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【Krush】菅原美優とMIOがタイトルマッチで再戦、「おばさんの怖さをリングの上で見せる」と根に持つMIOに菅原は「クソガキなので今回は暴れます」

2021/06/23 19:06
【Krush】菅原美優とMIOがタイトルマッチで再戦、「おばさんの怖さをリングの上で見せる」と根に持つMIOに菅原は「クソガキなので今回は暴れます」

王者・菅原(左)にMIOが挑戦。前回はK-1のノンタイトル戦でMIOが勝利を収めている

 2021年8月21日(土)東京・後楽園ホール『Krush.128』の記者会見が6月23日(水)都内にて行われ、対戦カード第一弾が発表された。

 Krush女子アトム級タイトルマッチ3分3R延長1Rとして、王者・菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)vs挑戦者MIO(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が決定。


 菅原は第5回K-1アマチュア全日本大会チャレンジBクラス女子-50kg優勝、第6回・第7回K-1アマチュア全日本大会チャレンジBクラス女子-45kg優勝の実績を引っ提げて2019年1月にプロデビュー。2戦目で初黒星を喫したがその後は負けなしで、2020年11月の女子アトム級王座決定トーナメント決勝戦で第3代Krush女子アトム級王座に就いた。2020年3月に美容技術専門学校を卒業し、“戦う美容師”として活動している。今年3月には3戦全勝のホープNOZOMIからダウンを奪って勝利し5連勝を飾ったが、5月のMIOとの初対決で判定負け。今回は初防衛戦にしてリベンジマッチとなった。戦績は6勝2敗。


 MIOはシュートボクシング女子軽量級のエースとして活躍したが、2019年7月に突如シュートボクシングからの引退を発表。同年8月24日にK-1電撃参戦を表明し、2020年9月のK-1大阪大会でK-1デビュー戦を行ったが、高梨knuckle美穂に判定3-0で敗れた。今年3月、2戦目でボクシング&キックボクシングで15戦無敗だった元プロボクシングWBO女子世界ミニフライ級王者・山田真子からダウンを奪って初黒星を付けると、5月には菅原にも判定勝ちした。戦績は40勝(4KO)5敗。

 中村拓己K-1プロデューサーは「5月30日の試合後コメントで菅原選手から再戦の意思表示があり、菅原選手の次の試合を考えていましたが、その想いがあったのでタイトルマッチでの再戦を組むことになりました。ベルトを懸けての再戦オファーをしたところ、MIO選手も承諾。3カ月のインターバルでの再戦となります。前回の試合は大差ではなかったので、白黒はっきりつけたい」と、再戦を組んだ経緯を説明。


 MIOは「今回初めてKrushに出られるということでワクワクしています。正直言って(再戦は)早いなと思いましたが、前回の試合内容は私もあれは胸を張れないと思うところもあるので完全決着をつけたいと思います」、菅原は「しっかりりリベンジして今度は勝って泣けるように頑張ります」と、それぞれコメント。

 両者ともオファーを受けた時は「再戦はあると思っていましたが、早いなと思いました」と口をそろえ、こんなに早く決まるとは予想外だったという。


 菅原は前回の対戦を終えて「めちゃめちゃ悔しかったですし、凄くいい経験になりました。勉強になった試合でした。きっとこれは無駄にはならないと思ってすぐに前を向こうと思って。再戦がすぐに決まったのはそんなに差がなかったからだと思います」と、敗れはしたものの収穫のあった試合だと振り替える。

 試合直後に再戦の意志表示したのは、次にやったら勝てるとの確信があったからかと聞かれると「確信まではないですが、前回の試合で何より反省点だったのは自分が出し切れなかったこと。出し切らせてもらえなかったのがあるので、そこからもっとできると思って。向こうも不完全燃焼だったと思うので、やってみないと分かりませんが、当日までにもう一度一から仕上げ直して頑張りたいと思います」と、自分はもっとできるとの想いがあったからだとした。

 試合の映像を見返しては「ひたすら自分にイライラする試合でした。何回も映像で見て、なんでここで詰めないんだろう、もっとできることあっただろうなとか、いろいろ思う試合でした。MIO選手の技術も分かったので、そういうところを含めていいものは吸収してやっていけるように頑張ります」と、多くの反省点が見つかったという。


 一方、MIOは「正直、菅原選手の強さをしっかり感じられた。終わってすぐに気を引き締めないといけないという気持ちになりました」と、勝っても全く油断はしていない。

 試合の映像を見て「試合をしている時はドローかなと思っていたんですが、映像を見たら最低限出来ることは出来ていたのかなと思って。さらに今回は対策をレベルアップさせて次も勝ちたいと思います」と、自分が思っていたよりはいい出来だったと振り替える。

 格闘技の聖地・後楽園ホールでの試合は2019年4月ぶりとなり、「それがワクワクしています。懐かしい、2年ぶりくらいになるんですかね。思い入れのある後楽園ホールなのでそこでまたベルトを巻きたいと思います」とし、「完全決着をしたいので白黒はっきり分かりやすい試合をしたいと思います」と次は差をつけて勝ちたいと話した。


 MIOはK-1 JAPAN GROUPに参戦して4戦目でのタイトルマッチということになり、「3戦させてもらって初戦は負けてしまいましたが、順調に段階を踏んでこれているのかなとは思っています。K-1のベルトに近付けるように頑張りたいと思います」と、まずはKrushのベルトを奪取してK-1王座へのステップにしたいとする。「アトム級のトップに立てたらしっかり引っ張っていけるように頑張っていきたいと思います」と、アトム級をけん引していく存在になりたい、とも。

「ベルトがあるないはそこまで意識してないですが、一番にはなりたいのでしっかり獲りにいきます」と王座奪取を宣言した。

 再戦での攻略について聞くと、MIOは「対策はあまり言いたくないですが、リーチ(の長さ)を凄く感じたのでそこはしっかり次はもっと潰していけるようにしたいと思います」、菅原は「前回は待ちが多かったので、もっと自分から攻めていくような形で行こうと思っています」と、お互いに前へ出るとする。


 ここで中村Pより、この試合をメインイベントで行うとの発表がされ、MIOは「メインで凄く嬉しいです。Krushのメインに見合った試合をするのが使命だと思うので、しっかり頑張ります」、菅原は「メインは一番最後ですよね? 緊張しいの私にはとてもつらいんですけれど、そこも含めて試合までの2カ月で成長しようと思うので、一番最後に笑顔で入場しようと思うので頑張ります」とそれぞれ答えた。

 前回の試合前には、菅原がくら寿司で21皿をたいらげた写真を投稿すると、負けじとMIOが30皿を積み上げた写真を投稿。“くら寿司前哨戦”として真似をする女子選手が多数現れるなど話題となった。今回は何をするのかと聞かれた菅原は「SNSに何か載せたら絶対に真似されるんじゃないかってDMが来るんですよ。なので過激なことをやってやろうかなと考えています。楽しみにしていてください」と謎の予告。


 また、同じく前回の試合前はSNSやインタビューなどで舌戦を展開したが、一度戦って印象が変わった部分はあるかと聞かれると、MIOは「そんなに変わっていませんが、今どきの女の子なのでSNSも上手に使いますし、さらにライバル心が湧いています(笑)」とSNSでも対抗したいという。

 すると菅原は「さらに怖いです(笑)」と前回よりもMIOの怖さが増したと笑い、それを聞いたMIOは「前回はそこまで怖さを見せられなかったので、今回はしっかり26歳のおばさんの怖さをリングの上で見せます」と言い放つ。これは、菅原が「26のおばさん怖い」と言っていたのを伝え聞いたとMIOが一夜明け会見で明かしたもので、どうやら根に持っていたようだ。

 それに菅原は「すいませんでした」と素直に謝ったが、「26歳のお姉さんからしたら私はクソガキだと思うので、今回は暴れます」とクソガキらしく暴れると宣言した。

 そして最後に、MIOは「派手な試合をして王者になろうと思います」、菅原は「しっかりリベンジして、今度は応援してくださる方を喜ばせられるように頑張ります」と、それぞれ意気込みを語った。

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