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【K-1】小澤海斗が「コイツは何か秘めている」と評する後輩・松本日向を激励「人生懸けて必ず獲ってナンバーワンに」

2021/05/04 12:05
【K-1】小澤海斗が「コイツは何か秘めている」と評する後輩・松本日向を激励「人生懸けて必ず獲ってナンバーワンに」

小澤(右)の持つミットへ得意の蹴りを放つ松本

 2021年5月23日(日)東京・大田区総合体育館『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』にて行われる、「K-1 WORLD GP 2021 K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」に出場する松本日向(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が公開練習を行った。


 公開練習には同門の先輩で第2代Krushフェザー級王者・小澤海斗も参加。松本のミットを持った。小澤も動き回る独特なミット打ちで、松本はステップワークを駆使して小澤のミットに当てに行く。ミットを打つだけでなく、打った後にシャドーのようにコンビネーションを繰り出して“際”も意識していた。


 ミット打ち後、初対面の時のことを聞かれると、松本は「(2019年6月の)両国大会前で、海斗さんめっちゃ試合前で声かけられなかったんですよ。喋りたかったのに。当時はテレビの中の人だったので怖い人でした。喋っていい人なのかなって」と、試合前でピリピリした雰囲気の小澤を見たのが初めてだという。


 小澤は松本の第一印象を「第一印象はザ・好青年。爽やかで。格闘家なの?って言われない?」と聞くと、松本は「言われます(笑)」。

「喋るようになったのは11月くらい。その時に面倒を見てもらって、めっちゃ優しいんです。言っちゃいけないと思って黙っていたけれど、実戦練習をやってもらってめちゃくちゃ強くしてもらいました」と松本が言うと、小澤は「日向は持ちあげるのがうまい」と照れ笑い。「3月にKrush出た時に練習を見てもらってボコボコにされました。その時は怖かったです」と、厳しいながらも優しい先輩のようだ。


 小澤は「スパーをやっていて一番やりにくい。攻撃が来て、返したら(その場に)いないんですよ。めちゃ速いです。フットワークが軽い」との印象を話すと、松本は「止まったらやられるって海斗さんに学んだので」と小澤の教えを活かしているという。また、松本からは「(小澤は)パンチが強いイメージだったんですが、蹴りが上手いのでインローを蹴られて1週間痛くて。足を引きずりながら練習していました。蹴りの威力がえぐくて。三日月で息が止まりかけたこともありました。超怖かった」と、練習仲間ならではの話も。


 松本は小澤の試合で「一番印象に残っているのは武尊選手との試合です。新しいK-1をちゃんと知ったのはあの試合でした。会見も含めて、あの試合から新生K-1が盛り上がったと思っていて。あの試合には感動しました。あとジャオスアヤイ戦は会場で見ていて凄い悔しかった。2Rで勝ったと思っていたのでそうしたら唇が割れちゃって(小澤のTKO負け)。悔しかったです」という。


 さらに松本は「海斗さんはめっちゃ真面目なんですよ。強気な感じなイメージだったんですが、ギャップが凄くて。学ばせていただいています」と、小澤のジムでの顔を明かす。小澤も「日向は全部全力。日向と喋っていると、内に秘める思いが伝わるし、目を見て分かる。コイツは何か秘めているなって。それを見せてくれると思う。アツい男なので。前回の悔しさもあると思うし」と、松本の内に秘めるアツさを語る。


 今回のトーナメントについてアドバイスを求められると、小澤は「トーナメントだと思わずに全部ワンマッチだと思って戦うこと。後のことは考えず目の前のことだけ考えればそれが勝利につながる。1回勝っても気持ちを切らせないこと。トーナメントは技術云々よりも気持ちのぶつかり合いになる。でも日向はそこは心配していない。アツいんですよ。内に秘めたるものがあるので、それを見せてくれると思う」と、1試合1試合に集中することとした。


 また、松本のいいところはと聞かれると「元気良く挨拶する(笑)。当たり前のことができているってことですね。日向の武器だと思うのがステップ。止まらないんです。止まらないとやられると。それと永遠に打ち続けられるスタミナ、あと蹴りがめっちゃ強い。ジャオスアヤイとやった時に対策でやってもらっていたんですが、ミドルでアバラにヒビが入ったんですよ。カッコ悪いと思って言わなかったけれど。やってくれるなって(笑)」とのエピソードを明かす。


 それを聞いた松本は「申し訳ないです」と謝り、「それも言わないんですよ。あと目慣らしの時に足を踏んでしまって、けっこう痛かったと思うんですよ。包帯を巻いていたし、でも絶対に痛いって言わないんです」とのエピソードも。

 最後に小澤は「人生懸けて必ず獲ってナンバーワンに。ここで獲るのと獲らないのとでは違うから」と激励の言葉。松本は「はい、分かりました」と元気よく返事をした。

●小澤のコメント

「後輩でこんなに人間性ができてるヤツいたかなって思うくらい。目がマジなのでやってくれると思います。表向きは爽やかボーイ、好青年。でもスイッチが入るとけっこうオラオラになる。笑って殴り合って。そういうのを見て内に秘めているんだと思いました。教えるとかそういうのはないけれど、聞かれたら答えるって感じです。(トーナメントは)もちろん2位と1位は全然違うと思うので、ここで必ず獲って次につなげてもらいたい。ここで獲ったら海外勢とやることになるので必ずここで獲って欲しいです。(実は優しい?)そんなことないですよ。ムカつくと人間はスイッチが入りますから。日向はもちあげるのが上手いですからね。だからそんなことないですよ(笑)。彼は世渡り上手です」

●松本のコメント

「1月の試合が終わって(壬生狼に判定負け)負けたら終わりだと思って戦っていたので、めちゃへこんだんですけれど、へこんだらもったいないと思って3~4日後には練習に行っていました。(壬生狼戦は)上手くやりすぎた。自分が持っていた力を発揮できていないと思いました。せっかく教えてもらった技術を活かすのは自分の力なんだと分かりました。上手くなった実感があったから余計に技術に頼っちゃいましたね。自分はそれじゃないなって。今回はどれだけ全力でぶつかれるかを意識してやってきました。

(1回戦で対戦する(鵜澤悠也は)会見もそうだし乗らせてはいけない。勢いよく戦うタイプで、上手くいかないと嫌になっちゃうんだろうな、と。そこは弱さと見ました。自分が全部主導権を握ります。(鵜澤のオラオラ感は)いいんじゃないですか。いいと思いますよ。そんま周りにはいないタイプで。素直でいいですよ。優しそうなお兄さんって感じですね。仲良くなれるかは分かりませんが(笑)。

(ワンデートーナメントは)先輩に聞いて準備していますが、1回戦で思い切りぶつかって勝てば準決勝はのれると思うのでいつも通りの準備をしています。バンタム級は軽いからナメられているので、ナメんなよってところを見せたい。全力でぶつかるところを見せます。息つく暇がない試合を3試合見せるつもりです。凄いじゃん、カッコいいじゃんって試合をします。

 才能やセンスは他の選手に譲るので勝ちだけ獲りに行きます。気持ちで戦いに行きます。気持ちはみんな強いけれど僕の方が絶対に強い。

(壬生狼が話題をかっさらっているが)そんなかっさらってる気はしないですね。8人のインタビューを聞いても俺と(橋本)実生君が中心にいるなと思っています。壬生狼選手は全く気にならない。決勝で実生君との試合を実現させたい。やっぱり俺が盛り上げられると思っているので。上がってきて欲しいと言う前に自分が勝つことを考えています。でも決勝で戦いたいですね。2回勝ってはいるし、もう負ける気はしないですけれど、勝ったからいいやとは思わない。吉岡(ビギン)選手に負けたのを見ていて凄い悔しかったんですよ。負けんなよって。悔しかった。それも僕が(壬生狼に負けて)1月に彼に思わせちゃったかと思っているから、負けたから言えなかったけれど、今回勝って俺たちがバンタム級を作ったんだよってところを見せたいです」

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