ボクサーたちに問われるMMAへの本気の覚悟
いよいよ折り返し地点を過ぎた合宿2日目、まさにオーディション通過の“明暗”を分ける地獄の合宿となったトレーニングが終了し、静まりかえった練習道場に集まったのは高谷総監督、岡見勇信ヘッドコーチ、RIKU、陣(2名ともTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE)の4名。
「明日の気合を入れ直したい」との高谷総監督の発言の元、脱落の可能性がある参加者が次々と道場へ呼び出される。
「正直、初日のランからついて来れない感があるよね。フィジカルもそうだし、準備が全然足りてない。寝技の準備もしてなかったし、一番厳しいかなと思ってる」と開口一番厳しい言葉をかけられたのは、元東洋太平洋ランカーの入口裕貴。
岡見からも「ボクシングに頼りすぎてる、ボクシングを捨てて新たな道に行く、総合格闘技に行くという覚悟が足りてない」と、MMAに向き合う姿勢を指摘される。
続いて、1日目のスパーリングを酸欠のため参加しなかった名津井颯も「逃げた、間違いなく逃げた、あれは。勝ち負けに関係なく逃げたことは一番大きなこと。即脱落に値する行為」と叱責を受ける。
ほかにも、合宿1日目に実力が足りないと涙を浮かべた阿部隼人に対し、「練習は頑張るけどその先の気持ちが何も見えない」。
高校時代ボクシングの全国大会にて6冠を勝ち取った宇佐美正パトリックには、「正直、滅茶苦茶期待していた分、練習の抜き方とかがっかり」「本気で真剣に取り組む姿が、表情や目から感じられない。今の状況じゃとてもじゃないけど世界のトップになれない」など、次々と参加者へ厳しい言葉が浴びせられた。
ラグビー強豪校出身でありながら、マッチョな筋肉が邪魔となり初日のラントレからひとり遅れを取った八木に対しては、岡見が「いままで自分が培ったものをああいった形で見せるのは恥ずかしいと思わないといけない」と、準備不足だとばっさり。
続けて、「“覚悟”なんて簡単に自分のことを裏切るから。一番大事なのは準備」との言葉には、視聴者からも「厳しい世界……」「岡見さんだから言える言葉」といったコメントが寄せられた。
合宿2日目が終了し、すべてのトレーニングをチェックした高谷総監督は、「いま僕の中で100%無理かなと思うのは4人いて……」と2次オーディションの脱落者を示唆していく。
ストライカー、とくにボクシング出身の強豪選手が多く含まれている今回のオーディション。立ち技競技からスカウトも受け参加した選手たちは、番組により高まる知名度を利用しながらも、どこまでMMAに本気なのか=準備をしてきたか、が問われる内容になってきている。
そして次回、参加者たちが全てをかけた2次オーディション最終決戦を迎えることに。合宿3日目の試合形式のスパーリングは「MMA」だ。
“日本格闘界の至宝”RISE世界フェザー級王者の那須川天心が「特別コーチ」としてゲスト参加する第4話では、那須川がテクニックを惜しみなく披露、さらに参加者たちが持つ個々の課題や弱点を次々と指摘していくなど、格闘IQの高さを見せつけていく。必見の第4話は、4月3日(土)夜9時から配信となる。