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【K-1】フェザー級王者・椿原龍矢に続け、野田蒼「K-1を背負っていけるような選手になりたい」

2021/05/09 19:05
【K-1】フェザー級王者・椿原龍矢に続け、野田蒼「K-1を背負っていけるような選手になりたい」

K-1フェザー級王者になった椿原(左)に続き、バンタム級でまずは日本最強の称号を手にしたい野田 (C)K-1

 2021年5月23日(日)東京・大田区総合体育館『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』にて行われる、「K-1 WORLD GP 2021 K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」に出場する野田蒼(月心会チーム侍/K-1甲子園2020 -55kg王者)が公開練習を行った。

 公開練習には同門の第4代K-1フェザー級王者・椿原龍矢も参加した。


 今大会より本格始動するバンタム級の日本最強決定トーナメントの出場選手として名を連ねた野田。公開練習では同大会のスーパーファイトに出場する現K-1フェザー級王者の椿原とマススパーリングを公開した。

 プロのキャリアで言えば椿原が野田の先輩にあたるものの、月心会で練習を始めたのは野田の方が先という間柄。公開練習後のインタビューも先輩・後輩ではなく、同じ道場で切磋琢磨する仲間という雰囲気でスタートした。

 普段の2人について椿原は「面倒くさがり屋で物事を感覚でやるという部分で性格が似ている。でも練習になると全く別」と説明。椿原曰く「僕は師範や周りに言われたことをひたすら練習するタイプで、蒼は師範や周りに言われたことでも自分で考えて納得できたらやるタイプ」で「蒼は対策や作戦を練るのが得意で、僕も試合前にアドバイスをもらいます。その反面、身体がしんどかったら練習をサボるところがある」という。

 野田も「龍矢はずっと練習をやり続けるタイプで、自分はそうじゃないかも(笑)」と怠け癖を認めつつ「今回はワンデートーナメントで、毎日しんどい思いをして練習しているので優勝せな!って気持ちです。トーナメントは1日3試合なので、一番強化しているのはスタミナ面。いつもの3倍頑張っています」と今回ばかりは練習量も増えている。


 一回戦で対戦する壬生狼とはK-1甲子園2018で対戦経験がある。その時は野田が勝利を収めているが「一発目でもらったパンチで鼻が折れて、勝つには勝ったんですけど『こんな強い選手がおるんや!』と思った」と壬生狼の強さを体感し「壬生狼選手は昨年からK-1 JAPAN GROUPに出るようになりましたが、当時からトップに行くやろなって思っていた」と壬生狼のプロでの活躍も予想していた。そんな強敵との一回戦となったが「試合するのがすごい楽しみ。プロのルールでも自分が勝ちます」と優勝候補・壬生狼撃破に燃えている。

 椿原も「僕はチャンピオンだけが飛びぬけていて、それ以外の選手は全員横一線やと思っています。そういう意味ではKrushでチャンピオンになった壬生狼選手が頭一つ抜けていると思う」と壬生狼を最大のライバルとし、「そこを倒せば勢いで勝っていけると思う」と一回戦がキーポイントになると位置づけている。

 壬生狼との一回戦をクリアすれば、準決勝で橋本実生vs大村修輝の勝者と対戦する。野田は「戦いたいのは橋本選手。でも勝ち上がってくるのは大村選手」と語る。

「準決勝でやりたいのは橋本選手です。実は僕も『格闘代理戦争』のオーディションを受けようと思っていて。でもオーディションの日が、決まっていたプロの試合の一週間前で受けられなかったんです。その格闘代理戦争で活躍していたのが橋本選手で、橋本選手は同じ階級で目立って華があって男前で…悔しい想いをしました。いつかぶっ飛ばしたろうと思っていたので、このトーナメントでぶっ飛ばしたいです。

 ただ準決勝に勝ち上がってくるのは大村選手だと思います。大村選手はデビュー戦なので、大村選手のことを知らないと思うんですけど、僕は去年のK-1甲子園の決勝で大村選手と戦っていて、大村選手とやったことがあるのは僕だけだと思うんですけど、大村選手はめちゃ強いです。僕も最後の最後でダウンを取れなかったら勝てたかどうか分からなかったし。戦いたいのは橋本選手ですが、準決勝は大村選手が来ると予想しています」


 また決勝戦では橋本と松本日向のライバル対決を望む声も多く、本人たちもそれを望んでいるが、野田は「まあ言っとけって思います。本人たちがやりたいとそれが実現するかどうかは別。もし橋本選手が準決勝まで来ても僕が倒すので(橋本vs松本は)実現しないと思います」とばっさり切り捨てた。

 野田にとってプロでのワンデートーナメントは初。月心会では和島大海が昨年3月『K’FESTA.3』の第3代K-1スーパー・ウェルター級王座決定トーナメントで決勝まで勝ち進んでいるが、野田は「ワジくんからは『トーナメントはローを蹴られると痛いぞ…』とか『1日3試合はしんどいぞ…』と言ってくれるので正直怖いです」と苦笑い。

 椿原も「ローキックは痛いやろうな…。気合いで頑張ってくれ! やる気と気合いと根性や!」と無責任(?)なアドバイスを送りつつ「空手時代は1日8試合とかやってるから多分いける。一回戦を勝てば、あとは周りが色々と考えてくれるから、勢いでいけると思う。とにかく一回戦に集中しよう」と野田に檄を飛ばした。

 このトーナメントで優勝すれば、今後のK-1を担う一人になることは間違いない。野田自身「ここで優勝して、K-1を背負っていけるような選手になりたい」と大きな野望を持っている。


 椿原の王座戴冠劇についても「練習中に『俺はK-1チャンピオンやぞ』と自慢してきて腹立ちます!」と笑いを交えつつ「僕は龍矢がK-1甲子園のベルトを獲った時も『俺は自分でベルトを獲るから』と言って一回もベルトを触らなかったんです。それはK-1のベルトも同じで、龍矢が獲ったK-1のベルトには一切触っていません。自分の力でK-1のベルトを獲ります」と刺激を受けている。

 椿原も「本当に蒼は一歩後ろをついてくる弟みたいな可愛いヤツです。ずっと目標にしていたK-1のリングに初めて立った時の試合は印象に残っています。僕も蒼もK-1アマチュアとK-1甲子園で優勝して、僕は先にK-1のベルトを獲りましたが、蒼にはKrush・K-1のベルトを順番に獲ってほしい。それができたらかっこいいと思います」と野田には期待をかけている。

 最後に野田は関西からK-1の中心に立つとトーナメントへの意気込みを締めた。

「今、関西のK-1王者は龍矢だけで、龍矢だけやったら心細いと思うので、僕もK-1のベルトを獲って龍矢より上に行きます。僕は枚方市の方に応援してもらっていて、“枚方からK-1”を掲げて頑張ってきました。これからも枚方、関西を背負って戦っていきたいです。今回のトーナメントは誰よりも目立って輝きたい。一回戦から楽しみにしてくれていたら、それが分かると思います。このトーナメントで優勝してK-1の中心に立とうと思うので応援よろしくお願いします」

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