4月28日(日)大阪・旭区民センター大ホールにて「DEEP CAGE IMPACT in OSAKA 2019」が開催され、メインイベントでフライ級の柴田“MONKEY”有哉と坂巻魁斗が対戦した。
試合は、坂巻の打撃に柴田が得意の小手に巻いての投げで対抗。グラウンドでは互いに“寝技師”らしくノンストップの寝技で勝負し、会場を大いに沸かせた。試合は判定となりポジションを奪い、極めに近づいた柴田が3-0でホームで勝利。
2018年4月の階級を下げての越智晴雄戦での判定負け以降、大阪で2連勝を飾った柴田は試合後、「ちょっと今日、極めきれなくて不完全燃焼でこういうこと言うのもなんか違うなとは思うんですけど、僕フライ級で4連勝中なんですけど、まだ大阪でフライ級のタイトルマッチしたことないんで、大阪のみんなの前でベルト、絶対獲るんで、佐伯さん、次、大阪の地でタイトルマッチ組んでくれないですか。皆さん、応援に来てくれますか? もう僕はDEEPでベルト獲るしかないと思ってるんで、獲ってその先に繋げたいと思っています」と和田竜光が持つフライ級王座挑戦をアピール。場内から大きな拍手と歓声を受けた。
▼第15試合 メインイベント フライ級 5分3R○柴田“MONKEY”有哉(Kids MMA Team KIZUNA~絆~)[判定3-0]×坂巻魁斗(BRAVE/元ZSTフライ級暫定王者)
地元・大阪出身の柴田“MONKEY”有哉は3大会続けてDEEP CAGE大阪大会に出場。前戦では鮎太直人を相手に2R、パウンドで勝利しており、フライ級で連勝を飾りたいところ。
対する坂巻は、2018年8月の釜谷真戦(判定負け)以来のDEEP出場。2019年3月の「BRAVE FIGHT 18 x GRACHAN 39」では上荷大夢にヒールフックで一本勝ち、特異なスタイルに磨きをかけている。
1R、ともにオーソドックス構えから。鋭い左ハイは柴田。ブロックする坂巻も右ローを返す。徐々に圧力をかける坂巻は左右の前蹴りから近づくとその蹴り終わりに組み付く柴田は、右で小手に巻いて引き手もつかみ得意の内股!
投げられた坂巻はハーフガードから外がけ足関節狙い。後ろを向いて足を抜く柴田は正対しギロチンで後方に回してスイープ。坂巻の立ち際に三角絞めを合わせに行く。察知しすぐに頭を抜いた坂巻。下から柴田は足首をつかもうとするが、抜いた坂巻はダブルレッグへ。
両者ともに止まらない動きのなか、坂巻のダブルレッグにスイッチを狙う柴田。しかし坂巻も差した手を外して柴田のバックへ。シングルバックも前に落とす柴田。下から坂巻はアームバー狙いから、クローズドガードに入れてノーアームギロチンへ! ガードの中ながら斜めに頭を置き、極めさせない柴田は首を抜き、右手は脇を差さず、小手に巻いたまま右へのパス狙いから左足を抜いてパス!
小手に巻いたまま左手で細かい鉄槌を入れる。脇を差しながら立ち際をバックを狙われないように警戒する坂巻。マウント奪う柴田は、亀になる坂巻にバックマウントへ。背負って立ち上がる坂巻の胴に4の字ロックで巻き、チョークを狙いつつ、背後からパウンドする。
残り時間を聞きながら柴田は足を外して前に落ちながら坂巻の左腕を取り腕十字狙い。坂巻を一瞬ひっくり返すが腕のロックは外さない坂巻もすぐにヒザ立ちになりゴング。ポジションを奪い極めを狙った柴田のラウンドに。
2R、坂巻の左ローに左ハイの蹴り返しは柴田。柴田のダブルレッグをがぶり気味に左で脇を差す坂巻に柴田は引き込み。下から坂巻のかかとをつかみ右足を股の間に差し込んでデラヒーバからバックを取り掛かるが、坂巻も抜いて正対。
足を手繰りに来た柴田をがぶり、その立ち際に左右フックの連打で前に! ガード固め金網に下がる柴田。坂巻は右ヒザも打つと抱えに行く柴田に坂巻は左を差しに。しかし、右で小手に巻いた柴田は得意の形から右足で内股で跳ね上げ上に! 見事な一本で背中から落とすと下の坂巻はハーフに。
しかし坂巻も柴田の左腕を右手でつかみ背中ごしに左手を糸通しに。ここは回して外した柴田がマウントに。坂巻は一瞬背中を見せながら、すぐに腰をずらして正対の動き。下を選択した柴田はラバーガード狙い。それを外すと両足を坂巻の腰に当てて、金網で上体を立てていく。その際でバックを狙う坂巻。しかし柴田はその左手を掴みながら前転。背後についてくる坂巻にアームロックを狙う。
バックを解いて上四方に回る坂巻は腕を掴んで腕十字へ! ここはすぐに上体を起こす柴田が上に。右を差さずとも頭を前方についてパスを狙う柴田。そこでブリッジから身体を起す坂巻にカウンターのアームロックへ。ヒザを着いて身体を起こしてきた坂巻のバックに回る! 坂巻の胴に両足を4の字に巻いてバック奪う柴田は背後からパウンド。回りながらズラそうとする坂巻についていき、残り10秒で腕十字へ! 坂巻も腕をクラッチして凌ぐ。このラウンドも柴田が主導権を握った。
3R、前後にステップし、右ミドルを当てて前に出る坂巻は、スイッチしてサウスポーから右アッパー! しかし前進しクリーンヒットはさせない柴田は組んでみたび右を小手に巻こうとするがそこはおっつける坂巻が金網まで押し込むが、投げを警戒し、離れ際に右フックを振る。
互いに右ローから、右ハイは坂巻! しかしその蹴り足を掴んだ柴田がシングルレッグテイクダウン! 坂巻はマルセロチンを狙うが、中腰の柴田はすぐに首を抜くと、坂巻もすぐに腰を上げダブルレッグテイクダウン! 下から右足に外がけを巻いてきた柴田に右のパウンドを落としていく。
しかしサドルロックに組んだ柴田が後方に倒すとストレートフットロックに。足を固められながらも上体を立てて強いパウンドを振る坂巻。ヒザを曲げて上になるが、さらに足を押し出した柴田の動きで再び後方に背中をつく。サドルロックのままの柴田はすぐに坂巻の右足を自身の右側に流して内ヒール狙い! 坂巻の足が抜けかかると先に上体を起こして上に。坂巻は一瞬背中を見せる動きから前転してもぐり、柴田の左足を掴むと前方に押し出して足関節狙い。ここは柴田も抜くと坂巻は上を取りに行きながら右のパウンド!
下を選択した柴田はフックガードから乗りすぎた坂巻の右腕を内側に巻き込み、右側にめくりスイープ! そのままマウントを奪うと亀になる坂巻のバックにつき背後からパウンド! バックから4の字ロックでリアネイキドチョークを狙いつつ細かくパンチを当てていく。残り10秒で腕十字に行く柴田だが、そこは坂巻もすぐに腕を抜いてゴング。
判定はポジションを奪い、極めに近づいた柴田が3-0で勝利。フライ級では4連勝中の柴田は試合後、和田竜光が持つフライ級王座挑戦をアピールした。
▼第15試合 メインイベント フライ級 5分3R○柴田“MONKEY”有哉(Kids MMA Team KIZUNA~絆~)[判定3-0]×坂巻魁斗(BRAVE/元ZSTフライ級暫定王者)
▼第14試合 セミファイナル バンタム級 5分3R○釜谷 真(TRI.H studio)[3R 0分22秒 ギロチンチョーク]×白川“Dark”陸斗(志道場)
▼第13試合 バンタム級 5分3R○赤尾セイジ(パラエストラ東大阪)[判定3-0]×瀧口脩生(総合格闘技スタジオSTYLE)
▼第12試合 フライ級 5分3R○安谷屋智弘(総合格闘技道場闘心)[判定3-0]×福田龍彌(総合格闘技道場MIBURO/修斗世界7位)
▼第11試合 ストロー級 5分2R○潤鎮魂歌(HARVEST)[判定2-1]×永井美自戒(総合格闘技道場コブラ会)
▼第10試合 JEWELS ストロー級 5分2R○赤林檎(フリー)[判定3-0]×山口さゆり(和術慧舟會HEARTS)
▼第9試合 バンタム級 5分2R○三村 亘(パンクラス大阪稲垣組)[判定2-1]×MG眞介(パラエストラ東大阪)
▼第8試合 ライト級 5分2R○木村俊也(BLOWS)[判定2-1]×鈴木道場長(UBF)
▼第7試合 バンタム級 5分2R○ハンセン玲雄(総合格闘技道場reliable)[判定3-0]×岩佐和哉(BLOWS)
▼第6試合 フライ級 5分2R○藤田健吾(総合格闘技道場reliable)[判定3-0]×杉原光世(チームプログレス)
▼第5試合 ライト級 5分2R○小川道的(柔術兄弟/ALIVE伊勢支部)[2R 3分13秒 腕十字]×網藤雄太(スパーク)
▼第4試合 フェザー級 5分2R×平澤宏樹(Martial Artrs Fighter Team侍)[判定0-2]○鈴木敦順(総合格闘技スタジオSTYLE)
▼第3試合 ストロー級 5分2R×いちょう“Snufkin”ともなが(総合格闘技道場コブラ会)[判定0-2]○木戸脇広樹(NEX-SPORTS)
▼第2試合 ライト級 5分2R○渡部拓馬(総合格闘技道場reliable)[2R 1分31秒 リアネイキドチョーク]×野副忠佑(UBF)
▼第1試合 フェザー級 5分2R○井上雄斗(パラエストラ加古川)[1R 0分36秒 TKO]×秋島隆司(クラブバーバリアン)
▼プレリミナリーファイト フェザー級 5分2R○寺本龍生 (パンクラス大阪)[2R 3分57秒 リアネイキドチョーク]×田中壱季(ソフトコンタクト)
▼プレリミナリーファイト フライ級 5分2R×坪内一将 (総合格闘技道場コブラ会)[2R 3分42秒 裸絞め]○長屋正悟 (パンクラス大阪)