となって大いに盛り上がったが「あれは僕が1回ダウンを取って完全に油断していたというか。まさかあそこであんなパンチを打ち返してくるとは思わなかった。溜田選手の気持ちの強さもあった。完全に油断していました」と反省し、「パンチも最近もらっているので、ディフェンスとかも練習しているので進化していると思います。進化した鈴木真彦を見せられると思います」とディフェンス面を強化したとする。

 しかし「理想は派手にKOです。一番はパンチで相手の土俵でもちろんKOしたい。試合を受けたことを後悔させるような、『鈴木真彦ヤバいな』と、相手にも見ている人にも思われるような試合をしたいです」と、KOにはこだわる。


 そのために「フィジカルは志朗選手に負けてから本格的にやって行こうということで、けっこうやっています。最低でも週2、多くて週3。これまでは錘を使ったトレーニングはしていなかったんですが増やしてきました」と、フィジカルトレーニングにも力を入れている。「全体的にパワーアップしたいと思って。殴る蹴る部分で自分が強くなっているとはあまり感じないですが、鏡を見た時にゴツうなっているなと自分で感じました」と肉体的な変化は見られているという。

 6月から導入されたオープンフィンガーグローブマッチについては、「最初はやりたいなとちょっと思っていたんですが、先輩の山口兄弟の試合を見たら怖くなりましたね。脳が揺れるより顔面が腫れてたり、皮膚的なダメージが怖いと思った。(練習は)全然やってないですよ(笑)。普通のグローブでやっています。でも(可能性は)ゼロではないですね。あの試合の方が激しくてお客さんも面白いのかなと思うので、挑戦してみたい気持ちもあります」と、望まれるならやるとした。

 そして下半期の目標を聞かると「僕の目標は何も変わっていない。一番になれるようにやっていく。そこはブレていません」と、“最強”を目指すことに変わりはないとする。最後には「大阪では53kgのトーナメントがおもろいでしょうし、OFGマッチもおもろいけれど、鈴木真彦の試合が一番おもろいので注目してください」とメッセージを送った。

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