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【RISE】那須川天心戦からの再起を迎える志朗がスーパーフライ級王者・大崎一貴と激突

2021/04/15 23:04
【RISE】那須川天心戦からの再起を迎える志朗がスーパーフライ級王者・大崎一貴と激突

志朗(左)の再起戦の相手はスーパーフライ級王者で5連勝中の大崎

 2021年5月15日(土)東京・大田区総合体育館『Cygames presents RISE on ABEMA』の記者会見が、4月15日(木)都内にて行われた。

 SuperFight!のバンタム級(-55kg)3分3R延長1Rで、ISKAムエタイ世界バンタム級王者・志朗(BeWELLキックボクシングジム)vs RISEスーパーフライ級王者・大崎一貴(OISHI GYM)が決定。


 志朗はジュニアキックを経て2009年8月にタイでプロデビュー、翌年1月に国内でプロデビューを果たした。新日本キックボクシング協会で活躍し、2016年1月にはISKAムエタイ世界バンタム級王座を獲得して2度の防衛に成功。2018年11月からは「打倒・那須川天心」を掲げてRISEに参戦。2019年9月の「RISE WORLD SERIES」-58kg級決勝戦でついに実現したが、判定3-0(30-28×3)で敗れた。打倒・那須川天心を近い、2020年11月の「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -55kg~那須川天心挑戦者決定トーナメント」で植山征紀と鈴木真彦を破って優勝。今年2月に再び那須川に挑んだが、判定で敗れた。戦績は22勝(10KO)3敗4分(タイの試合は除く)。


 大崎はタイ・ルンピニースタジアムで8連続KO勝利を飾り、同スタジアム王座に挑戦したこともある。2018年には「KING OF KNOCK OUT初代フライ級(51kg)王座決定トーナメント」で準優勝。RISEには2020年2月に初参戦し、9月に田丸辰を破って王座を奪取。今年2月大会ではWBCムエタイ日本統一バンタム級王者・一航を破り、現在5連勝中で戦績は33勝(17KO)5敗2分1無効試合。

 伊藤隆RISE代表は「当初はこの体重ではなかったが大崎選手サイドの要望によってこの体重になりました。大崎選手は53kgトーナメント出場が決定しているので弾みをつけて欲しい。今大会のメイン級のカードになります」と、この試合がメインになる可能性が高いと発表。


 大崎は「元々僕は53kgで試合をしていますが、最初は54kgでお話があって。54kgでやるならどうせなら相手の土俵で試合をしようとお話をしました。(55kgの)トーナメントを見ていて強い選手ですが、僕も負けてはいられないので対策を練って練習をして当日は僕が勝ちます」とコメント。


 志朗は「このタイミングで戦うとは思っていなかったので楽しみです。大崎選手は53kgで一番勢いある選手と言っても過言ではないですが、癖や作戦を考えて勝てる相手だと思うので勝ちに行きたい。53kgの王者に勝てば、53kg、55kg(鈴木真彦)、57kg(工藤政英)と3階級のRISE王者に勝ったことになる。それを成し遂げたい。多分メインだと思うのでABEMAさんから勝利者賞があると2人ともモチベーションが上がると思うのでぜひよろしくお願いします」とアピールした。


 互いの印象を聞くと大崎は「志朗選手は凄く試合の組み立て方が上手くて、相手をしっかり見て攻撃もディフェンスも完璧に近い選手。崩すのが難しい選手だと思います。でも対策を練って対策通りの動きができれば勝てない相手ではない。しっかり練習して勝ちに行く」と攻略に自信を見せる。

 志朗は「何回か生で見たことがありますし、53kgのパンチではトップだなと思います。他の選手とは音が違うので分かります。だからパンチには気をつけないといけない。試合数も40戦やっていて経験豊富。気が抜けない相手だと思う」と、1階級下でも侮れない相手だと高評価した。


 大崎は2020年7月の政所仁戦で55kgでの試合を経験(延長Rで判定勝ち)しており、「最初に54kgでって話があって、僕が1kg上げて志朗選手が1kg下げると、どっちの階級でもない中途半端でやるなら合わせようと思いました」と、55kgで戦うことを臨んだ理由を説明。「志朗選手の試合は何試合か見て、これが当たれば倒せるという技は練習中です」とすでに対策も始めているとした。

 志朗は打倒・那須川天心という大目標がなくなり、本来ならモチベーションを失ってしまうところだが「那須川天心との試合が終わった後に永末ニックトレーナーと話して、那須川戦で自分の弱いところが見つかって弱点も分かったので、ノビシロがあるということが分かりました。みんなが見た時に『今の志朗だったら那須川天心に勝てる』と思われる、そこまで自分を持っていく、レベルを上げるところにモチベーションがあります」と、直接対決はかなわなくても自分の実力を上げて那須川よりも強いと言われるようになることが新たなモチベーションになっていると話した。

 そして「何パターンか勝ちパターンはもうやっています。スパーリングでも全然できているので、どれだけ勝率を上げるかが自分の課題ですね」と、すでに大崎対策はできあがっていると自信をのぞかせた。

 なお、今大会では以下のカードも決定している。

▼-64kg契約 3分3R延長1R
秀 樹(新宿レフティージム/RISEライト級1位、K-1 REVOLUTION FINAL -65㎏級世界王者)
畠山隼人(E.S.G/NJKFスーパーライト級王者)

▼ライト級(-63kg) 3分3R延長1R
麻原将平(パウンドフォーパウンド/RISE同級4位、HOOST CUP初代スーパーライト級王者)
KENTA(HAYATO GYM/RISE同級7位、JAPAN CUP 2016 -65㎏級優勝)

▼スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R延長1R
SEIDO(LARA TOKYO/RISE同級5位)
森下祐樹(SUNNY GYM)※TASUKU(リアルディール)よりリンクネームと所属名変更

▼フェザー級(-57.5kg) 3分3R延長1R
門口佳佑(EX ARES/RISE同級2位)
平野凌我(MTS/RISE同級9位)

▼フェザー級(-57.5kg) 3分3R延長1R
津田鉄平(新宿レフティージム/RISE同級10位)
都筑海杜(キックボクシングジム3K/and lab/第20回、21回オープントーナメントグランドチャンピオン決定戦優勝)

▼バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R
鷹介(=ようすけ/魁塾/RISE同級6位)
大森隆之介(EX ARES/JAPAN CUP 2019 -60kg級優勝)

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