KNOCK OUTフェザー級戦線の主役と目されている安本と龍聖の間に割って入ると言い放った竹内
2021年5月22日(土)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2021 vol.3』の記者会見が、4月14日(水)都内にて行われた。
KNOCK OUT-REDフェザー級3分3R延長1Rで、同級王者・安本晴翔(橋本道場)vs Bigbangフェザー級王者・竹内賢一(Ten Clover Gym世田谷)が決定。
安本は少年時代からアマチュアで150戦以上を経験し、24冠王に輝くなど活躍。2016年6月に16歳でプロデビューを果たすと、6戦目でREBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座、2018年12月にはINNOVATIONスーパーバンタム級王座を獲得した。2019年2月にシュートボクシングのリングで迎えた14戦目で初黒星を喫したが、6月のREBELSでは栗秋祥梧を破りREBELS-REDフェザー級王座を戴冠。
そこからの快進撃で今年1月に行われた年間表彰式では2020年MVPを獲得。3月大会ではペットシラーを鮮やかな後ろ蹴りでKOし、怒涛の9連勝をマークした。戦績は19勝(9KO)1敗2分。
竹内はJ-NETWORKアマチュア全日本選手権において当時の最年少記録となる中学1年でバンタム級優勝を飾ると、翌年は中学2年でフェザー級も制して2年連続の優勝。アマチュアで50戦以上を経験し、中学3年でホーストカップにてプロデビュー。その後は新日本キック、J-NETWORK、Krush、シュートボクシング、RISE、NJKFとルールを問わず様々なリングに上がる。2020年2月にはRIZINにも参戦し、ダウンを奪って勝利。今年3月のBigbangでは王座決定戦を制し、プロ初のタイトルを獲得したばかり。戦績は25勝(8KO)10敗2分。
大学生の安本は学業のために欠席。会見には竹内のみ出席した。竹内は「呼んでいただきありがとうございます。初参戦でいきなり王者とやらせてもらうことでめちゃくちゃ楽しみです」と挨拶。
安本の印象は「ヒジありルールで負けていないので、国内のヒジありで一番強い選手。蹴りもヒジもパンチもできる。国内でナンバーワンの選手だと思う」と高く評価。空手仕込みの蹴り技については「バックキックで2回勝っているので、3回目をもらって負けるのもさすがに対策しろよって言われてヤバいので、もらわないし、対策すればいけると思います」とバックキックはもらわないとした。
逆に自分のストロングポイントはと聞かれると「経験…と言いたかったんですが、安本選手も経験があったので、試合を見てもらえれば分かると思います」とする。「僕のスタイルは周りにはないと思っていて。どんなスタイルでも行けるし、相手によってスタイルも変えたり。テクニックだったりを見てもらいたいです」と話した。
王者対決であることには「ここで負けたらベルトの価値が下がると思っていますし、ヒジありルールで相手も王者なのでやる気はあります」とBigbang王者の名に懸けても負けられないと意気込む。
KNOCK OUT参戦に際して「KNOCK OUTのベルトはめっちゃ欲しい。フェザー級は安本選手ともう一人、龍聖選手がずば抜けていると思う。2人でやるみたいになっていますが、僕が勝っちゃったらKNOCK OUT的にはまずいとも思いますが、まあ見てて欲しいです」と、フェザー級トップの座を争うと目されている2人の間に割って入ると言い放つ。
“竹内の試合にハズレなし”とプロモーションからも高く評価されている激闘派。竹内は「ベルトを獲って初参戦させてもらいますが、いきなり王者ということで凄いやる気が入って楽しみなので、当日は楽しみに見て欲しいです」とファンにメッセージを送った。
なお、安本からは「ぶっちゃけ蹴りは上手いと思うので気を付けたい。圧倒して勝つことを目指します。初めて(後輩の白幡)裕星と同じ大会に出るので裕星に負けない試合をします」とのメッセージを寄せられた。