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【Invicta FC】浜崎朱加、村田夏南子ら王者を輩出した「Invicta FC」をインパクト・レスリングの親会社が買収

2021/04/16 11:04
 米国の女子MMA団体「Invicta FC」は2021年4月15日(日本時間16日)、カナダのオンタリオ州トロントに本部を置くメディア会社アンセムスポーツ&エンターテインメントに買収されたことを発表した。今後、同団体の放送はUFC Fight Passではなく、米国ではAXS TVで中継される。  2012年4月の第1回大会から、これまで43回大会を開催してきたInvicta FC。旧体制での最後の大会は2020年11月20日(米国時間)、メインイベントで米国柔道初の金メダリストのケイラ・ハリソンがコートニー・キングと対戦した「Invicta FC 43」となる。  新生「Invicta FC」で迎える44回大会は、2021年5月21日(米国時間)、RIZINで浅倉カンナと対戦したアリーシャ・ザペテラ(米国)がジェシカ・デルボニ(ブラジル)とアトム級選手権(5分5R)としてベルトを賭けて対戦する。  アンセム・スポーツ&エンターテインメントは米国のプロレス団体インパクト・レスリングの親会社であり、ケーブルチャンネルのFight Networkで、これまでWSOF、ONE Championship、M-1グローバル、DREAM、KSWなどを放送していた。  今後も同団体の運営に関わるシャノン・ナップは、プレスリリースで、「これは、Invictaと女性アスリートにとって大きな瞬間です。アンセム・ポートフォリオの一部として、また米国の全国テレビで初めて番組が放送されることで、Invictaのプラットフォームはこれまでになく大きくなり、より多くの人々が世界のエリート女性アスリートが競う姿を見る機会が得られます。アンセムの支援により、新しいファンがより簡単に、Invictaが世界で最もエキサイティングなファイトプロモーションの1つである理由を、正確に知ることができます」と語っている。  また、アンセムスポーツ&エンターテインメントの最高経営責任者で、スポーツメディアグループの社長であるエドノード・ホルムは「シャノンがInvictaで達成したことは、このスポーツの素晴らしいサクセスストーリーの1つです。彼女はアンセムエグゼクティブチームのシニアメンバーとして、またアンセムの株主として重要な役割を果たします。私たちは、彼女がInvictaを新たな高みへと導く手助けをすることを楽しみにしています」と、ナップがアンセムの株主としてチーム入りしたことを記している。一方でナップのビジネスパートナーだったトム・ライノスはボードに名を連ねておらず、Invicta FCから離れている。  ESPNの報道によると、今回の買収によりナップは、UFCの元幹部で、現在はアンセムの社員であるジェイミー・ポラックとアント・エヴァンスとチームを組むことになるという。  これまで、同団体からは、浜崎朱加(RIZIN)、村田夏南子(UFC)がチャンピオンに輝いており、魅津希(UFC)が王座に挑戦するなど日本人選手・団体とも関係が深かった。新たな経営陣により、これまでUFCやBellatorの選手供給源のひとつでもあったInvicta FCと両団体との関係がどうなるかにも注目だ。  AXSTVのゼネラルマネージャーであるフランク・タンキは、是非の声も挙がる同団体のワンナイトトーナメント(1回戦と2回戦が1R制、決勝が3R)であるPhoenix Seriesについて、「Phoenix Seriesは8人のアスリートが一夜で競う、MMAで最速のフォーマットとナップは言っている。Phoenix Seriesは、テレビの生放送に最適なフォーマットでもある」と、期待を寄せている。  5月21日の「Invicta FC 44」は、アンセムが所有する米国のAXSTVとカナダのFightNetworkで生放送される。北米以外では、「AXSのデジタルプロパティであるAXS TV NOWで配信する」と記されている。
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