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【RISE】53kgトーナメントの出場権を懸けて大崎孔稀vs風音、政所仁vs溜田蒼馬のサバイバルマッチ

2021/04/16 01:04
 2021年5月15日(土)東京・大田区総合体育館『Cygames presents RISE on ABEMA』の記者会見が、4月15日(木)都内にて行われた。  7月18日から開幕する『RISE DEAD OR ALIVE 2012 -53kgトーナメント』の出場枠を懸けて、4選手が争う。会見では抽選会(AとBのカードが入った封筒を選び、同じアルファベットを引いた選手同士が対戦)が行われ、大崎孔稀(OISHI GYM)vs風音(TEPPEN GYM)、政所仁(魁塾)vs溜田蒼馬(CRAZY WOLF)の対戦が決まった。それぞれの勝者がトーナメント出場権を得る。  大崎はRISEスーパーフライ級王者・大崎一貴の弟で、24勝(16KO)5敗1無効試合という攻撃力の持ち主。パンチ、蹴り、ヒジ、ヒザいずれでもKOできる破壊力があり、タイ人と渡り合うテクニックも持っている。特にボディブローは強烈。RISEでは2020年9月大会で奥脇一哉を1R2分32秒、鮮やかなハイキックでKO。2021年1月には京介を2R37秒、カーフキックで仕留めている。4月11日の『BOM』ではタイで活躍する実力者・福田海斗から勝利を収める金星を得た。BOMバンタム級王者、WMC日本スーパーフライ級王者、J-NETWORKスーパーフライ級王者。  風音はプロキャリア前半は関西を中心に活躍し、2019年3月にTEAM TEPPENに移籍。同年9月には元新日本キックボクシング協会フライ級王者の麗也からTKO勝利、11月には元NJKFフライ級王者の松谷桐に判定勝利を収め5連勝をマークしていたが、昨年2月の大崎一貴戦で2度のダウンを奪われ連勝がストップ。2月大会で1年ぶりの試合を迎え、元新日本キックボクシング協会バンタム級&フライ級王者HIROYUKIからダウンを奪って勝利した。戦績は13勝(6KO)5敗。RISEスーパーフライ級4位。  政所はKNOCK OUTフライ級王者・石井一成にも勝利したことがあり、止まらない手数とバックハンドブローなど相手の意表を突く技を繰り出す。2018年11月にJ-NETWORKフライ級王座を獲得。2019年5月に田丸の初防衛戦で挑戦して判定で敗れているが、11月には一貴の弟・大崎孔稀からダウンを奪い、殊勲の勝利を収めた。しかし、2020年7月大会で大崎一貴とのスーパーフライ級王座挑戦者決定戦で敗れており、今回が再起戦。戦績は11勝(2KO)8敗。WBKF世界スーパーフライ級王者、J-NETWORKフライ級王者。  溜田は関西出身のファイターで現在23歳。戦績は12勝(11KO)7敗と勝つ時は、ほぼKOと相手を倒しきる攻撃力を持つKO率9割を超えるハードヒッター。2月大会でRISEバンタム級王者・鈴木真彦の相手に抜擢され、左フックで鈴木からダウンを奪うと壮絶な打ち合いの末にKO負けを喫した。第2代CMA KAISERバンタム級王者。  抽選での対戦カード決定を経て、大崎は「今回抽選で決まるとのことで他の3選手は強い選手ですが、僕が一番強いと思うので誰が相手でも勝てる自信があったから誰でもよかったです。風音選手は勢いがあって見て分かるような成長スピード。1試合1試合確実に強くなっていると感じています。でも普通に倒して勝って本戦の枠を勝ち取りたいと思います」と自信に満ち溢れた挨拶。  兄の一貴はすでにトーナメント出場が決定しており、孔稀が今回勝って出場を決めれば兄弟対決もありえる。  そのことに孔稀は「正直、トーナメントがあるので1選手として出たい気持ちが強い。兄とやることになるかもしれないとなって、僕自身はそこで覚悟を決めて思い切り行く覚悟ができました。あとは兄の判断に任せると言ったんですが、兄もやると言っていたのでやります。実は僕も最初から本戦に出られると思っていたので予選かと思って(笑)。でもやることは変わらない。やるからには倒して勝ってトーナメントに出て、本戦も強豪ばかりですが兄と決勝で当たりたいと思います」と、兄弟揃って覚悟を決めていると話した。  風音は「試練が多いなって感じですかね。何人王者を倒せば(他団体の王者とこれで5連戦)トップに食い込んでいけるのか。大崎選手には何年か前にやられているので(2017年9月)、リベンジのチャンスとトーナメント出場のチャンスが同時に手に入る凄くいい相手なのでメラメラしています。盛り上げて勝って僕がトーナメントをかき乱します」と宣言。  大崎兄弟対決を阻止するつもりはあるかとの質問には「そんなのは当たり前。トーナメントより先に俺やろって感じ。先のことを見てるなって感じですね。俺をナメないで欲しいです」と意気込んだ。  政所は「風音と当たらなくてよかったというのでひと安心。お互い勝ってトーナメントの本戦でやれたらいいなと思っています。本戦に出られると思っていたのでショックでした(苦笑)。しっかり勝って、僕が本戦に出ないとあかんやろってところを見せたいです」と、風音と本戦で戦いたいという。  その理由は「プライベートでも仲がいいのと、同じ関西出身なので。予選じゃなくて、今まで当たったことがなかったので当たるんやったら凄い舞台で当たりたいと思っていました。それに溜田選手とはやったことがないからやりたいと思っていたので、いい抽選結果でした」と、風音との友情対決は大きな舞台でやりたかったという。  風音も「全く一緒です。ここまでやらへんことあるかと思うくらいやってなかったです。同じ階級にいて同い年なのに。やりそうでやらない相手でした。2人ともくじ運が悪いから引くんじゃないかと思っていたんですが、うまいこと離れた感じです。2人ともトーナメントに出て、そこで当たりたいですね」と口を揃えた。  溜田は「今回僕にこんなチャンスをくださってありがとうございます。オファーが来た時から俺がここに食い込めるんやって驚きもありました。やるからには出場権を勝ち取りに行くので、応援よろしくお願いします」と、チャンス到来を喜ぶ。  このメンバーの中では“ジョーカー”的な役割となるが、「みんなトップランカーで王者で。僕は無名の状態から上がってきてRISEは2戦目ですけれど、新しい風を53kgに吹かせたいと思っています」と、自分が台風の目になると言い放った。  なお、伊藤隆RISE代表は「トーナメント出場が決まっているのは大崎選手。他の5人は近いうちに発表します。7月に大阪で1回戦、準決勝・決勝を9~10月に関東圏のビッグマッチでやります」と発表した。
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