2021年2021年7月17日(土)福岡国際センター『ECO信頼サービス株式会社PRESENTS K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~ライト級タイトルマッチ』にて、スーパーファイトのライト級3分3R延長1Rで竜樹(WSRフェアテックス三ノ輪)と対戦する第8代Krushスーパー・フェザー級王者の西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が公開練習を行った。
西京はK-1甲子園2016 -60kgで優勝し、2017年4月にプロデビュー。4戦目でレオナ・ペタスに判定で敗れたが、2019年3月にわずか7戦目にして島野浩太朗を破り、18歳で第8代Krushスーパー・フェザー級王座に就いた。しかし、同年9月の初防衛戦で再びレオナに敗れて王座を失い、2020年9月の再起戦でも横山朋哉に敗れて連敗。ライト級に階級を上げると今年3月のK-1で篠原悠人から判定2-1で勝利をもぎ取った。戦績は7勝(2KO)3敗。
公開練習として1Rのミット打ちを行った西京は「追い込みも2~3週目に入っていて徐々に調子も上がってきてて、いい感じです。ところどころ痛いところはありますけど、問題なくやっています」と、約1カ月後の試合に向けて順調に調整を進めているようだ。
今大会では竜樹とのK-1ライト級スーパーファイトに挑む西京だが、これがライト級転向2戦目。2019年にはKrushスーパー・フェザー級王者となったものの、レオナ・ペタスに敗れて王座から陥落。その後は負傷のため約1年間欠場していたが、復帰戦となった昨年9月『Krush.117』での横山朋哉戦にも敗れて2連敗と黒星が続いていた。
しかし、ライト級転向を決意し、「階級を上げて一発目で、やっぱり2連敗中ということもあって、負けたら今後を考えなきゃいけないなって思っていました」と悲壮な覚悟で臨んだ今年3月『K’FESTA.4 Day.2』での篠原悠人戦で勝利して連敗脱出。新世代のテクニシャン対決とも言われた試合を制したことで、「篠原選手は凄いテクニックがある中で、テクニック勝負でも負けた感じはなかったんで、そこは大きかったですね」と自信を取り戻すことができたようだ。
「スーパー・フェザー級(60kg)の時は普段から節制している状態で9kgぐらい減量してたんですけど、ライト級(62.5kg)に上げてからは好きなものを食べて、普段の体重も70kgぐらいで、そこまで減量苦もないんで、試合でのスタミナだったりパワーだったりスピードだったり全てがいい感じに上がった感じがします」と階級を上げたこともプラスに働いた。
一方で試合の中で課題も見つかった。「最低限の仕事はできたと思っているんですけど、周りからつまんない試合だと結構言われたんで(苦笑)」と、周囲からの評価は散々だった様子。「試合中の手数が前回も少なかったんで、そこが課題ですかね。でも、修正できますし」と、課題を克服して竜樹との勝負に挑む。
その竜樹は地元・福岡市出身のファイター。現在は上京し、ウィラサクレックジムで研鑽を積んでいる。「戦績はそこまで良くないですけど、バランスの良い選手だなという印象はあります」と語った西京。「テクニック勝負してもあんまり意味がないんで、倒しに行く姿勢も見せたいし、KOも2~3年近くないんで、しっかり狙っていきたいと思います」と、KO狙いでの試合を宣言した。
今大会ではゴンナパー・ウィラサクレックvs朝久泰央のK-1ライト級タイトルマッチも組まれており、同じ階級の西京にとっても、「自分のプラン的には来年あたりにはタイトルマッチに絡みたいと思っているんで、比較して見ていただきたいなというのはあります」と意識するところ。
「篠原選手に勝てたことがデカいんですけど、テクニック的には全然(チャンピオンクラスに)通用すると思っていて、パワー負けもそんなにしないと思っています」とタイトル戦線に絡んでいける自信も持っている。そのためにも竜樹戦の勝利は必須。「一試合一試合いい勝ち方をして、周りの評価を高めて挑戦できたらいいなと思っています」と、目標とするライト級王座を見据えて、福岡のリングに立つ。