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【RISE】トーナメント決勝での兄弟対決を誓う大崎兄弟、志朗と対戦する兄・一貴「一発は僕の方がある」、風音と対戦する弟・孔稀「勝ち方にもこだわりたい」

2021/05/04 22:05
【RISE】トーナメント決勝での兄弟対決を誓う大崎兄弟、志朗と対戦する兄・一貴「一発は僕の方がある」、風音と対戦する弟・孔稀「勝ち方にもこだわりたい」

那須川天心と好勝負を展開した志朗に挑む一貴(左)とトーナメント出場権を懸けた試合に臨む孔稀の大崎兄弟 (C)RISE

 2021年5月15日(土)東京・大田区総合体育館『Cygames presents RISE on ABEMA』に出場する、RISEスーパーフライ級王者・大崎一貴(OISHI GYM)と弟のBOMバンタム級王者・大崎孔稀(同)が公開練習を行った。


 2人は5月23日(日)東京・後楽園ホール『RISE 149』に出場するノラシン・スペチアーレジム(タイ/Speciale gym)とのマススパーをそれぞれ行った後、最後には兄弟でのマススパー。ノラシンとのマススパーではミドルとローをスネブロックしてディフェンスの良さも見せた2人だが、兄弟ならではの遠慮のなさかスピードを増しての攻防を展開した。

「普通に練習ではたくさん(プロ選手が)交じってスパーをまわしています。その中で孔稀ともやるし、先生ともやります。仮想・志朗選手も練習相手としていろいろやってもらっています」(一貴)、「やる時はどっちかが相手に似せてやっています」(孔稀)という。


 お互いの調子を聞くと、「孔稀は前回4月に(BOMで試合が)あったばかりで、そのままのいい調子で来ているので次の試合も楽しみだし、絶対に勝てるなって自信があります」(一貴)、「前回からちょっと開いているんですけれど、相手が相手なので気合いが凄く入っているので、その分練習にも身が入っていい練習ができていると思います」(孔稀)と好調ぶりを伝える。

 一貴はISKAムエタイ世界バンタム級王者・志朗(BeWELLキックボクシングジム)という強敵との対戦を迎えるわけだが「本当に強い選手なので、いつも以上にやらないと勝てないのでめちゃくちゃ気合いが入っています」とする。今回は大崎が志朗の階級に合わせる形で55kgでの対戦となったが「前も1回やったことがあるので体重自体は気にならないですね」と言い、55kgへの転向は「今は考えてないです」。


 志朗と那須川天心の試合は「何回も見たんですけれど 本当に上手い選手で目がよくて、しっかり考えて試合を作っている印象。本当にめちゃくちゃ強い相手という印象です」と研究材料に。

「僕も志朗選手もムエタイで試合をしていたけれど、僕はどちらかと言うとムエタイスタイルではなく前へ出てパンチメインが多いので、ムエタイ対決にはならないと思います。志朗選手はどちかというとムエタイスタイルかもしれませんが、最近はパンチもありますし、前へ出てくることもしているのでだんだんとtRIZIルールに合わせてきている感じがあるのでムエタイ対決にはならないと思いますね」と、両者ともRISEルールに合った戦い方をすると予想した。


 勝利のカギは距離だとし、「どれだけ僕が前に入れるかはあると思います。53kgの試合でも大体僕の方が小さいので、そういった面でもいつもと変わらないかな。体格面はそんなに気にしていないんですが、どれだけ前に入って攻撃できるかってところはひとつのカギではあると考えています」とする。

 現RISEバンタム級王者・鈴木真彦をダウンさせた志朗のカウンターについては「それも対策して、もらわないようにしています」と答え、自分が勝っていると思うところには「前に出られるところと下がらないところ。一発は僕の方があると思う。あと気持ちは誰に負けてないと思います」と3つのポイントをあげた。


「多分、僕と志朗選手が並んだ時に志朗選手が勝つんじゃないかという予想の方が多いと思うんですよ。逆にそれは僕には気合いが入る要素であって、見とけよって気合いが入って練習しています。格上にはなると思うので挑む気持ちが強いですし、そういう気持ちの方が僕も気持ちが強いところがあるので、そういったところで勝てるチャンスが少しでも増えると思います」と、不利と見られる方が自分にとっては力になるとした。


 RISEスーパーフライ級4位・風音(TEPPEN GYM)と対戦する孔稀は「前に1回やっているんですけれど、その時よりも確実に強くなっているので。そのイメージはお兄ちゃんが持っている、1回やっている(2020年2月にRISEで対戦して一貴が判定勝ち)ので、それが自分のアドバンテージになる。そこでお兄ちゃんと仮想ですけれどやることによって、試合の時になんとなくやったなって感じになるので、気持ち的に余裕ができてくるのでいい練習ができています」と、対策は進めている。

「最近倒したりしているところでお兄ちゃんとやった時よりも確実に強くなっているのは間違いない。それは分かっているけれど、お兄ちゃんは現王者だし、負けていないのでそれが身近にいるというのが僕にとってはデカいこと。53kgのトップに立っている人が隣にいるので、お兄ちゃんとやっていれば僕が巻けることはないです」と、兄の存在が自信になっている、とも。

 そんな孔稀に兄が同階級の王者であることに嫉妬心はないかと聞くと「ちょっとじゃなくてだいぶあります(笑)。僕が先にRISEデビューしたんですけれど、後から出てきたお兄ちゃんに全部獲られたというのをずっと根に持っています。それは凄い悔しかったんですけれど、それもお兄ちゃんが自分の実力で勝ち取ったところなので。それを越さないことにはトップに立てないので、次は絶対に落とせない戦いになるので必ず勝ちたいと思います」と、兄への対抗心ものぞかせる。


 試合内容で上回りたいかとの質問には「そこも意識しますね。お兄ちゃんは(風音から)2回ダウンを取って判定勝ちだったので、僕は倒して勝ったらお兄ちゃんより上だってところを見せられるので勝ち方にもこだわっていきたいと思います。今練習している技でこれを当てて倒そうという技はあります」と、兄を上回る勝ち方でアピールしたいとした。

 兄弟揃って同じ大会に出場することに、一貴は「前回一緒に出たのが去年の9月。僕がベルトを獲った時で孔稀はその時も(先に勝って)いい流れを作ってくれて、その力もあって勝てた部分もあったと思うので、2人で出るのは同じきつい練習もしますし、一緒に出るというだけで心強いです」とし、孔稀も「今回も僕がお兄ちゃんにバトンを渡す形になるんですけれど、前回は一番いい形で渡せて兄もそれで気合いが入ったと言ってくれたので、今回も僕がバトンを渡せば兄も気合いが入ってくれると思うので、しっかり勝って僕が渡せればと思います」と勝利のバトンをつなげると誓う。


 すでに7月18日から開幕する『RISE DEAD OR ALIVE 2012 -53kgトーナメント』への出場が決まっている一貴。孔稀も今回の試合に勝利すればトーナメント出場権を得て、兄弟対決が実現する可能性も出てくる。

 それについて一貴は「もちろん次の試合に勝ってトーナメントに上がってきて欲しいですし、やるんだったら決勝でやりたいと思っています。そのほうが気持ち的にも、どっちが勝つか分からないですけれど本当に倒す気で行けるんじゃないかなと思っています」、孔稀は「やるからには決勝しかないなって気持ちしかないですね。決勝に上がってこそトーナメントの意味がある。準決勝で当たるとは考えてないです」と、決勝で当たりたいと口を揃えた。

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