MMA
インタビュー

【ONE】青木真也、かく語りき「10年前、東南アジアの格闘技に息吹や気運を感じた。見立ては間違えていなかった」

2021/07/01 07:07
【ONE】青木真也、かく語りき「10年前、東南アジアの格闘技に息吹や気運を感じた。見立ては間違えていなかった」

(C)ONE Championship

 2021年上半期、シンガポールで2試合を戦った青木真也。

 1月に1階級上で北米LFAで活躍するジェームズ・ナカシマに1R ネッククランクで一本勝ち。4月には、セージ・ノースカットから急遽変更されたエドゥアルド・フォラヤンと3度目の対戦に臨み、1R 腕十字で一本勝ちと、ONE2連勝・MMA4連勝を飾っている。

 試合後、フォラヤンに「いつかもう一度やろう」と伝えた青木は、今後戦いたい相手として、試合が流れたノースカット、秋山成勲の名前を挙げたが、同時に「実は若い選手とやっていきたい」と、レジェンド枠に収まることのない、枯渇しない格闘技への思いも表している。

 2021年、上半期を戦い抜いた青木が、ライト級戦線、試合後の発言の真意、そして10周年を迎えるONEについても、オフィシャル向けにコメントした。その文脈もあわせて全文を掲載する。

タイトルマッチは今の状態で都合良くやりたいとは言えない。オク・レユンとやって、勝てば説得力があると思う


【写真】ONE Championshipの公式向けにZOOMインタビューを行った青木真也。

──2021年の前半、ONEでは既に2試合をしました。振り返ってみていかがでしょうか。

「振り返ってみて、1月(ジェームズ・ナカシマ戦)が割と肝というか岐路というか。難しいところではあったけれど、そこを乗り越えたことによって開けて来たなという感じでした。あそこがもし転がっていたら、また違った話だったとは思うんですけど。 4月(エドゥアルド・フォラヤン)は相手が変わったりと色々あった中で、なんとか転がって来たというか。でもコロナのこの状況だから。何がどう起こるか分からないですよね。

 1月は相手的にも厳しい試合だったし、(ナカシマが)一個階級を下げてきたということもあって、不安な要素も多かったし。自分自身も久しぶりのONEの試合(1年3カ月ぶり)だったから。言い方は良くないかもしれないけれど、“ちょっと潰しに来ているのかな”と感じなかったわけでもないですね。そういう意味でちょっと敏感というか、神経質になった部分はありますね」

──4月のフォラヤン戦後にセージ・ノースカット選手とのTwitterでのやりとりが話題になりました。

「あれは、要は自分(ノースカット)が試合に穴を開けたわけじゃないですか。自分の都合で試合を欠場して、穴を開けて、それなのに『じゃあ、やってやるよ』って、何言っているんですかね? ということで、お前ちょっと都合良すぎるでしょという意味でした」

──セージ・ノースカット選手は、青木選手との対戦を怖がっていたと思いますか?

「全然、別に。何かどうでもよくて、話題になれば良い。面白ければ良いというのがあるから、あんまり考えていないなぁ。また組まれたらやるんだろうし、組まれなかったらやらないんだろうし」

──青木選手の方が長いキャリアを積んでいて、ライト級ランキング上位にもランクインしている。ノースカット選手に対して、もう少し試合を重ねてから挑んで来いよ、というような気持ちもありますか?

「彼は別に北米で名前があるし、UFCでやって来た部分があるから。ONEではまだキャリアが浅いかもしれないけれど、そんなにそこは気にしていないかな。

 やっぱりみんな、すぐにタイトルマッチをやりたいとか言うじゃないですか。でも、それって都合が良いというか、理屈が合ってないじゃんって思うんですよ。巡り合わせもあるけど、自分からやりたいっていうには、ある程度説得力のある成績を残さないと言えない。だから、僕はすぐタイトルマッチをやりたいっていうのは、図々しくて言えないですよ」

──すぐにタイトルマッチと言うと、少し前に、クリスチャン・リーとエディ・アルバレスの間で論争がありました。両選手と過去に対戦している青木選手は、何か意見はありますか。

「クリスチャン・リーはチャンピオンだし、若いし、これからまだまだ将来はあるんだけど。エディ・アルバレスからやりたいとは言えないと思う。だって勝っていないんだもん。でも、クリスチャン・リーからすると、エディ・アルバレスには名前があるから、やっつけて自分の価値を上げたいから『じゃあ、お前やってやるよ』っていうクリスチャン・リーからの言葉はOKでも、エディ・アルバレスからやりたい、というのは都合良いなって思いますね」

──ご自身のタイトルマッチに対する考えはいかがですか?

「やるからには上に行きたいっていうのが、選手というものだと思います。今の状態で(タイトルマッチを)やりたいって言うことは出来ると思うんですね。でも、そこでやりたいって言うと僕の中で説得力がないというか。だから、オク・レユン(マラット・ガフロフ、エディ・アルバレスに判定勝ちで3位)とかとやって、勝てば説得力があると思うけど、今の状態で都合良くやりたいとは図々しくて。そこまで僕は図々しくないかな」

──前回の試合後インタビューで「若い選手とやりたい」というコメントは、そのような意味も含めてのお話ですか?

「もう一回、ちゃんと説得力のある試合をして、それで選ばれてチャンピオンシップって言われるんであれば良いけど。何かとりあえず、ガチャガチャ回すというか、クジ回すみたいな感じでタイトルマッチっていうのは、あんまり好きなやり方じゃないんだよ。ズルいって思っちゃう」

──現状のONEライト級戦線についてはどう思いますか?

「現状は、クリスチャン・リーが飛び抜けているから。だって全員に勝っちゃったんだもん(※ザイード・フセイン・アサラナリエフに判定勝ち、青木真也にTKO勝ち、ユーリ・ラピクスにTKO勝ち、ティモフィ・ナシューヒンにTKO勝ち)。クリスチャンが抜けているから、挑戦者不在。だから、もしも上手くガチャガチャが回れば、誰に回ってくるか分からないからこそ、みんな(タイトルマッチを)やりたいって言うんじゃない?でも、クリスチャン・リー以外は横一線であることは確か。

 みんなぶっ飛ばされていて、よく(タイトルマッチやりたいって)言えるなって思っちゃう。だって、みんな負けてるじゃんって。僕も負けているんだけど、それでもちゃんと説得力あることをして、それで選ばれるんだったら良いけど。インパクトとか、説得力を残さないと話にならないなと思います」

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