2021年4月23日(金)東京・後楽園ホール『Krush.124』の前日計量&記者会見が、22日(土)都内にて13:00より行われた。
第6試合のスーパー・ライト級3分3R延長1Rで対戦する、小嶋瑠久(PURGE TOKYO)は64.8kg、斉藤雄太(K-1ジム五反田チームキングス)はリミットちょうどの65.0kgでそれぞれ計量をパス。
その後の会見で石川直生Krushエヴァンジェリストは、「34歳の斉藤選手は現在連勝中でタイトル挑戦を狙っていると思います。僕も現役の時34歳で最後の試合をして身体からのSOSのサインを感じてリングを降りる決意をしました。その時の僕と同じ年齢で、さらに経営者という立場もあってキャリアが今大きく花を開いている。本当に素晴らしいと思います。この先どこまで出てくるか非常に楽しみです。今回から所属がPURGE TOKYOになった小島選手も同様です。今、世界トップの選手たちを続々と育てている矢口トレーナーの元、自らの意思で環境を変えた。明日どういうパフォーマンスをしてくれるか楽しみです。来月のKrushではスーパー・ライト級のタイトルマッチが組まれていますけれど、そのタイトルマッチに待ったをかけるようなハイレベルな試合をしてくれることを期待しています」と、両者に期待を懸けた。
斉藤は「試合が決まった時にはここで勝ってタイトルマッチを狙いたいと先のことを話していましたが、この数週間はこの日のことだけを考えてきました。今までやってきたことを全部出し尽くして勝ちを獲りたいと思います」、小嶋は「自分はこの日を凄い楽しみにしてきたので、早くリングに上がりたい気持ちで毎日を過ごしてきました。相手と戦うことが楽しみではなく、自分の試合をみんなに見せることにワクワクしています」と、それぞれ意気込む。
PURGE TOKYOへ移籍して初めての試合になる小嶋は「心境はデビュー戦のつもりで今回リングに立つので、そのつもりで環境を変えて、練習は7カ月くらいこの日に向けてPURGE TOKYOで仕上げてきたので、今までで一番、格闘家として全て変わったのでそれを見せられると思う」と、生まれ変わった自分を見せられるとする。
一方、斉藤は「手応えで言うと年単位でやってきたこと、フィジカル、テクニック含めてようやくやっていることが合致してきました。あと流れとか勢いで言うなら自分も連敗の経験もあるから分かりますが、連勝中と連敗中では気持ちが違う。そういう意味でありがたいことにいい状態なので、ベストパフォーマンスを明日は出せると思います」と、2連敗中の小嶋よりも2連勝中の自分の方が勢いがあるとした。
どんな試合、そしてどんなフィニッシュをイメージしているかとの問いに、斉藤が「あまりイメージしてないです。選手によると思いますが、考えてやるのは練習。本番はしてきたことが出る。なのでやってきたことが出るんじゃないですかね。自分でも分からないんですが、いい結果を出します」と答えたのに対し、小嶋は「自分は確実にイメージできているので準備万端。明日はそれを実行するだけですね」とニヤリと笑った。
石川エヴァンジェリストから話があったタイトルマッチについては、「タイトルは意識していますが、流れや勢いは僕で明日を迎える。瑠久選手は連敗で明日を迎える。とはいえ、キャリアや戦績を見ると格上だと思って臨むので、だからこそタイトルへ向けてしっかり勝つことで認めてもらいたい。そういう気持ちで臨んでいます」と斉藤。
しかし小嶋は「連敗とかどうでもいい。過去はもう全く違うので。過去の自分は自分じゃない。今回は全く違う自分が見られると思うので明日が楽しみです。自分の今の実力はKrushのチャンピオンになれるくらいの実力があると思うので、明日はそれを証明したいと思います。チャンピオンになれるんだぞっていう」と、連敗は関係ないと言い放った。
そして斉藤は「ファイトスタイルは激闘派だと思う。僕のパンチは当たれば倒れるので当たる瞬間を逃さないように見ていてください」と言い、小嶋は「久しぶりにギラギラした自分を見せられると思うので、明日見てもらえれば分かるけれど、お客さんを魅了しますよ」と、それぞれ見どころを話した。