昨日のRIZIN会見で大きく取り上げられた武尊vs那須川天心、6月13日の東京ドームで実現するはずだったとの報道に補足説明した中村プロデューサー
2021年6月2日(水)都内にて『ECO信頼サービス株式会社PRESENTS K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~ライト級タイトルマッチ』の記者会見が行われた。
会見終了後、中村拓己K-1プロデューサーが、昨日の『RIZIN』の会見で榊原信行RIZIN CEOが発言した「6月13日・東京ドーム 武尊vs那須川天心」の件について囲み取材を行った。
(写真)前日の会見で、6月13日の東京ドームは武尊vs那須川のために抑えていた、と明かした榊原RIZIN CEO
中村Pは「昨日のRIZINの会見で榊原さんから武尊選手と那須川選手との試合についてコメントがありました、あの発表に関しては事前に我々と榊原さんは話をしていて、我々も内容を把握した上での会見でした。6月に向けた現状に関しては、榊原さんからお話しした内容の通りです。昨年末にアクションがあって我々も、K-1でもRIZINでもない中立のリングでの武尊選手と那須川選手の試合に向けて調整に入っていました。当初は1月に武尊選手の試合を予定していましたが、コロナの影響があって3月にずれ、RIZINさんも日程の変更があって二転三転する中で、6月13日に試合はどうかとの話が出てきて、3月に武尊選手とレオナ選手の試合があって、その試合が終わってから調整に入ろうということでした。
実際に終わってから調整していたんですが、武尊選手の怪我も含めて様々な事情もあり、6月に実現には至らなかったということです。報道で武尊選手と那須川選手の試合が6月13日に決まっていた、それが武尊選手の怪我で流れた、というのがありましたが、3月28日が終わったところで試合が決まっていたということはありません。そこへ向けて調整はしていましたが、実現へ向けて動いていたという段階でした」と説明した。
つまり、武尊vs那須川天心の実現が6月13日・東京ドームが候補としてあがり、そこへ向けて実現できるかどうかを調整していた段階で実現は難しいと判断されたということで、試合をすることが決まっていて流れたということではない、との説明だった。
(写真)グータッチをかわした武尊と那須川。K-1側は武尊の怪我の状況を見て実現へ向けて調整していきたいとした
また、「6月の試合が流れてRIZINの大晦日大会でやるんじゃないか、そこでしかチャンスがないんじゃないかという報道も見ましたが、それは一切ないです。2人の試合の話が出てきた中で中立のリングで実現させるのが大前提。RIZINの大晦日大会でやることはありません。引き続き中立の舞台で2人の試合ができるように前向きに調整していきます」という。
武尊の怪我については「本人も言っているように右拳の怪我ということで、本人の今後のキャリアがあるので細かいことは公表できません。拳の怪我をできるかぎり早く治したいということです」と、治療期間などについての詳細については不明。
榊原CEOは「天心はあと4試合くらい」と発言しており、6・13東京ドームを除けばあと3試合。中村Pは「那須川選手が言われている限りある中で、武尊選手と那須川選手の試合が実現できるように考えて調整していきたい」と、対戦実現には前向きに取り組みたいとの姿勢を示した。
また、6月が流れて以降に候補日はあがっているのかとの質問には「武尊選手の状況も含めてこれから調整していきたい。試合ができる状況を見て、そこから調整という感じです」と、まだこれからだとした。
なお、中村Pがこの囲み取材を行うことは事前にRIZIN側にも伝えてあり、補足説明という形で反論という趣旨ではなかった。