計量ではバチバチのにらみ合いを展開した関原(左)とヒロヤ
2021年6月20日(日)東京・ニューピアホール『skyticket Presents DEEP 101 IMPACT ~20th Anniversary~』の前日計量が、19日(土)都内にて14:00より行われた。
第4試合の59kg以下契約5分2Rで対戦する、ヒロヤ(トライフォース赤坂)は58.90kg、関原翔(K-PLACE)は58.95kgでそれぞれ計量をパス。
ヒロヤは朝倉未来が実業家の“青汁王子”こと三崎優太と組んで行っている若手格闘家育成プロジェクト「朝倉未来1年チャレンジ」で選出された選手。地元・姫路で小さい頃から喧嘩に明け暮れ、少年院にも入ったこともあるワルで「姫路では自分を知らないヤンキーはいない」と豪語し、姫路の総合格闘技道場・華王州や、神戸の総合格闘技reliableでも練習を積んできたバンタム級ファイターだ。
朝倉未来の元、トレーニングを積んで2020年8月にプロデビュー。同年11月の力也戦では1R3分27秒、TKO勝ちしたが橋本ユウタ、原虎徹、雅駿介には敗れて戦績は1勝3敗。今後は元々のフライ級に下げる事を視野に入れているため今回の関原戦では59kg以下のキャッチウェイトとなった。
当初は5月5日に行われるはずだった試合だが、緊急事態宣言の影響により今大会に延期となった。ヒロヤは「延期して悪かった部分は無かったです。1カ月伸びた事でさらに準備が出来て、かなり仕上がっています」と仕上がりに自信を見せる。
5月から6月ということで季節が変わり、暑さが増してきた。コンディション調整で心がけていることは「食事では栄養素が偏らないようにバランスを意識していました」という。
今回は「アツい試合。観客の心を動かせるような試合にします」と意気込み、「やられる覚悟をしっかり持ち、必ず倒す」とリスクを恐れず倒しに行くとする。
そんなヒロヤにもし格闘技をやっていなかったら何をしていたと思うかと聞くと、「今は23歳で格闘技を始め出した時は19歳でした。やりたい事も何もなく、これまで刺激を求めて生きてきてたくさんの方に迷惑をかけてきました。そんな時、格闘技に出逢って凄く刺激を受けて、のめり込みました。もし、あの時に格闘技に出逢っていなければ自分は刺激だけを求めて生きていたと思います。それが善良な事なのか、人に迷惑をかけてしまう事なのか。
格闘技をやっていなかった時の事を思うと、格闘技で人生が変わったなと本当に思います。ですが、本当に変わるのはこれからだと思っています」と、格闘技をやらない人生は考えられないと答えた。
対する関原は2018年アマチュアMMA全日本選手権バンタム級優勝、2018年IMMAFアマチュアMMA世界選手権バンタム級BEST16の成績を持ち、パンクラスで3勝2敗。今年2月からDEEPに参戦し、力也にヒロヤと同じく1RでTKO勝ちしている。
関原は対戦が1カ月延びたことを「良かった点は5月5日の時より作戦の技術が完全に自分のものになったのと、体重をずっとキープしていたのですこぶる調子がいいです。毎日毎日もの凄い勢いで強くなっているので、5月5日の時より自分が勝つ確率が上がったと思います。悪かった点は5月5日に試合して7月4日の試合にも出たかったので、7月が出れなくなり残念でした。いっぱい試合がしたいので…」と話す。
1カ月の間に季節が変わってしまったが、コンディション調整では「試合だから減量するとかじゃなく、試合が無くても常に食事管理や体調管理、身体のメンテナンス、サプリメントとかお金を使う事はほとんど自分の身体に投資してます。自分の中での当たり前のレベルを常に上げているので毎日コンディションがいいです。もう何年も風邪など引いて無いです」と、全く問題ないという。
ヒロヤとの試合には「気持ちの強さを見せてアグレッシブにフィニッシュして会場を爆発させます!」とアツく意気込み、「延期した期間でお互い強くなったと思う。真剣の斬り合いをしよう。ケージで会おう!」とヒロヤにメッセージを送る。
そんな関原にも、もし格闘技をやっていなかったら何をしていたと思うかと聞くと「格闘技をやって無かったら夢もなくどうしようも無い人間で、街でいきがって捕まっていたかもしれないです」と、ヒロヤ同様に格闘技と出会わなければひどい人生を送っていただろうと答えた。
格闘技に懸ける両者が、20日夜に激突する。