キックボクシング
レポート

【A-LEAGUE】49歳の元ヤン魔夕美が引退試合で奮闘、元アイドルの19歳・有里が3度目の対決制す

2021/04/05 21:04
PINK DRAGON「A-LEAGUE 49DX」2021年3月28日(日)宮城・ドラゴンボクシングスタジアム ▼メインイベント(第28試合) スーパーフライ級 ムエタイアマゾネス魔夕美引退試合 2分5R ※ヒジあり〇有里(Team SRK/DBS女子スーパーフライ級王者)判定3-0 ※49-47×3×魔夕美(DRAGON)  宮城の元ヤンキーで現在49歳の魔夕美が引退試合。シングルマザーで子育てと仕事を両立させ、2018年7月に47歳で有里を相手にプロデビュー。2019年10月には初代J-GIRLSスーパーフライ級王座決定戦でYAYAと対戦した実績を持つ。  対する有里はWINDY Super Fightライト王者・細貝祥汰、DBS&RKA&UKFインターナショナルライト級王者・晃希を兄に持つ格闘家一家の末娘で現在19歳。小学生時代からジュニアキックでキャリアを積み、DBSで2度タイトルを獲った実績を持つ。また、栃木のご当地アイドルユニット「あかさた、ナ」のメンバーの一員として活躍していた(現在は活動を休止中)。昨年12月に初代DBS女子スーパーフライ級王者決定ワンデートーナメントを制覇し、今回はチャンピオンとしての初戦となった。魔夕美とはこれまでに2戦して1勝1敗。  1Rから有里はパンチだけでなく、ヒジ打ちも駆使しながら前進し手数で魔夕美を圧倒する展開。魔夕美は打たれながらもパンチを返していき気持ちを前面に出して戦う。3Rには、さらにプレッシャーを強める有里がヒジ、さらには組んでのヒザを当てる。魔夕美は鼻血を出し、ドクターチェックが入った。  4R、さすがに攻め疲れか有里の手数は減り、魔夕美はダメージが大きく前に出られない。しかし、有里は左右フック、ボディストレートとパンチを散らしていく。最終R、有里は声を出しながらワンツーからローと力強い攻撃を出してトドメをささんとKO狙い。その有里の気持ちに応えるように魔夕美も打ち合いに応じ一歩も退かない。最後まで有里は手数を出し続けるも魔夕美を倒すことはできないまま試合終了。  判定で勝利した有里は「何とかDBSチャンピオンとして勝つことができて嬉しいです。最後に私と対戦したいと言ってくれた魔夕美さん、ありがとうございました」とあいさつ。最後に魔夕美は「今日はこのような試合を組んでいただきありがとうございました」と号泣し、「ドラゴンジム最高です」といい、リングを降りた。 ▼セミファイナル(第27試合) 60kg契約 3分3R ※ヒジなし〇智己(THE SPIRIT GYM仙台)※デビュー戦判定3-0 ※30-27×3×高橋勇之介(ASTRAME GYM)※デビュー戦  智己はヤスタカ・ペタス率いるTHE SPIRIT GYM仙台所属の19歳で今回がプロデビュー戦。レオナ・ペタスのTEAM TOP ZEROSでも出稽古を重ね、この日を迎えたという。対する高橋は元五冠王・勇児が代表を務めるASTRAME GYM所属の24歳で、こちらもプロデビュー戦となった。  1Rからお互いにローを蹴り合う中、パンチの打ち合いで智己が右ハイをクリーンヒットさせてダウンを奪う。2R、高橋の右ローをもらいながらも前進する智己は組んでのヒザで優位に立ち、さらに右ハイ二連打。3R、智己は後ろ蹴り、組んでのヒザ。パンチで逆襲に出る高橋に巻き返しを許さなかった智己が大差の判定勝ち。マイクを握った智己は「あいつのデビュー戦を見たと自慢できるような選手になります」と活躍を誓った。 なお、プロ2試合の前のアマチュア大会では日本vsアメリカ5対5対抗戦を実施する予定だったが、宮城県独自の緊急事態宣言発令を受けて三沢基地の米兵が出場できなくなったために対抗戦は、次回5月30日の「Aリーグ50DX」で行われる。  今大会ではアマチュア26試合が組まれ、第24試合(28-41kg契約)で12kgも重い相手に勝った津田紗彩(DRAGON 石巻)がMVPを獲得した。 <アマチュア大会全結果> ▽一般ワンマッチ 1分30秒2R▼第1試合 58kg契約×菅井堅吾(K-9)判定1-2)〇齋藤颯野(スタートゲート) ▼第2試合 60kg契約×関川博之(DRAGON)判定0-3〇橋浦優斗(スタートゲート) ▼第3試合 53kg契約〇前川隼人(DOSTI)判定2-0×平塚啓人(DRAGON石巻) ▼第4試合 58kg契約〇宗像大和(DRAGON)判定3-0×佐藤蓮(スタートゲート) ▼第11試合 63kg契約〇佐藤散歩(DRAGON)判定2-1×佐藤柊太(ASTRAME GYM) ▼第12試合 58kg契約〇比企野創典(スタートゲート)判定3-0×佐藤碧己(ASTRAME GYM) ▼第13試合 63kg契約〇河上大生(DRAGON)判定3-0×柳田昴大(スタートゲート) ▼第14試合×高橋聖也(DRAGON)判定0-3〇横山都哉(K-9)▼第15試合 60kg契約×伊藤李お(DOSTI)判定0-3〇遠藤佑弥(スタートゲート) ▼第16試合 67-68kg契約×末光史弥(DRAGON)判定1-2〇真鍋希代嗣(ASTRAME GYM) ▼第17試合 71-74kg契約〇及川健太(DRAGON石巻)判定3-0×三浦修一(DOSTI) ▼第18試合 63kg契約 ※ベストバウト〇尾形春樹(THE SPIRIT GYM 仙台)判定3-0×松縄太一(スタートゲート) ▼第19試合 85-90kg契約 ×ヴォレンシア・カサノバ・フォーリ(DRAGON)判定0-3〇三枚堂宏輝(RUFFIAN) ▼第20試合 63kg契約〇大森悠杜(DRAGON)判定3-0×加藤康弘(スタートゲート) ▼第21試合 68-65kg〇久保博史(武現塾)※特別賞TKO 2R52秒×本郷優己(DRAGON) ▼第22試合 58-60kg〇宗像大和(DRAGON)TKO 1R1分27秒×高橋恋(RUFFIAN) ▽女子ワンマッチ 1分30秒2R▼第23試合 55-62kg〇伊藤咲花(小比類巻道場三沢支部)※特別賞TKO 1R1分11秒×曳地亜矢(スタートゲート) ▽キッズワンマッチ 1分30秒2R ▼第5試合 43-45kg×松坂侑弥(DRAGON)判定0-3〇柿崎暖(DRAGON湯沢) ▼第6試合 29-25kg契約×荒陽樹(DRAGON)TKO 2R1分25秒〇佐藤陽琉(スタートゲート) ▼第7試合 35kg契約〇庄司光杏(DRAGON)判定3-0×吉田悠真(ASTRAME GYM) ▼第8試合 41-36kg契約×荒優城(DRAGON)判定0-3〇津田晴真(DRAGON 石巻) ▼第9試合 37kg契約×佐藤旭隼(DRAGO)判定0-3〇菅原冬伍(DOSTI) ▼第10試合 35-36kg契約×佐々木塁(DRAGON)判定0-3〇工藤至恩(THE SPIRIT GYM 仙台) ▼第24試合 28-41kg〇津田紗彩(DRAGON 石巻)※大会MVP判定2-0×藤原そる(ASTRAME GYM) ▼第25試合 55kg契約×田丸佑丞(DRAGON)判定0-3〇大鹿愛輝(ZERO) ▼第26試合 45kg契約〇柿崎暖(DRAGON湯沢)判定×二階堂七星(DRAGON)
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア