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【K-1】“怪物復活”へ江川優生がフィジカルトレーニングでパワーアップ、大橋ジムでは打ち合いを磨く「圧倒したい」

2021/06/29 15:06
【K-1】“怪物復活”へ江川優生がフィジカルトレーニングでパワーアップ、大橋ジムでは打ち合いを磨く「圧倒したい」

スーパー・フェザー級に階級を上げての第一戦に臨む江川。減量苦から解放されたわけではないが、どんな動きを見せるのか

 2021年7月17日(土)福岡国際センター『ECO信頼サービス株式会社PRESENTS K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~ライト級タイトルマッチ』にて、スーパーファイトのK-1スーパー・フェザー級3分3R延長1Rで大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と対戦する第3代K-1 WORLD GPフェザー級王者・江川優生(POWER OF DREAM)が、6月29日(火)都内所属ジムにて公開練習を行った。


 POD独特の流れるように攻撃を繰り出すミット打ちで、古川会長が繰り出すバックハンドブローをかわして攻撃するところも見せた江川。「これからあとちょっと。3週間切ったくらいですが調子はいいと思います」という。

 今回よりフェザー級からスーパー・フェザー級に階級を上げての第1戦。それでも「減量は前回と比べればいい方ですが、ラクではないので最後まで集中して整えます」と決してラクではないようだ。「以前は2週間切ったくらいから減量を始め、ラスト1週間は体重を落とすことだけに集中していました」とのことだが、今回も「現段階では何とも言えません」とする。


 公式インタビューでは「通常体重は70kg近くある」と(これまでのフェザー級は57.5kgだった)明かして話題となったが、「普段から凄い食べているわけでもなく、変な生活をしているわけでもなく勝手に増えていくんです。いっぱい食べた時は71kgまでいったこともあります(苦笑)。普通に練習もしていて、怠った生活をしているわけでもないのに、勝手にデカくなってしまって」と、PODでのハードな練習をしていても増えてしまうのだという。

「通常だと練習が終わった段階で68kgくらい。筋肉がつきやすい体質なので、今まではフィジカルトレーニングはやらないようにしていました。階級を上げてからはフィジカルも取り入れるようにしています。この階級で(体重が)止まるのかなって感じはありますね」と苦笑する。


 それだけの体重で普段動いていれば、試合の時は身体が軽く感じるのではとの質問には「いや、それが意外と。フェザーの最初の頃は凄い軽かったんですが、後半はあまりそういう感覚はなかったです。逆に軽いってよりもだるかった。(フェザー級王座決定)トーナメントの前くらいはフェザーでちょうどよかったんですけれど…」と大きくなる身体に悩まされてきた。スーパー・フェザー級に上げたとはいえ「試合になってみないと何とも言えないですね。分からないです」と若干の不安も。


 今までフィジカルトレーニングをやっていなかったというのは驚きだが、その分ノビシロがある。「重量系をやらなかったんですが、今はスクワット、ベンチプレスを取り入れてやっています。サーキットトレーニングはやっていたんですが、筋肥大のトレーニングを初めてやりました。記録として更新はしているのでパワーは上がっていると思いますね」と、さらなるパワーアップに手応えを感じている。

 練習に関しては「特に変わらず追い込んでる感じです。そこ(練習内容)は関係なく(攻撃と防御の)どちらもやっています。いつも通りですね。何か変わったことはないです」と通常通り。


 元同門の武居由樹が、ボクシング転向のため移籍した大橋ジムには週2回出稽古に通っていると言い「打ち合いの技術を磨かせてもらいました。八重樫(東)さんに指導していただいています」とのこと。

 では、打ち合いを見せるのかと聞くと「打ち合います。僕は元々そういうスタイルなので。スタイルを変えられるのか分からないです。そこは様子を見てですね」と、階級を上げても打ち合うとする。


「技術練習は常にやっているので、打ち合いの中でそういう技術で上回れたら倒せるチャンスがあると思います」と言うが、KO宣言はと聞かれると「相手はタフなので(笑)。口だけは好きじゃないので、どうなるのかなって感じですね」とビッグマウスは好きじゃないとした。


 改めて対戦相手の大岩のイメージを聞くと「タフでアグレッシブなイメージです。噛み合うイメージはあります」と評し、「普通の60kgの選手だったら倒せるパワーは持っていると思いますが、大岩選手はその中でもタフなので、その選手にどれだけ通用するかが自分の中でも楽しみです。自分の中ではテストマッチです」と、スーパー・フェザー級での自分の可能性を試すにはもってこいの相手であるという認識。


「対戦する選手の幅が広がったのが唯一の楽しみです」と、層が厚いスーパー・フェザー級の強豪たちと拳を交えていくのが楽しみだとしたが、その頂点に君臨する王者・武尊については「そこまではまだ考えてないです」とした。


 大岩を「圧倒したい」との気持ちは持っているが、「ファンのことはもちろんですが、今は自分のため、仲間のため、家族のために勝ち星をとることに全力を傾けています」と、まずは連敗を脱出してスーパー・フェザー級でもやっていけることを証明することが一番の目標だとした。

 それでも「メインイベント、セミファイナルの試合に負けない試合をします」と、“怪物復活”の狼煙をあげると語った。

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