Liana Jojuaのinstagramより
2021年4月9日(日本時間10日)、米国コネチカット州モヒガン・サンアリーナにて「Bellator 256: Bader vs. Machida 2」が開催され、アンダーカードの女子フライ級戦で衝撃KO劇が起きた。ディアナ・アヴサラゴヴァ(ロシア)の29秒勝利が話題となっている。
22歳のアヴサラゴヴァは、プロMMA2戦2勝でBellatorと契約。ロシアの「Emir FC」でアームバーで一本勝ち、ジョージアの「TGC」では判定勝ちを収めており、フリースタイルレスリングをベースに、UFCフライ級ファイターのリアナ・ジョジュア(ジョージア)と共にトレーニングを積んでいる。
対する34歳のタラ・グラフ(米国)はBellator2戦目。MMA1勝2敗でKOTCで1勝1敗も、2020年8月の前戦でヴァレリー・ルーレダにTKO負けを喫している。今回が再起戦となる。
▼女子フライ級 5分3R
〇ディアナ・“パンテラ”アヴサラゴヴァ(ロシア)125.8ポンド・57.06kg
[1R 0分29秒 KO] ※右ストレート
×タラ・グラフ(米国)125.2ポンド・56.78kg
1R、ともにオーソドックス構え。左ローから入るディアナに、右を打ち込むタラ。互いの右が交錯。距離を潰すタラは左右で前進。金網までディアナを追い詰めるが、サークリングしてさばくディアナ。
Diana Avsaragova was swiftly victorious in her #Bellator debut at #Bellator256 tonight.
— BellatorMMA (@BellatorMMA) April 9, 2021
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追いかけるタラは左から右を振るが、そこにディアナはシャープな右ストレート! 右ヒザをマットに着くタラは立ち上がるが、そこにディアナは同じスタンスのまま前傾しての右ストレート! 後方に倒れたタラに鉄槌1発でレフェリーが間に入った。タラは失神。KO勝利したディアナは天を仰いで涙した。
完全にのびたタラを気遣うディアナ。打撃の軸の強さも見せたディアナは、コーナーについたUFC美女ファイターのジョジュアと歓喜のハグをかわした。
盟友のリアナはSNSに、「輝かしい待望の勝利、おめでとう。この試合をどれだけ待ち望んでいたかは想像に難くありません。ディアナのこの2年間は一度も試合がありませんでしたが、今はまだ始まったばかりです」と祝福。
ディアナも「皆さん、お祝いの言葉をありがとうございます。たくさんの仕事が行われましたが、私のチームに大きな感謝の気持ちを伝えたいと思います」と感謝の言葉を記している。
4月2日の「Bellator 255」では、渡辺華奈(日本)が強豪のアレハンドラ・ララ(コロンビア)を判定で下し、4位にランクアップしたばかり。同階級には、渡辺のランク下にもこのアヴサラゴヴァやテコンドー美女のヴァレリー・ルレーダら強豪ストライカーが控えている。果たして渡辺は彼女たちと渡り合えるか。そして、アヴサラゴヴァは次戦にどんな試合が組まれるか。