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【K-1】フィジカル面も強化して再起戦に臨む山本直樹「危機感しかない。3連敗は自分の中であり得ない」

2021/06/28 17:06
【K-1】フィジカル面も強化して再起戦に臨む山本直樹「危機感しかない。3連敗は自分の中であり得ない」

かつてK-1 WORLD MAXで活躍した兄・優弥(左)の持つミットへ右ストレートを叩き込む山本 (C)K-1

 2021年2021年7月17日(土)福岡国際センター『ECO信頼サービス株式会社PRESENTS K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~ライト級タイトルマッチ』にて、スーパーファイトのK-1スーパー・フェザー級3分3R延長1Rで、SATORU成合(K-1ジム総本部チームペガサス)と対戦する山本直樹(優弥道場)が公開練習を行った。

 山本はK-1 WORLD MAXで活躍した山本優弥の弟で、2015年4月にプロデビュー。兄と同じくパンチ&ミドルキックのスタイルで戦績は11勝(3KO)7敗1分。2019年12月、レオナ・ペタスが保持するKrushスーパー・フェザー級王座に挑戦したが2R2分8秒、KOで敗れ王座獲得ならず。2020年3月の再起戦では佐野天馬を延長戦の末に降し、9月に中島千博からも勝利したが、12月のK-1両国大会では村越優汰にダウンを奪われて判定負け、今年3月のKrushでは大岩龍矢に3RでKO負けを喫している。戦績は11勝(3KO)9敗1分。


 兄である山本優弥を相手に2分1Rのミット打ちを披露した山本。本人が「何でもできるのがキックボクシング。何でも倒せるようにしたい」と語ったように、パンチ、蹴り、ヒザ蹴りと様々な技をまんべんなく繰り出して好調であることをアピールした。

 昨年は佐野天馬、中島千博にKrushのリングで2連勝し、12.13K-1両国国技館大会でK-1本戦初登場を飾った山本。しかし、元K-1フェザー級王者である村越優汰に敗戦。今年3月『Krush.123』でも大岩龍矢に試合終了直前にKO負けを喫して、現在2連敗中だ。

 そんな状況ながら今回の7.17K-1福岡大会出場の切符を掴んだ山本。本人も「K-1という大きな舞台で前回やらせてもらって、雰囲気が全然違いましたからね。それにまた出られるということは嬉しいですし、やっぱり結果を出さないといけないんで、倒して盛り上げたいと思います」と、巻き返しに向けて意気込んでいる。

 Krushで敗れた大岩もK-1スーパー・フェザー級のトップ戦線で戦っているファイター。その大岩に肉薄したことで、「自分はやる前は負ける気は全然なくて、実際戦ってみてそこまで差がないなと感じました」と、K-1でも戦っていけるという手応えを掴めた。


 また、大岩戦後からは兄の優弥さんを見ていたトレーナーにフィジカル面での指導も受けている。「自分の持っている筋肉だったり使える部分を最大限に活かせる動きができるように見てもらっています。まだ1~2カ月なんですけど、変わっているのがわかるんで、次の試合でそれを活かせられれば完璧だと思うんで、あとは試合の結果次第ですね」と、フィジカル面も向上させてSATORU戦に臨む。

 対戦相手のSATORUに関しては、「パンチのスキルもありますし、気持ちも強い」と評した山本。「見てて面白い試合ばっかりしているんで面白い試合には自然となると思うんですけど、勝たないといけないんで、自分が勝って面白い試合にしたいと思います」と、勝敗に関しても一歩も譲るつもりはない。

 山本のテクニックvsSATORUのパワー&攻撃力という構図の試合となるが、「テクニックと言っても勝たないと意味がないんで、勝つためのテクニックを身につけています。自分もパンチでも蹴りでも倒せるぞというのを今回の試合で出せればなと。テクニック+強いという方向に持っていきたいですね」と、さらに進化した姿を福岡では見せたいようだ。


 連敗中ということもあり、「危機感しかないですね。3連敗は自分の中であり得ない」と覚悟を持ってのK-1のリング。SATORUとは選手層の厚いスーパー・フェザー級戦線での生き残りを懸けた試合となるが、「生き残るためにはやっぱり倒さなきゃいけないですけど、自分は倒しに行き過ぎて、自分の力を出しきれないんで」と現在の自分の短所も自覚している。

「体の使い方を最大限活かして、結果として倒せるという方向に持っていきたいですね。まあ、もらわずに倒せればそれはそれで評価ももらえるし、結果的に相手も疲れたりしたらそこを狙って倒せばいいんで、倒しに行くというよりは結果として倒している感じですよね」と、自分の長所を最大限に活かしての勝利だ。

 目標は変わらずにK-1のチャンピオンになること。「まずは一つ一つ勝って結果を残していって、『この選手ならタイトルマッチを組んでもいいな』と思わせて、KrushでもK-1でもタイトルマッチをして、次はベルトを獲れるようにしていきたいです」と意気込んだ。

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