2021年4月17日(土)東京・後楽園ホール『RISE 148』にて、RISEスーパーライト級5位・伊藤澄哉(戦ジム)とスーパーライト級(-65kg)3分3R延長1Rで対戦する、同級8位・水落洋祐(エイワスポーツジム)が5日(月)神奈川の所属ジムにて公開練習を行った。
2分間のシャドーとミット打ちを行った水落は、打ち合う気満々といった様子で至近距離でのパンチを気合いと共に繰り出し、力強い一発一発を披露した。
水落は国内外の強豪と真っ向から打ち合い、数々の激闘を繰り広げてきた“名勝負製造機”。2019年9月のRISE初参戦時には北井智大に1RでKO負けを喫したが、2020年10月の横浜大会で松本芳道から3Rにダウンを奪い約1年半ぶりの勝利を手にしている。
今回の試合はそれ以来となるが「練習をずっと続けてきたので問題なく試合に備えています。ちょっと間が空いちゃったのかなとは思いますが問題ないです。2021年最初の試合だからアグレッシブな試合がしたいですね」と、特に影響は無しとする。今年で37歳を迎えることには「いろいろな経験をしてきて集大成という形で頑張りたいと思っています」と、キャリアの集大成の時期として気合いが入っているようだ。
目標については「RISEのベルトをしっかり狙っていきたいと思っています」ときっぱり。現スーパーライト級王者・山田洸誓(正道会館KCIEL)については「上位のランカーは全員そうですが、皆強くてアグレッシブなファイトをしていますよね。王者もパンチも蹴りも重いし、強い選手だなと思います」と評した。長くやっていたムエタイルールではなくRISEルールになったことには「ルールは組んだりがないので、その意識はしています。攻撃のスタイルは向いていると思うしいけるので、RISEルールやっていこうと思っています」と対応に自信を見せる。
同じジムには名高、竜哉、朝陽といった注目を浴びる若手選手たちがおり、「みんな凄い練習も熱心で、向上心のあるメンバーばかりなので刺激になっていますね。若い子たちに混ざって自分も負けないように頑張っています」と刺激を受けている。
対戦する伊藤については「映像を見て、パンチも蹴りも強くてガンガンパワーのあるアグレッシブなファイトをするなっ感じですね。向こうの戦績が少ないのは気にしていません。ちゃんとその人の映像を見て、戦うイメージをするだけです。戦績どうとかはないです」と、プロ戦績が少なくても油断することはない。むしろ伊藤紗弥の兄ということで「小さい頃から兄弟でやっているから、キャリア自体はあるんだろうなって思います」と、幼い頃から練習してきた時間の長さを警戒する。
戦績は少ないが危険な相手だとの認識か、そう聞くと水落は「そういう認識です」と答えた。「プロで負けていないし、KOで勝っているし、強いなあと思います」。
ベテランの域に達して「凄くテクニックを勉強させてもらっていますが、使えるものもあるので使って」と技巧派な部分も見せたいと言うが、「それはあくまでもプラスアルファで。KOして倒したいのが強いので意識しています。打ち合いになったら自信はありますね。負ける気はないです」と、見せたいのはあくまでも打ち合ってのKOだ。
今回が77戦目となるが「試合が好き、戦うことが好き。一生懸命練習して、それを試合で出すのが凄く楽しいんです。怪我がなければコンスタントに試合をやっていきたいですね。去年はコロナの影響で試合数が少なかったので、今年はできるだけやっていきたい。インパクトを残していきたいですね」と、まだまだやる気十分。「今回もKOを目標にやっていきます」と宣言した。