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【RIZIN】GP1回戦最後の激闘、金太郎「がむしゃらでも最後までやることに意味があった」×伊藤空也「また呼ばれる機会があれば、いい試合して次は勝ちたい」

2021/06/28 11:06
【RIZIN】GP1回戦最後の激闘、金太郎「がむしゃらでも最後までやることに意味があった」×伊藤空也「また呼ばれる機会があれば、いい試合して次は勝ちたい」

(C)ゴング格闘技

 2021年6月27日『RIZIN.29』で、バンタム級GP1回戦・大阪ラウンドが行われ、金太郎、大塚隆史、瀧澤謙太、アラン“ヒロ”ヤマニハの4選手が、2回戦に進出した。

 東京ラウンドでの勝者・朝倉海、井上直樹、扇久保博正、元谷友貴の4選手と併せ、計8選手が9月19日のさいたまスーパーアリーナ大会で2nd ROUNDの4試合に臨むことになる。

 2nd ROUNDの組み合わせは「抽選会にするのか、主催者の方でマッチアップするのか、早急に決める」と榊原CEOは発表しており、さらに敗者からリザーブマッチの選手も選出される予定だ。果たして、どんな組み合わせで、誰がリザーブマッチとなるか。

 まずは、大阪大会でのGPベストバウトとも呼ばれたセミファイナルでの バンタム級トーナメント1回戦 金太郎vs.伊藤空也(BRAVE)戦を振り返り、両者のコメントを紹介したい。

 金太郎は、2020年2月にRIZINデビュー、加藤ケンジにリアネイキドチョークで一本勝ちも、9月のRIZIN.24では瀧澤謙太と激闘の末、スプリット判定負け。地元で再起を目指す試合だった。

 伊藤は、第6代GRACHANバンタム級王者としてGPに参戦。禅道会空手を経て、MMAデビュー。会社を退職し、BRAVEの宮田和幸に弟子入りし内弟子として練習に励み、2020年9月にGRACHANバンタム級王座決定戦で獅庵に判定勝利し戴冠した。得意の打撃と磨き上げたレスリング力、無尽蔵のスタミナを武器に、下馬評を覆す覚悟でセミファイナルの試合に臨んだ。

 予告通り、ラッシュガード無しでリングインした金太郎。試合は、踏み込みが速い伊藤に対し、サウスポー構えの金太郎は左の攻撃で強打を振ると、1Rからテイクダウン。2Rも手数が多い伊藤に、左のヒザで伊藤を迎撃する金太郎。

 3Rは、バランスを崩した金太郎に伊藤がダブルレッグテイクダウンを決めるも、金太郎の身体がロープ外に出る不運もあり、再開かれ逆に金太郎ががぶりで上に。しかし最後に伊藤もリフトしての力強いテイクダウンを見せるなど、白熱の攻防に。

 判定は3-0で有効打を当てて金太郎が勝利した。しかし、強打を受けても怯むことなくファイトした伊藤にも大きな拍手が送られたGP1回戦最終マッチとなった。

 2回戦進出を決めた金太郎は、リング上で「すみません。今日は“らしい”試合が出来ず申し訳ないです。今日は絶対勝ちたかったんでこういう試合になりました。次はしっかりKO出来るようにまたやります」と挨拶。

 その後、バックステージでのインタビューで、「怪我とかが多くて練習できない期間が多すぎた」と調整に難があったことを吐露。同時に、「試合に甘い感覚で行ってたのが問題やったかなと。もっと楽に勝てるやろとか思ってたんですけど。ちょっと考えが甘かったですね。自分の個人的な問題というか、作り方がミスってたと思います」と、1回戦の相手を甘く見ていたと反省した。

 対する伊藤は、「(金太郎が)打撃で来るかなと思っていたんですけど、まさかタックルで来たのは予想外でした。組みがめちゃくちゃ強くて地力で持ち上げられて、寝技で下になったんで、1R目で、結構焦りましたね」と、金太郎の隠れたストロングポイントである組み技の展開が序盤から仕掛けられたことを「予想外」と振り返った。

 また、一方で「パンクラスとか修斗とか、あんまり関係ないと思ってる。そこは自分もGRACHANのチャンピオンなんで気にした事はない」と、老舗団体に対し、新興ながら王者の矜持を見せ、今後について、「根本的な柔術の技術で際で勝てるようにしたい。打撃も細かい部分で修正が必要なので直したい」と前を向いた。

 存在感を示した伊藤は、リザーバーの候補となるか。両者の試合後の一問一答全文は以下の通りだ。

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