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【BOM】ムエタイ殿堂2冠王・名高がアントニオ猪木議員を表敬訪問「はみ出さないとつまんないよ」(猪木)

2019/04/26 03:04
【BOM】ムエタイ殿堂2冠王・名高がアントニオ猪木議員を表敬訪問「はみ出さないとつまんないよ」(猪木)

日本人初の快挙を達成した名高(左)がアントニオ猪木議員を表敬訪問、2大殿堂王座を獲得したことを報告した

 ルンピニー&ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者の名高・エイワスポーツジム(本名:吉成名高/エイワスポーツジム)が、4月25日(木)東京・永田町の参議院議員会館に元プロレスラーで参院議員のアントニオ猪木氏を表敬訪問した。

 名高は昨年12月、ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王座を奪取し、日本人として7人目の同スタジアム王者になると、今年4月15日にはルンピニースタジアム認定同級王座も獲得。日本人初のルンピニー王者になると同時に、ムエタイの2大殿堂であるルンピニーとラジャダムナンの王座を同時に保持した史上2人目の外国人(タイ人以外)選手となった。

 歴史的快挙を達成した名高は、2017年10月に両国国技館で開催された『INOKI ISM.2』に出場してムエタイルールで試合をしたことがあり、猪木氏に今回のタイトル獲得を報告したいと望み、今回の報告会が実現した。


 2本のベルトを持参した名高は、「今回は日本の格闘技界の第一人者であるアントニオ猪木さんにこうして勝利の報告をすることができて本当に嬉しく思っています。自分は去年の12月にラジャダムナンスタジアムのベルトを獲ることができたんですけれども、ルンピニースタジアムのベルトは日本人がまだ誰も巻いたことがないチャンピオンベルトだったので、そのベルトを4月14日に挑戦して何とか勝利をすることができて、日本人初のチャンピオンベルトを巻くことができました。一昨年の10月に猪木さんの大会に出させてもらって、そこからもたくさんいろいろな試合をさせていただいてこうしてチャンピオンになることができた思います。本当にありがとうございます」と、ハキハキした口調で報告。

「おめでとう」と名高を祝福した猪木議員は「みんな頑張っているので素晴らしい。元号が変わっていく状況で区切りのいい時期。新しい時代へ向けてやってきたことで、これからもっと大きな花を咲かせてください」とエールを送ると、名高は「ありがとうございます」と恐縮して答えた。

 猪木議員は「他の競技もそうですが、若くなってきていますね。昔は20歳を超えないと一人前と言われなかったのが、今は十代の選手が活躍している。意識が変わったこともあるかもしれないし、同時に栄養のバランスも変わってきたのかな。早熟というよりは選手たちが完成されている。時代は変わっていく。素晴らしいね」と、十代の選手が活躍する現代のスポーツ界が良い時代を迎えていると話す。


プロレスだけでなく格闘技界とも交流を行っていた猪木。モハメド・アリ戦の前には極真空手の技を学んだこともある(ゴング格闘技増刊号の誌面より)

 名高が「昔と違って十代の選手がスポーツで活躍している時代なので、自分もスポーツだけでなく私生活でもチャンピオンの自覚をもってこれからも精進していきたいと思います」と答えると、猪木議員は名高の優等生発言が気になったのか、「はみ出さないとつまんないよね。ちょっとはみ出したらすぐ叩かれるから。俺は子供の時からはみ出していましたからね(笑)」とのメッセージ。

 猪木議員の現役時代を見たことがあるかとの質問に名高は「お父さんとお母さんが猪木さんの試合を見て興奮したと言っていたんですが、自分は猪木さんの試合は動画で見て迫力があってカッコよかったですね」と言い、「自分はそのレベルに達していないんですが、もっとしっかり練習を重ねて自分も世紀の一戦と言ってもらえるような試合にいずれチャレンジしたいです」と、猪木×アリ戦のような試合をやりたいと大きな夢を語った。

 また、名高から「自分はいま大学に行ってなくて、格闘技一本でやっていて不安があります。自分の周りの人の声を聞くと大学に行かないのって言われて」との悩み相談をされると、猪木議員は「大学は俺も行ってないから分からない(笑)。俺は義務教育も終えないでブラジルへ行っちゃったから。学校を出た出ないはどうってことないし、そんなもので劣等感を感じることはない。それ以上に努力すれば。体験に優るものなし。外国に行って戦い、その国の人たちと触れ合った、それが俺の財産。大いに切磋琢磨をしてください」とアドバイスした。

 名高は次回、6月1日に横浜文化体育館で一階級上げてのライトフライ級(49.0kg以下)の試合にチャレンジする予定。「相手も大きくなって強くなると思いますが、それに負けないように自分も一生懸命に練習しようと思います」と意気込んだ。

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