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【修斗】キングダム新井丈が飯野タテオを1R KOで4連勝! 関口祐冬が西村大地に競り勝つ。『格闘DREAMERS』齋藤奨司は片山将宏に判定負け

2021/06/26 18:06
▼メインイベント 第7試合 ストロー級 5分3R×飯野タテオ(同級世界3位/和術慧舟會HEARTS)[1R 0分59秒 KO] ※左フック〇新井 丈(キングダム立川コロッセオ) メインは、2020年9月の猿丸ジュンジ戦以来の登場となる世界ランカー飯野タテオ(和術慧舟會HEARTS)に、3連勝で波に乗る新井丈(キングダム立川コロッセオ)が挑む一戦。  毎試合剥き出しの闘志で相手に立ち向かい、勝っても負けても大激戦となる飯野。猿丸戦の1R TKO負けから、今回が再起戦となる飯野に、現在三連勝中(大竹陽に2R KO勝ち、牧ヶ谷篤、津村有哉に判定勝ち)で世界ランク入り目前となった最軽量級きってのハードパンチャー新井とのマッチアップとなる。前に出続けるファイトスタイルの両者だけに、激しい試合展開が予想される。  1R、ともにオーソドックス構えから。ジャブの刺し合いから右を伸ばす飯野は、そのまま組んで首相撲ヒザ! 突き放した新井は右ローを当て、右アッパーから左フック! 飯野が後方に倒れ、新井の鉄槌1発でレフェリーが間に入った。  修斗4連勝を決めた新井は、「ランキングも持っていない自分に3位の飯野さん試合をしてくれてありがとうございます。自分、ここに来るまで9連敗したんですよ。その時から今も変わらず気にかけてくれる人。ありがとうございます。これからもまだまだ挑戦していくので、見守ってくれたらと思います。ありがとうございます」と語った。 [nextpage] ▼セミファイナル 第6試合 フライ級 5分3R〇関口祐冬(同級世界10位/修斗ジム東京)[判定3-0] ※29-28×2, 29-27×西村大地(BLOWS) セミファイナルでは、もう一人の世界ランカー、10位の“トリックファイター”関口祐冬(修斗ジム東京)が出場。堅実な試合運びが信条の西村大地(BLOWS)と対戦する。  西村は、4.18 沖縄大会での宮城友一戦で2年10カ月ぶりの黒星となる判定負け。今回は連続でランカーとの対戦となる。一方の関口は世界ランカーとして真価の問われる一戦となった。スタイルの全く違う両者が負けられない試合でどう戦うのか? 2020年7月の大阪大会で西村は、現在世界ランキング2位にまで躍進した宇田悠斗をドローに持ち込んでおり、相手の良さを消す西村ワールドに関口がハマる可能性もあるだろう。リングでの試合が吉と出るのは関口か? 西村か? 3R戦。  1R、水面蹴り、後ろ蹴りを見せる関口に、オーソドックス構えでボディロックテイクダウンは西村。左で差して片足を抜くと、関口に背中を着かせ細かくパウンドする。  1R、水面蹴り、後ろ蹴りを見せる関口に、オーソドックス構えでボディロックテイクダウンは西村。左で差して片足を抜くと、関口に背中を着かせ細かくパウンドする。  2R、右で差して後方に投げは西村。際で上を取れなかった関口は下になるが、西村は尻下でクラッチも引き出せず。コーナーを背に立つ関口は首相撲ヒザ! スイッチから左右を当て、西村は頭を下げてガードする。  3R、詰める西村は肩上を巻き込んでボディロックで後方にテイクダウンも捨て身気味に。上になる関口はヒザ蹴り、右を当てバック奪いリアネイキドチョーク狙いも、正対する西村がしつこく組みに。いったんはバックを許し、関口のブルドッグチョークも、首を抜く西村が腰について上でゴング。判定は3-0(29-28×2, 29-27)で関口が勝利。  打撃で優勢に立ち接戦をモノにした関口は、マイクを渡され、「こんな戦い方じゃ上に行けないので話すことはないですね」と語り、リングを後にした。 [nextpage] ▼第5試合 バンタム級 5分2R×齋藤奨司(FIGHT FARM)※デビュー戦[判定0-3] ※18-20×3〇片山将宏(TRIBE TOKYO MMA)※デビュー戦  2018年KAMINARIMON全日本大会-65kg級優勝、RISEで2勝1敗(1KO)の戦績を残し、2020年のアマチュア修斗関東選手権フェザー級を制してプロ昇格を果たした齋藤奨司(FIGHT FARM)がプロ修斗初参戦。「格闘DREAMERS」最終審査試合では田嶋椋(OOTA DOJO)に一本負けした齋藤は、プロ修斗で雪辱を腫らすことが出来るか。  齋藤と対戦する片山将宏(TRIBE TOKYO MMA)は、山口県周南市出身。後藤丈治いわく“鉄砲玉のノブ”は柔道二段でアマチュア修斗3戦3敗、アマチュアPANCRASE 2019マーシャルワールド杯バンタム級準優勝者。「(齋藤の)バックボーンボクシング&キックより、“バックボーン下積み”の方が強いということをお見せします」と意気込む。  1R、右ボディを当てる齋藤は片山の組みをバックに回りながら切るが、片山は払い腰テイクダウン! 足を戻す齋藤は下からラバーガード、腕十字狙い。外す片山に三角絞めも右手を突っ込んでいる片山はパウンドからかついでパス。バックからパウンドでゴング。  2R、右で差して押し込む片山は両脇差して引き込みながた巴でブリッジで上に。ガードから立つ齋藤は、バックテイク引き込みも、正対して上になるのは片山! 背中を着いてガードから仕掛ける齋藤を潰してインサイドからパウンドでゴング。  判定は3-0(20-18×3)で片山が勝利した。 [nextpage] ▼第4試合 フライ級 5分2R〇大竹 陽(HAGANEGYM)[1R 0分36秒 KO] ※左ストレート×青井心ニ(心技館)※デビュー戦  2017年7月にジュニア修斗公式戦として後楽園ホールで試合を行った青井心二(心技館)がアマチュア修斗「EXトーナメント」を制しプロ昇格。キッズ修斗からMMAのキャリアをスタート、2017年当時は中学生だった青井少年がいよいよプロの戦場へと足を踏み入れる。大竹はMMA1勝7敗1分け。前戦は2020年11月のZSTで児玉勇也に判定負けとなっている。  1R、オーソドックス構えの青井は右フック。サウスポー構えの大竹は左ハイを狙う。青井の右フックに大竹はカウンターの左フック一閃! KO勝利した。 [nextpage] ▼第3試合 フェザー級 5分2R〇木下タケアキ(和術慧舟會HEARTS)[2R 0分30秒 KO] ※右フック×木村孔明(フリー)  空手をベースに持つ“押忍”木下タケアキ(和術慧舟會HEARTS)と今回からフリーとなった木村孔明(フリー)の一戦が決定。  木下は平澤克明、平澤克明をいずれも1R KOに下すも、2020年5月に西川大和に判定負け。2021年1月に大瀬良康平を1R TKOに下し、復活を遂げている。対する木村は、大尊伸光、宍戸航太に一本負け後、2018年4月の前戦「X-1 World Events 49」でマイケル・ブライトマンにスプリット判定負けで3連敗中だ。  1R、ともにサウスポー構え。木村の組みを切り際に上を取る木下はクォーターネルソンから首狙い。離れて右アッパーを当てる。  2R、前手を巧みに突く木下は、右上段の蹴りもブロックの上から当てて圧力をかけるとコーナーに詰めて右フック! KO勝ちに空手家らしく十字を切った。 [nextpage] ▼第2試合 フライ級 5分2R×寺嶋直人(SUBMIT MMA)[判定0-3] ※17-20, 18-19, 17-19〇鍋久保雄太(修斗ジム東京)※デビュー戦  2007年全日本アマチュア修斗選手権ライト級優勝、39歳の鍋久保雄太(修斗ジム東京)が14年越しのプロデビュー戦に挑む。  相手は“40歳のルーキー”寺嶋直人(SUBMIT MMA)。2021年1月のプロデビュー戦では40歳とは思えない激しい試合で佐々木駿友に2R KO負けも「負けてカッコイイって最高」と話題になった。アラフォーでも戦う理由が修斗にはある。人生経験豊富な両者による試合も注目だ。  !R、鍋久保の組み際にロープ背に右アッパーでダウン奪う寺嶋。ガードから立つ鍋久保は、ボディロックテイクダウン。下の寺嶋の反則の蹴り上げで減点1。下から再開の寺嶋は足を手繰りに行くが、上の鍋久保はがぶりからアナコンダチョークを狙う。  2R、右を振る寺嶋に鍋久保はボディロックからバックテイク、両足をかけてバックを奪いリアネイキドチョークを狙う。右で差していったんは立ち上がる寺嶋だが、再び崩した鍋久保。寺嶋の足関節狙いも潰してパウンド。ゴング。  判定は3-0(20-17, 19-18, 19-17)で鍋久保が勝利した。 [nextpage] ▼第1試合 トライアウトルール ウェルター級 3分2R〇阿部光太(パンクラスイズム横浜)[2R 2分32秒 KO] ※右ストレート×萩生田真(トライデントジム)  2021年1月のニューピアホール大会第1部のアマ公式戦で戦った阿部光太(パンクラスイズム横浜)と萩生田真(トライデントジム)の、トライアウトでの再戦が決定した。前戦では判定勝利した阿部が連勝するか。それとも萩生田が雪辱なるか。  1R、ともにオーソドックス構え。萩生は左ジァブをヒットも阿部は右ロー、右ストレートを当てて、萩生のダブルレッグをがぶりシッティングする萩生を立たせる。 2R、萩生の左の打ち終わりに右を当てる阿部。右ローをこつこつと当てて、萩生の組みを切り、コーナーに詰めて右ストレート! KO勝ちした。
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