2021年6月25日(金)東京・後楽園ホール『Krush.126』にて、Krushフェザー級タイトルマッチ3分3R延長1Rとして王者・新美貴士(名古屋JKファクトリー)に挑戦する岡嶋形徒(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)のインタビューが主催者を通じて届いた。
岡嶋は『格闘代理戦争』の卒業生で2019年9月にプロデビュー後は5連勝を飾ったホープ。しかし、6戦目の「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」準決勝で森坂陸にKO負けして初黒星。今回が再起戦となる。戦績は5勝(1KO)1敗。
「自分がベルトを巻いている姿を想像できます」
――岡嶋選手は昨年11月の第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント・準決勝で判定負けでしたが、トーナメント開幕前(7月)のワンマッチで新美選手に判定勝ちしていることが評価されて、タイトル挑戦のチャンスが巡ってきました。タイトルマッチのオファーを受けた時の心境を聞かせてください。
「純粋にびっくりしました。去年の王座決定トーナメントは準決勝で負けていたので、チャンスが来るとしてももっと先になると思っていました」
――新美選手のトーナメントや初防衛戦を見て、どんなことを感じていましたか?
「前回は僕が勝ったんですけど、あの時も強かったですし、トーナメントの戦いぶりを見て、さらに強くなっているなと思いました」
――実際に新美選手と拳を交えて、どこに強さを感じましたか?
「前に出る力・圧力をかける力はものすごく強かったです」
――新美選手は岡嶋選手に敗れたあと、1Rからラッシュを仕掛けるファイトスタイルに変貌を遂げました。それについてはどうでしょう?
「僕とやったときは蹴りも多かったんですけど、僕とやってからはパンチ主体になって、一定のペースでロボットのように攻め続けるというか。相手のいいところを潰してパンチの手数で攻め続ける戦い方になっているなと思います」
――トーナメントでベルトを獲れなかったこと、初黒星を喫したことはどう捉えていますか?
「負けた時はむちゃくちゃ悔しかったですけど、今となってはあそこで負けておいてよかったかなと思います。次の試合を見てもらえれば分かります」
――例えばあのまま無敗でチャンピオンになっていても、課題は残ったままだった?
「そうですね。あの時は本当に勢いだけだったし、もし勢いでチャンピオンになることができても、チャンピオンになったところで壁にぶつかっていたと思います。新美戦で自分に足りないもの・必要なものが分かってよかったです」
――精神的に落ち込むことはなかったですか?
「そこは大丈夫でした。自分がどうこうより、周りの人たちを悲しませたのが本当に悔しかったので、すぐにやりかえしてやろうと思いました」
――ではトーナメント以降は自分に足りないものを補う練習を続けていますか?
「はい。練習内容も変わりましたし、今まで相手の映像を見ることもなかったんですけど、そこも変えました」
――ずばり今回の再戦はどんな試合になると思いますか?
「1Rか2RでKO勝ちするか、3Rまでもつれる接戦で判定で勝つか。その2択だと思います」
――かなり明確に勝つイメージが出来ているようですね。
「はい。そこは試合を見ていてください」
――この試合に勝てばベルトを巻くことができます。ベルトに対してはどんな想いがありますか?
「正直、前回のトーナメントは負ける気はしなかったんですけど、ベルトを巻いている自分を想像出来ていなかったんです。でも僕も初めて負けを経験して、今回はただ勝つだけじゃなくて、自分がベルトを巻いている姿を想像できます」
――なるほど。今こそ自分がベルトを巻くタイミングだ、と。
「そうだと思います。前回の試合で負けていてもタイトル挑戦のチャンスが巡ってくるという部分でも、自分はベルトに縁があるんだと思います。あと今のフェザー級はK-1もKrushも倒せる選手が少ないじゃないですか? 面白い試合をする選手とかキャラがある選手は多いけど、一発でガツン! と倒せる選手が少ない。僕は自分がチャンピオンになったら、そこも変えていきたいですね」
――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。
「圧倒的に勝って、自分が変わった姿を見せてベルトを巻きます!」