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【RIZIN】白鳥大珠が決勝で皇治を破り優勝! バンタム級GP大阪ラウンドは激闘の金太郎、ボンサイ柔術ヤマニハ、大塚隆史、瀧澤謙太が2回戦進出

2021/06/27 13:06
◆Yogibo presents RIZIN.292021年6月27日(日)丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館) ▼第13試合 RIZIN KICKワンナイトトーナメント決勝 61kg 3分3R×皇治(TEAM ONE)[判定0-3] ※27-30×2, 25-30〇白鳥大珠(TEAM TEPPEN)※白鳥がトーナメント優勝※1Rにバッティングで注意、3Rにバッティングで警告  第8試合後に、榊原信行CEOがリングイン。ノーコンテストに終わった皇治の決勝進出について説明を行った。  榊原CEOは観客に「いろんなケースを想定してルールを決めてきましたが、想定をしていたこと以外の事が起きて、試合後、梅野選手、白鳥選手、高橋選手、そして皇治選手の全員と話し合いました。梅野選手は偶発的な頭突きが当たってしまい、眼窩底骨折、鼻骨骨折、軽度の脳震盪、本人は“このままやりたい”という思いがあったが、とても出来ない。白鳥は『2試合やるつもり。皇治が上がって来れるなら勝ってベルト巻いて賞金持って帰る』と。高橋にも理解してもらいました。『そういう形で成立するんだったらこのトーナメントに出たひとりとしてルール上決まっていない事だけど認めます』と。皇治は結果としてノーコンテストで決勝に上がること、ノーコンテスになって相当落ち込んでますが『やる』と。白鳥と決勝、『遠慮せずノックアウトする』ということで、白鳥vs.皇治で決勝になりました」と説明した。  ともに1回戦を1R戦った白鳥と皇治。  1R、サウスポー構えの白鳥vs.オーソドックス構えの皇治、身長差は10cm。先に詰める皇治はワンツーも、1回戦同様に頭が当たり中断。再開。白鳥の左ストレ-ト、左ヒザ、さらに皇治の左フックをブロッキングしてからの白鳥の右フックで右手を着いてダウンした皇治。  すぐに立ち上がり再開、右ミドルから入る皇治だが、そこにカウンターの左ヒザを当てる白鳥。皇治は左ボディ! しかし白鳥は左ローで皇治をこかす。皇治の詰めに左インローは白鳥。しかし続く皇治の左インローがローブローになり、中断。再開。左ハイをガード上に打つ白鳥。ダウンから回復したか、皇治も圧力。白鳥も下がりながらも蹴りを打つ。  2R、相打ち覚悟で中に入っていく皇治。そこに左ボディを入れて右にさばく白鳥。ワンツー&右ハイに繋げる皇治。ロープを背に前蹴りの白鳥。そこに左ボディを当てる皇治! 回る白鳥も左ボディを当てて、ガード上ながら左右を当てて左ハイを打つ。  ワンツーから詰めて右から左のボディ打ちは皇治。しかし上に繋げられない。白鳥は左インロー。さらにヒザ蹴りでゴング。  3R、じりじりと詰めて左フックは皇治。打ち合いに応じた白鳥に右フックを当てるが、白鳥もワンツー&ヒザに。ガード固めて前に出る皇治は右アッパーも。しかしブロックする白鳥は自身のターンでワンツーヒザ。皇治も果敢に中に入りワンツーボディ、右ストレートで白鳥のアゴを上げる。  白鳥の左ハイをブロックして右フックも、頭を下げた打撃が身長差もありバッティングに。その後に皇治の後頭部への打撃もあり中断。再開。  残り1分6秒。再開。左ジャブを突く白鳥。右にさばいて回るが追う皇治は左から右で突進。ワンツースリーの白鳥に打ち合いに応じる皇治は右フック! 右ミドルも混ぜるか、押し返した白鳥がワンツーから蹴りに繋ぎ、ゴング。  熱戦の判定は3-0(30-27×2, 30-25)で、ダウンを奪った白鳥が勝利。顔を腫らせた皇治は四方に頭を下げてリングを降りた。  キックトーナメントのベルトを巻いた白鳥は、「こういう機会を無駄にしたくなかったんで決勝に出ました。皇治選手、自分も怪我しましたが、バッティング、気を付けてください。危ないんで。また技術を見直して実力で上がってきてください。まあ、こうしてキックでメインはあまり無いことなので、いま格闘技がどんどん盛り上がってきています。RIZIN関係者の皆さん、ありがとうございました。RIZIN、RISE、K-1、そして格闘技、最高!」と挨拶して、ベルトを巻いたままリング上でシャンパンシャワーを浴びた。 [nextpage] ▼第12試合 バンタム級トーナメント1回戦 5分3R ※ヒジあり〇金太郎(パンクラス大阪稲垣組)[判定3-0]×伊藤空也(BRAVE)  地元・大阪の金太郎は、キックボクシングから「THE OUTSIDER」に参戦。2012年からDEEP、パンクラスに出場。、土肥潤、合島大樹、アラン“ヒロ”ヤマニハ、TSUNEを破り4連勝を飾る。2019年7月に王者ハファエル・シウバに一本負けで王座獲得ならず。2020年2月にRIZINデビュー、加藤ケンジにリアネイキッドチョークで一本勝ちも、9月のRIZIN.24では瀧澤謙太と激闘の末、スプリット判定負け。地元で再起を目指す。  伊藤は、第6代GRACHANバンタム級王者。禅道会空手を経て、16歳の時にGLADIATORでデビュー。主戦場をGRACHANに移し2連勝も、17年10月に飯田建夫に敗れる。しかしその後は国内6連勝。会社を退職し、BRAVEの宮田和幸に弟子入り。内弟子として練習に励み、2020年9月にGRACHANバンタム級王座決定戦で獅庵にフルマークの判定勝利で戴冠した。得意の打撃と磨き上げたレスリング力、無尽蔵のスタミナを武器に、大物食いを目論む。  先に入場の伊藤はPerfumeの『Dream Fighter』で入場。金太郎は予告通り、ラッシュガード無しでリングイン。  1R、中央で視線を外さなかった両者。オーソドックス構えの伊藤に、サウスポー構えの金太郎は左ヒザ。伊藤は中央を取り右インローを当てる。右の蹴りは伊藤。互いにワンツーが交錯。前手争い。踏み込みが速い伊藤。金太郎も左を突く。伊藤のワンツーに左を当てる金太郎。しかし伊藤も右で金太郎のバランスを崩す。  先に詰めて右インローを当てる伊藤。右ミドルも。かわす金太郎は左回り。さらに右インローも入り際でローブローに。再開。続けて右インローは伊藤。金太郎は左ストレ-トを突く。組む金太郎に右で小手に巻く伊藤だが、後方に崩した金太郎がテイクダウン! サイドを奪う金太郎に左で差す伊藤。残り10秒を金太郎は抑え込んでゴング。  2R、先に右ローは伊藤。右から左ヒザは金太郎! 伊藤もワンツー。金太郎は左のテンカオから詰めてボディロックからサバ折テイクダウン! ハーフガードで背中を着かされた伊藤。  ブリッジから亀になって前方に落とした伊藤は前に。金太郎は左を振り左ハイも。ブロックする伊藤も左ロー。蹴り足を取られ、左で差して組む伊藤はクラッチして前方に崩してからバックテイク! 金太郎は右で差して体を入れ替え、コーナーに押し込み頭をアゴ下に付ける。ブレーク。右から左フックが金太郎! しかし伊藤は前に。左で差してクラッチするもブレーク。右ミドルで前に出る伊藤は右インローも。手数を止めない。  3R、前に出る伊藤は左を振る。金太郎も前手の右フックを当てるが、伊藤の圧力は止まらない。互いに左の蹴りで金太郎の左ローがローブローに。中断。再開。  右を当てる伊藤に金太郎は左ストレ-ト! しかし詰める伊藤は右インロー。回る金太郎を追う。右ローを当てる伊藤。金太郎の左テンカオは遠い。追う伊藤は右ロー。金太郎は左ミドル。  金太郎の左フックのスリップに、すぐにダブルレッグテイクダウンを決める伊藤だが、金太郎はロープ外に。なおも詰めて伊藤はダブルレッグに入るが、ここは金太郎ががぶりで上に。しかし、伊藤は尻下でクラッチして立ち際をリフトしてスラム! そこに金太郎はギロチンチョークを狙うが、首を抜く伊藤。ゴング。  熱戦の判定は3-0で金太郎が勝利。金太郎のタイミング良い強打に、下がらずタフに勝機を狙い打ち返した伊藤の闘志。両者に大きな拍手が送られた。  2回戦進出を決めた金太郎は、「すみません。今日は“らしい”試合が出来ず申し訳ないです。今日は絶対勝ちたかったんでこういう試合になりました。次はしっかりKO出来るようにまたやります」と挨拶した。 [nextpage] ▼第11試合 バンタム級トーナメント1回戦 5分3R ※ヒジあり〇大塚隆史(T-GRIP TOKYO)[判定3-0]×獅庵(パラエストラ大阪)  2017年バンタム級GPベスト4の大塚が、2021年に行われるバンタム級GPでRIZIN復帰を果たす。修斗での安藤達也戦の1R TKO勝利後、岡田遼には判定負けしており、プロ生活15年で48戦を戦ってきている大塚にとってこの日本GPは一つの集大成になるか。対する獅庵はRIZIN初参戦で祖根寿麻を相手に27秒、衝撃的なKO勝利をあげ、バンタム級トーナメントの切符を勝ち取った。  1R、ともにオーソドックス構え。左ジャブを突く獅庵。大塚も左インローを当てる。ワンツーを見せる獅庵。さらにハイで牽制。左から右が長い。かわす大塚は足を触りに行くが切る獅庵。  中央を取る大塚に左右を伸ばす獅庵。大塚の入りに下がりながら左を狙う獅庵。ダブルレッグから脇を潜りバックテイクでたすきで組む大塚! 右手で獅庵の右足首を掴んで両足をかける獅庵。首を守りながらコーナーまで這う獅庵。引き込んでチョークを狙う大塚に獅庵は脇下の手首を掴む。後方からのパウンド、リアネイキドチョーク狙いにすぐに正対する獅庵。後頭部への攻撃で注意。再開  スタンドで再開。左フックをヒットさせる獅庵! さらにヒザ蹴りに大塚はテイクダウン狙いも獅庵は倒れず。  2R、遠間の両者。じりじり詰める獅庵に大塚は右カーフキック。獅庵は左ボディも空振り。大塚のヒザ着きのシングルレッグ狙いを切る獅庵。左ローを当てる。右ローで詰める大塚をがぶり上を狙う獅庵だが下に。亀になる獅庵にバックテイクは大塚。首に手を巻くが、その際で正対した獅庵が前へ。大塚は左インロー、さらに右ローを前足に突く。  左ボディを当てる獅庵。そこにシングルレッグに入る大塚だがスプロールする獅庵。しかし、獅庵のバックフィストをかわした大塚がダブルレッグテイクダウン! 残り10秒から得意のノーアームギロチンも獅庵は極めさせない。  3R、グローブタッチした両者。右ローを当てる大塚は左インローも前足に当てる。左ヒザが赤く腫れる獅庵。ダブルレッグからシングルレッグに切り替える大塚がテイクダウン。背中を見せる獅庵にバックマウントから細かいパウンドでコントロールする大塚。ヒザを立てて亀になって立ち上がる獅庵だが、バックコントロールする大塚に前転から立ち上がる獅庵。  獅庵の打撃を詰めて大塚はニータップからテイクダウン。すぐにバックを奪い、両足をフックする大塚だが、前に落として立つ獅庵。大塚の組みを切る獅庵だが、大塚もアタックを止めず組みに。コーナー背に突き放した獅庵は左右を振るが軸がブレる。  ゴングに両手を挙げる大塚、座り込む獅庵。判定は3-0でコントロールした大塚が勝利。2回戦進出を決めた大塚は「いい試合じゃなかったけど、次があるんで。ありがとうございます。大阪初めて来て、僕は東京の人で、大阪のファンの皆さんの熱い応援とか、はっきりしたところが好きです」と挨拶した。 [nextpage] ▼第10試合 バンタム級トーナメント1回戦 5分3R ※ヒジあり〇瀧澤謙太(フリー)[判定3-0]×今成正和(今成柔術)  2020年9月にRIZINに初参戦し、今回のGPにも出場する金太郎に判定勝利した瀧澤だが、続く11月の「RIZIN.25」で扇久保博正に判定負け。大晦日には佐々木憂流迦にも判定負けし、2連敗となっている。今回のGP抽選会で“ジョーカー”今成から指名された。  対する今成は、英語で"Imanari Roll=イマナリ・ロール"という用語が存在するほどそのファイトスタイルは独特だ。一撃必殺の足関節の武器を持つ。スタンドの強化で滑り込みだけでなく、テイクダウンをすることが出来るか。45歳、最年長でGPに挑む。  1R、コールに後ろ手に組んでリラックスの今成に対し、コールに十字を切る瀧澤。ともにオーソドックス構え。先に中央に出て追う今成。右回りの瀧澤。両手を伸ばして滑り込んで触りに行く今成。切る瀧澤。  ローブローの瀧澤。再開。右ストレートを浴びダウン気味に下に誘う今成。シッティングガードで近づく今成。スタンドに。またも手を伸ばして、跳びヒザを警戒して角度をつけて滑り込む今成。両手を下げて近づく  両手を回して追う今成。左手を前に半身で近づく今成は左フックを遠間から見せる。左インロー、右サイドキックで牽制する瀧澤。追う今成。瀧澤は右ストレートを当てて後退するが、今成は組みに。瀧澤の蹴り足をつかんだところでゴング。  2R、後ろ廻し蹴りを見せる瀧澤。中央で追う今成に右に大きく回る瀧澤。足を取りに行くが、目に入り中断。頭を左右に振って近づく今成はスライディングの今成ロールも。触らせない瀧澤。  ノーガードで詰める今成。リングをサークリングする瀧澤。今成は再び今成ロールに。左フックのダブルは今成。ブロックする瀧澤。右ストレートをフェイクでダウンして引き込みを狙う。  今成の右ストレートの打ち終わりに足を取りに行く今成だが、回る瀧澤。後ろ廻し蹴りで牽制。かわす今成は打ち合いで誘って後ろを向いてフェイクで引き込みに。瀧澤がパウンドでゴング。  3R、足が止まって来た瀧澤。今成は左フック! さらに今成ロールから足をつかんで4の字ロック。瀧澤はロープを掴む。今成はカーフスライサー狙いから足を持ち換え、外ヒールフックへ! ヒザは抜けている瀧澤だが、上半身をロープ外に出す場外逃避で足を抜くがイエローカードは出されない。  さらに詰めていく今成。一瞬、足を止める今成。瀧澤も足を止める。追う今成に右を当てる瀧澤。もらって下になる今成だが、瀧澤は深追いしない。すぐに立つ今成。後ろ蹴りを見せる瀧澤だが、詰めり今成に回る瀧澤。二段蹴りは今成。手を出すのは今成。左右を振って前に出たところでゴング。  判定は3-0で組みに一切付き合わない作戦を遂行した瀧澤が勝利。有効打を見られた形か。ダウン気味の引き込みはあったが手数とアグレッシブさは今成もあった。そして3Rの瀧澤の足関節のエスケープはイエローカードが出てもおかしくない逃げ方だった。  勝利し、2回戦進出を決めた瀧澤は「すみません。今成選手に勝つ方法がこれ以外なくて……。また二回戦ちゃんと、はい、バチバチで、試合するんで、応援よろしくお願いします」と言葉少なに語った。 [nextpage] ▼第9試合 バンタム級トーナメント1回戦 5分3R ※ヒジあり×倉本一真(修斗GYM東京)[判定0-3]〇アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブルテリア・ボンサイ柔術)  RIZIN初参戦で圧倒撃な実力を見せつけた修斗トップランカーの倉本がバンタム級GP一回戦で、RIZIN無双を続けるボンサイ柔術の特攻隊長でありパンクラスランキング1位のアラン・ヤマニハと激突する。  元グレコローマン全日本王者レスラーの倉本と、RIZINを席捲するボンサイ柔術第4の男の組み技の戦いとなるか。それとも伝統派空手のバックボーンも持つ倉本と、REBELS参戦経験もあるヤマニハのパワフルな打撃も見られるか。  1R、ヤマニハはいきなり跳びヒザもテイクダウンは倉本。すぐに立つヤマニハに、サッカーキックを狙う倉本。ともにオーソドックス構え。左ハイを打つ倉本。シナングルレッグの倉本にスイープして立つヤマニハ。  右を振る倉本は左を差すが、突き放すヤマニハ。倉本はヤマニハの右ローに右を当てるが、左を返すヤマニハ! さらに左ハイも当てるが、そこを倉本はテイクダウン! 立つヤマニハは左右ラッシュ! 下がりながらクリンチする倉本。ヤマニハは左ヒザ! シングルレッグに入る倉本はボディロックから投げも潰したヤマニハが上に!   バックに回り両足をフック。前に落とす倉本に三角絞めはヤマニハ! それをスラムして外す倉本。右を振るがヤマニハは左を返す。  2R、右カーフキックを当てる倉本! ヤマニハは一瞬背中を見せる。倉本の打ち終わりに左右で詰めるヤマニハ。左ミドル。倉本は右オーバーハンドもステップバックでかわすヤマニハは「来い」とアピール。右オーバーハンドを当てる倉本。そのダブルレッグの組みにギロチンチョークを合わせるヤマニハ! アームインギロチンも、腰を立てる倉本は首を抜いて離れる。  左を入れる倉本。追うヤマニハは左ジャブをヒット! 組む倉本は左を差すが、右で小手に巻いて顔を押すヤナニハは突き放す。倉本のバックフィストをかわすヤマニハ。さらにバックヒジ! 右目上をカットしたヤマニハ。ドクターチェック後、再開。押し込んで四つでクラッチした倉本。クラッチを切ったヤマニハは投げられない。ワンツーから右の3連打当てるヤマニハ! 倉本は鼻血。  3R、右オーバーハンドで組もうとする倉本。腕を差されないヤマニハは押し返す。右ローを当てるヤマニハ。左を振りながらニータップ狙いは倉本。ここも突き放すヤマニハ。足を触りに行く倉本。切るヤマニハに、バックフィストは倉本もその打ち終わりに左を被弾する。  右カーフキックを当てるヤマニハ。さらにワンツーから左ミドルも。右ストレートを返す倉本に左ハイはヤマニハ。倉本は右オーバーハンドもその打ち終わりを左をもらう。ヤマニハの蹴り足を掴んでテイクダウンは倉本! 下になるヤマニハに中腰からパウンド! ブロックするヤマニハは下から外掛けヒールフック狙い。後ろを見せて抜く倉本に立ち上がり、スタンドに。ボディロックから投げを狙う倉本が際で上に。中腰でロープを掴んで踏みつけは倉本。さらにパウンド5連打。ガードするヤマニハ。  判定は3-0でニアフィニッシュを作ったヤマニハが勝利。6月のボンサイ柔術3連勝をマークしたヤマニハは、サトシ、クレベルとがっちりハグをかわした。試合後、ヤマニハはリング上で、「皆さん、今日、ありがとうございました。たくさんの人、僕(のこと)分かりませんですね。先輩、いつも僕を信じてる。だから今日は、試合できました。これからみんな、応援してください。パパ、愛してるよ。これあなたにですね、プレゼントもらいます。約束、忘れないです」とトロフィーを掲げた。ヤマニハは2回戦に進出。 [nextpage] ▼第8試合 71.0kg 5分3R ※ヒジあり〇矢地祐介(フリー)[判定3-0]×川名雄生(Y&K MMA ACADEMY)  矢地は、2019年7月の朝倉未来戦の判定負け後、同年年末の「BELLATOR JAPAN」での逆転勝利で再起を果たしたかに見えたが、それからホベルト・サトシ・ソウザ、大原樹理を相手に連敗。KRAZY BEEを離れ、2021年のはじめから自身を取り巻く環境を刷新した。  ロータス世田谷代表の八隅孝平をヘッドコーチに迎え、打撃トレーナーにもついてもらい、自身の動きや技術を「第三者の目線」から見てもらうようになった、という。  川名は、北米PFLを舞台に強豪と鎬を削ると、2019年1月の国内復帰戦となる修斗で岡野裕城に判定勝ち。さらに2020年7月にはキャプテン☆アフリカを右ストレートで1R KO。プロ修斗世界ライト級王座に就いた。2020年9月にRIZINに初参戦し、武田光司と接戦の末、スプリット判定で敗れており、今回の矢地戦でRIZIN初白星を目指す。 “しゃぶしゃぶ修斗王者”とコールされる川名。矢地には“お祭り男”のコール。  1R、矢地のグローブタッチに体を引いた川名。サウスポー構えの矢地は右ジャブから左ストレ-トを見せ、川名も左を振る。頭を下げて左を振った川名はシングルレッグへ。そこから左で差してクラッチする川名は、脇腹にパンチ。矢地は上腕を顔にあてる。ブレーク。  左インローは矢地。頭を振って左ハイを打つ。ブロッキングする川名。矢地は前手を巧みに使い、ワンツーの連打で前に出るがステップバックする川名が連打で押し返し。さらに右を振ってテイクダウン! 両足で束ねてから右足を引き出すが、矢地も足を抜きコーナーで立ち上がる。矢地は右を振り前に出るがかわす川名は組みに。左で差していくと矢地はコーナー背に右で小手に巻く。  早めのブレーク。サウスポー構えから前手の右を打つ矢地。さらに前足の関節蹴りも。川名は飛び込んでの左! そのままダブルレッグに入りゴング。トータル判定ながら、1R目に試合を作ったのは川名だが……。  2R、ワンツーの左は矢地! さらに川名の左右をかわして川名の頭が下がったとことに左ハイ! 前に崩れた川名のバックに跳び乗ろうとする矢地だが、たすきにかけた手を掴んだ川名は凌いでコーナーで正対し、右をボディに突く。ブレーク。  ワンツーの右を振る川名。右の前蹴りも。矢地は左跳びヒザ! それを掴んだ川名のダブルレッグをいったん座ってコーナーで背を立てる矢地。前腕を川名の顔前に押し付ける。川名は支え釣り込み足で投げを狙うがブレークに。ジャブから詰めて右で差して押し込むのは矢地。肩パンチも。ブレークでゴング。ダウンを奪った矢地のラウンドに。  3R、右を振って前に詰める川名は左で差して押し込む。しかし右で腕を巻き込み大内刈テイクダウンは矢地! しかしバックを許さずコーナーで正対する川名。ここも総じてブレークは早い。  左ハイを狙う矢地。ここはブロックする川名がシングルレッグも、いったん腰を下ろしてから作り直す矢地はコーナー背に上腕を押し付ける。ブレーク。  左を振って前に出る川名。右で差して組む矢地はクラッチ。しかし、体を入れ替える川名がダブルレッグテイクダウン。尻で座る矢地はクラッチを足で切り、立ち上がり、川名もテイクダウントライを続ける。矢地は常にコーナー背に立ち上がり。最後は四つからヒザを突いてゴングに矢地が左手を挙げる。  全ラウンドを通しての判定は3-0でダウンを奪った矢地が勝利。丁寧な試合運びで2連敗から脱出し、2019年12月以来、1年6カ月ぶりの白星を掴んだ。  試合後、矢地はリング上で「お久しぶりです、ヤッチくんです。いや、ほんと川名選手、憧れた修斗チャオンピオンに、しっかり競り勝てたのが自信になったし、これからの光が見えたかと思います。皆さん、どうですか。体制や環境が変わって一発目、トレーナーの方たちがいて冷静にやってきたことができました。大阪なのにシブい試合だったかもしれないけど、ひたむきにやっていくのでこれからもよろしくお願いします。ライト級ビリケツだったけど、1ランク上に、国内チャンピオン、どちらでもいいので求める人と試合したいです」と語った。 [nextpage] ▼第7試合 66.0kg 5分3R ※ヒジあり〇白川陸斗(トライフォース赤坂)[判定3-0]×青井 人(BLOWS)  ともに前戦で朴光哲を下したハードパンチャー同士による激闘必至のカード。両者大阪に住みながらRIZINの舞台に上がるまで、それぞれ両極端の格闘技人生を送ってきた。  勝ち負けを繰り返しながらTHE OUTSIDER、DEEP、パンクラスなどさまざまな団体を経て辿り着いた29歳の白川と、アマチュアから修斗一筋、期待の新人と注目されながらも連敗から這い上がってきた24歳の青井。両者、紆余曲折を経て2020年8月にRIZINの舞台に立った者同士が地元大阪で、RIZIN同期生として負けられない勝負に臨む。  1R、ともにオーソドックス構え。青井は右ロー、左ローを前足に打撃。白川は右ハイを返す。なおも右ローは青井。白川は右フック。ブロッキングする青井も右を返す。白川の蹴り足を掴んで右フックを入れる青井。足を抜く白川は右から左アッパーも空を斬る。左ローを当てる青井。白川も右ロー。青井のローに左ジャブを狙う。  互いの右が交錯するなか、サイドステップでズラしながら入る白川。青井は左前蹴り、右ロー。左ローの打ち合いから近づく両者。青井は前足を上げるアップライトの構えに。そこに白川はパンチで飛び込む。左右ローを前足に打つ青井。左インローを連打する。白川の左の打ち終わりに右を振る青井。白川の前手をはたいて右を入れる。  2R、右ローから入る青井。さらに左ローも。白川の右ストレートに左前蹴りを合わせる。白川は前足が腫れる。左インローのダブルは青井! 白川のローブロー後、再開。  右から左ボディをヒットさせる白川! 青井はコーナーから出ると、右ロー。白川は得意の右を振るが青井はガード。前足にローをこつこつと当てて白川の太腿が赤くなる。ワンツーのコンボは白川も、ブロッキングする青井も左ストレ-ト。スウェイでかわす白川。左ミドルは青井。さらに右ローを前足に。近い距離での互いの打ち合いも決定打はもらわず。  3R、詰めるのは白川だが蹴りがローブローで中断。再開。白川の右から左をかわす青井は跳びヒザ。かわす白川は左ボディ! そこで詰めてさらに左ボディ、右顔面を狙うが、青井は低いシングルレッグへ。ここは切る白川が詰めると左ボディ、右フック! 後退した青井を詰める白川は右ストレート。青井は打ち返しも軸がブレる。さらにテイクダウン狙いもスプロールする白川。  追う白川はフェイントから左ボディ! 青井も左ジャブを当てるが、白川の返しの左がアイポークに。再開。逆に左ボディを打つ青井。白川は左ロー。青井は左前蹴りを打ち、互いに打ち合いから青井の打ち終わりに左ボディは白川。その詰めから右にバランスを崩す青井だが、体を戻すと右ストレート! さらに右に左を返す白川。ゴング。  判定は打撃戦で終始圧力をかけて左ボディを当て、青井のテイクダウン狙いを切った白川が3-0で勝利。勝利のマイクは渡されなかった。 [nextpage] ▼第6試合 57.0kg 5分3R ※ヒジあり中村優作(フリー)北方大地(パンクラス大阪稲垣組)※北方大地の体調不良によるドクターストップの為、試合が中止  試合は北方大地の体調不良により試合中止も、中村は日本拳法の道衣でオープンフィンガーグローブを着けて入場。  リング上で、「皆さんこんにちは! いやホンマ、みんなの前で6年ぶりの大阪なんで試合したかったんですけど、北方選手、体調不良ということで、無くなり、申し訳ございません。僕も必死でこの日のためにやってきたし、北方選手もやってきてくれてた思うんですよ、やって“来たかた”と思うんですよ、“北方”だけに……これはスベってないんですかね? いけます? 今、デカい声出すん禁止なんですんません、お願いします。僕、元気なんですけど、決勝無いんちゃいます? 決勝どうなってますか? これ? キックの決勝?出ましょか? いや、うそ、うそ、うそ。冗談、冗談、冗談。RIZINさん、近々、試合組んでください。いつでもできます。復活してます、はい。まだまだ頑張るんで、中村優作、応援お願いします。今日はありがとうございます!」と挨拶した。 [nextpage] ▼第5試合 RIZIN KICKワンナイトトーナメント1回戦 61.0kg 3分3R〇白鳥大珠(TEAM TEPPEN/RISE WORLD SERIES 2019 -61kgトーナメント優勝)[1R 1分38秒 KO] ※左フック×高橋 亮(真門ジム/NKBバンタム級&フェザー級王者)  白鳥は那須川天心の盟友で、キックボクシングからボクシングに転向し、8勝(5KO)3敗の戦績を残してキックボクシングにカムバック。2019年2月に第5代RISEライト級王者に輝くと、3月に開幕した「RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament」でヘクター・サンチアゴ、セクサン・オー・クワンムアン、梅野源治を下し優勝。世界王者のベルトを巻いた。10月と大晦日にはRIZINで大雅と連戦して2連勝するなど怒涛の12連勝を飾ったが、2020年10月の「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」準決勝で直樹に初回TKO負けを喫し、連勝がストップ。今年2月には原口健飛にも判定負けで連敗を喫しており、再起を懸ける。  高橋は“高橋三兄弟”の次男で、近年は『KNOCK OUT』にも参戦。2017年12月には小笠原瑛作からダウンを奪って引き分け、2018年5月には宮元啓介、9月には瀧澤博人から勝利を奪い、2019年6月にはホームのNKBでバンタム級に続いてフェザー級のタイトルも奪い、2階級制覇に成功。10月には大ベテランの国崇にもTKO勝利。2020年は「ジャパンシフトランド杯59kgトーナメント」で決勝へ進出したが、村田裕俊に延長戦で敗れて優勝を逃した。7月にRISEフェザー級王者・工藤政英とは延長戦までもつれ込みドロー。2021年は2月にWBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者・山浦俊一をハイキックでKOしている。白鳥と同じく皇治が苦手とするサウスポー。  1R、ともにサウスポー構え。対峙すると白鳥の身体が大きい。1階級下の高橋も左ローから。白鳥も左カーフキックを返すと、高橋は右足の動きが鈍る。詰める白鳥は左を当てて左ヒザをボディに突き刺すと左フック! ダウンから立ち上がった高橋に、さらにワンツーでKO勝利。1回戦をほぼダメージ無く勝ち上がった。 [nextpage] ▼第4試合 RIZIN KICKワンナイトトーナメント1回戦 61.0kg 3分3R─皇治(TEAM ONE/ISKA K-1ルール世界ライト級王者)[1R 0分43秒 ノーコンテスト]※偶発性のバッティングによるもの─梅野源治(PHOENIX/元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者)  皇治は、無類のタフネスと歯に衣着せぬ言動で2019年まで新生K-1の中心選手として活躍。4歳から空手、日本拳法を中学時まで取組み、空手では魚本流で全国1位、日本拳法では全国2位になっている。2018年12月にはK-1で武尊と壮絶な殴り合いを繰り広げた。2020年7月、RIZIN参戦を表明して9月に那須川天心と対戦したが判定負け。同年大晦日には五味隆典とパンチのみのスタンディングバウト特別ルールで対戦したが、判定負けでRIZIN移籍後は勝利をあげられていない。  梅野は2007年11月にプロデビューするとWPMF日本スーパーバンタム級王座、WBCムエタイ日本同級王座、M-1フェザー級王座、WPMF世界スーパーフェザー級王座、WBCムエタイ・インターナショナル同級王座を次々と獲得し、2014年11月には日本人初のWBCムエタイ世界(スーパーフェザー級)王者に。2016年10月にはヨードレックペット・オー・ピティサックを破り外国人として史上6人目のラジャダムナンスタジアム(ライト級)王者となる快挙を達成。2019年は得意の首相撲とヒジ打ちを封印して『RISE』の世界トーナメントに出場し、決勝へ進出するも白鳥大珠にKO負け。その後はムエタイに復帰して1勝1敗、2021年2月にはRISEに再び出場してノラシンからダウンを奪っての判定勝利。3月には『BOM』でムエタイ復帰後の1敗を付けられたキヨソンセンにリベンジしたばかり。  1R、グローブタッチした両者。梅野セコンドには久保賢司、皇治セコンドには左右田泰臣がつく。先に前に出て左を振る皇治。左ボディも。下がりながら梅野はローも距離が足りない。つかまえての首相撲&ヒジが無いなか、詰めて頭から入る皇治は左右も放つがバッティング。出血する梅野は鼻を押さえる。  偶発のバッティングにより、梅野にドクタースチェック後、ストップ。裁定はノーコンテストに(※追記あり)。 [nextpage] ▼第3試合 RIZINキックボクシングルール 52.0kg 3分3R ※ヒジあり〇吉成名高(エイワスポーツジム/元ラジャダムナン&ルンピニースタジアム認定ミニフライ級統一王者)[1R終了時 TKO] ※名高の左ヒジでドクターストップ(鼻骨骨折の疑い)×誓(ZERO/NJKFフライ級王者)“ハマの神童”名高は2018年12月、ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王座を奪取し、日本人として7人目の同スタジアム王者になり、2019年4月15日にはルンピニースタジアム認定同級王座も獲得。日本人初のルンピニー王者になると同時に、ムエタイの2大殿堂であるルンピニーとラジャダムナンの王座を同時に保持した史上2人目の外国人(タイ人以外)選手となった。  また、2017年4月にWMC世界ピン級王座、2018年4月には日本人4人目の快挙となるWBCムエタイ世界タイトル(ミニフライ級)を獲得。さらに同年9月にはIBFムエタイ世界ミニフライ級王座もKOで獲得し、日本人初のIBFムエタイ世界王者となっている。2019年12月のBOMではBOMフライ級初代王座決定トーナメントを圧倒的な強さで制した。2020年は8月のRIZINで優心に2R3分8秒、ヒジ打ちでTKO勝ち。RIZIN大晦日にも参戦し、ペットマライを1R2分20秒、ヒジ打ちでKO。榊原信行RIZIN CEOが「名高選手は化け物ですね」と評した。  誓はNJKF所属ながら他団体にも積極的に出ていき、5連敗を喫したが202011月のNJKFフライ級王座決定戦でEIJIとの19歳対決を制し、王座に就いた。今年4月のBOMではWMCインターコンチネンタルスーパーフライ級王座決定トーナメント1回戦で佐藤九里虎に判定勝利。左フックと右ストレートに威力を秘める。  1R、左インローから入る名高は、近づく誓をいきなりこかす。左ストレ-ト、左ミドルを当てる名高は、サウスポー構えから左で飛び込み、近づくと左ヒジ&左テンカオも! 押し込む誓をこかす。誓の左右をかわして左を打ち込む名高。誓のバックフィストもかわして抜群の距離感で戦う。  2R、1Rの名高のヒジ打ちで鼻を折った誓に、ドクターチェック。ドクターストップがかかり、名高のTKO勝ちとなった。 試合後、名高はリング上で「今日は応援ありがとうございました。大阪で試合するのが初めてだったので、インパクトのある勝ち方がしたかったので、こうしてKOができて良かったです。応援してくれる皆さんののおかげなので感謝しています。今までのRIZINのキックボクシングは那須川選手が引っ張ってきたと思うのですが、卒業されてしまうということで、先頭で引っ張っていこうと思うので、ついてきてください。よろしくお願いします」と、RIZIN立ち技部門を牽引することを宣言した。 [nextpage] ▼第2試合 RIZINキックボクシングルール 56.0kg契約 3分3R〇植山征紀(龍生塾ファントム道場/SB日本スーパーバンタム級王者)[2R 0分55秒 TKO]×泉 丈成(誠至会) ハードパンチャーとして知られる植山は、24勝のうち12のKO勝ち、昨年11月のSB日本スーパーバンタム級王座決定戦では笠原友希を3RTKOで葬りベルトを獲得。2019年6月のRIZIN初参戦時には、強打を爆発させ拳剛を1RでTKOに仕留めるインパクトを残した。10月のRIZINにも参戦して梅井泰成からダウンを奪って勝利するなど3連勝していたが、11月のSBで栗秋祥梧にTKO負け、2020年8月に江幡塁、11月に志朗と3連敗中。試合2日前のインタビューでは「剛腕でぶっ倒しに行く。2R以内に倒します」と豪快KO宣言していた。  泉は、15歳でキックボクシングを始め、現在はNJKFスーパーバンタム級2位に。2020年にはHOOST CUP日本フェザー級王座決定トーナメントにも出場した。前戦はHEATで内藤凌太に処理している。戦績は8勝5敗。  1R、両者オーソドックス構え。右ローを打つSBのロングスパッツの植山。泉は右ハイキックをヒット! さらに左右ボディと上下に散らす。植山のローブローに中断。再開。植山もワンツー、左アッパーを当てて、続けて右ストレート! ダウンを奪う。泉が立ち上がり、植山がラッシュしゴング。  2R、ともに打ち合いから左フックでダウン奪う植山! 右ローでこかすと右ハイ、バックフィストは空を切るが、右をテンプルに当てて2度目のダウン奪取。最後は右アッパーで3度目のダウンを奪い、植山がTKO勝ちを決めた。 [nextpage] ▼第1試合 RIZINキックボクシングルール 63.0kg 3分3R△山畑雄摩(NJKF心将塾/DEEP☆KICK-63kg王者)[ドロー 判定1-0] ※29-30、29-29×2△高橋聖人(真門ジム/元NKBフェザー級王者)  山畑は老舗キックボクシング団体NJKF所属で、2020年6月にDEEP☆KICK王者となった。同年11月には『RIZIN.25』で大雅と対戦し、判定3-0で敗れている。さらに今年2月には大石健作とドローと勝ち星から遠ざかったが4月のDEEP☆KICKで勝利して2度目のRIZINに臨むサウスポー。  高橋聖人は高橋3兄弟の三男で、小学2年生でキックを始め、アマチュアを経てプロデビュー。NKBでフェザー級王座に就き、現在はライト級に階級を上げた。高橋兄弟の中で最もトータルバランスに優れており、19勝3敗1分の戦績。  1R、高橋は右ミドル、山畑は左ミドルからスタート。高橋は左右のローも蹴り、山畑は左ストレートを伸ばし、近付くと右ボディフック。両者とも蹴りを多用する中、山畑は左ストレートを繰り出すが高橋の蹴りの距離であるため高橋は当てさせない。  2Rはさらに蹴りを増やす高橋に山畑はパンチで前に出る。右ミドル、右三日月蹴り、そして右ハイと蹴る高橋。ペースをつかんでいるかに見えたが、山畑の左ストレートがクリーンヒットして高橋は後方へ吹っ飛ぶ。高橋はミドルやハイを蹴ってのクリンチでこの窮地をしのぐが、山畑がパンチで優勢に進めた。  3Rは高橋もパンチで勝負。山畑は高橋が右ミドルを蹴ってくると左ローを蹴り返す。激しいミドルの蹴り合いとなり、左右フックを放つ両者。パンチ、ロー、ミドルと攻める高橋がボディを効かせてヒザを突き刺すが、山畑は下がらずパンチを打ち続ける。  勝敗は判定に持ち込まれ、ジャッジ1名が高橋を支持したが2名がドロー。オープニングは痛み分けとなった。
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