タイトルマッチでの再戦を迎える北野(左)と山田。「白黒はっきりつける」と両者完全決着戦に臨む
2021年6月18日(金)東京・後楽園ホール『RISE 150』の前日計量&記者会見が、17日(木)都内にて14:00より行われた。
メインイベントのRISEスーパーライト級(-55kg)タイトルマッチ3分5R無制限延長Rで対戦する、王者・山田洸誓(正道会館KCIEL)と挑戦者同級1位・北野克樹(誠至会)は共に64.95kgでリミットの65.0kgをパス。その後のタイトルマッチ調印式を済ませ、会見に臨んだ。
伊藤隆RISE代表は「山田選手は1月に初防衛戦をして今年2度目の参戦も防衛戦。チャンピオンには早いペースで防衛戦をクリアーしていって欲しいと思います。今後はナンバーシリーズでタイトルマッチを行い、そこに出た選手がビッグマッチに出る道を作っていきたいと思います。両選手にはスッキリした内容で決着をつけてもらいたい。明日のメインイベント、そしてタイトルマッチらしく、白黒つける内容で頑張って欲しい」と挨拶。
挑戦者の北野は「前回のように今回もしっかりメインなので最高の仕事をしようと思って練習してきました。明日はご期待ください」、王者・山田は「早いスパンで、しかもメインでタイトルマッチを組んでもらえて感謝しています。北野選手も、僕は1回負けているので偉そうに言えませんが、この舞台に上がってきてくれてしっかり応えてくれたのはありがたいと思います。でも前回の試合から腹立つこともあったので、メインらしいしっかりした仕事をしてすっきり決着を付けたいと思います」と両者万全の準備をしてきたとコメント。
どんな試合をイメージしているかと聞かれると、北野は「明日は気持ちと気持ちのぶつかり合いになるのかなと。全力でベルトを獲りに行きます」と気持ちのぶつかり合いになるとし、山田は「KOを見せたいのが一番。KOが自分のモットー。昔からの目標である効かせるとか、明らかな誰が見ても文句のない試合をして勝つのが目標です」と明確な差をつけたいとする。
両者は2020年11月の大阪大会で対戦しており、この時は延長戦の末に北野が勝利を収めている。そのため今回は山田のベルトを懸けての再戦となったことで、北野は「ベルトが懸かっているので前回以上に練習して絶対獲ったるって気持ちで臨んでいます」と王座を奪取する気満々。山田は「前回負けているので、負けた選手は1回落ちますが得るものは勝った選手よりも大きいと思う。1回辛い思いをしたら、空手時代もそうでしたが、這い上がるのが人間なので進化したところを見せたい」と前回との違いを見せたいとした。
計量時から会見が始まるまで、笑顔を見せていた山田。その理由を聞くと「他の選手が会見でバチバチやるとか見ていますが、自分はそういうのはあまり好きじゃないので。明日リングの上で戦うので、殴り合いするし、(勝敗は)明日になれば分かるのだから、前日にバチバチせんでもいいかなと思っています」と、平常心であるとする。
会見で顔を合わせた印象を聞くと、北野が「白いなって感じです」と言えば、山田は「黒いなって言えばいいんですか(笑)」と互いにリラックスしたところを見せたが、山田は「気合いの入ったいい顔をしていた。それを明日凌駕します」と言い放った。
再戦ということに関しては、北野が「1回やったことがあるのでお互いが対策して臨む。しっかり分かっている部分がお互いあるので、前回以上の試合ができると思っています」と前回以上の試合になるとし、山田は「ひとつふたつのプラン、思っているプランがありますが、それに当てはまらなくともメンタルの部分で勝てる。5R戦ってもいいし、僕の目標は2Rで勝てればいい。泥試合になっても明確な差が出る試合にしたいと思います」と、どんな展開になっても勝つとした。
そして、北野が「自分は蹴りが得意なので蹴り技に注目してもらいたい」と言えば、山田は「自分はパンチも得意ですが、元々蹴れるので、パンチも出しつつパンチと蹴りを融合した方が自分の動きができるのでそこを見せられたらと思います」と話した。