2021年5月9日(日)東京・トライフォース赤坂で開催されるアマチュア大会『BREAKING DOWN』に、元UFCファイターの菊野克紀(誰ツヨDOJOy)がエントリーしたと自身のSNSにて発表した。
『BREAKING DOWN』は金網オクタゴンを使用した寝技ありの総合格闘技ルールのアマチュア大会で、試合時間は1分。時間内に決着がつかない場合は3人のジャッジによって旗判定を行う(2本以上で勝利)。朝倉未来がスペシャルアドバイザーを務める。
菊野は極真空手を学び、23歳で上京して2005年12月にDEEPでプロデビュー。2009年4月にトーナメントを制して第5代DEEPライト級王者となった。同タイトルは2011年8月に廣田瑞人に奪われたが、その後も高い勝率を誇り2014年1月からはUFCに参戦。2勝3敗で契約を終え、2016年7月からは『巌流島』を主戦場としていた。沖縄拳法空手をファイトスタイルに取り入れている。
自身のSNSで菊野は「朝倉兄弟がアドバイザーを務める試合時間1分の総合格闘技大会Breaking Down。普通よりは試合時間短いけどもイザって時はもっと短い闘いになる。実戦的で面白そう! 武術・護身の稽古として素晴らしい。てことでエントリーしました!」と告げ、ハッシュタグには「嘘じゃない」(4月1日の投稿だったため)と本当にエントリーしたと念押し。
第1回選手募集は3月21日に締め切られ、24日には「本日中に選考通過した方に連絡をする予定でしたが、想像以上に応募者が多く、出場枠を増やすことになりもう数日選考にお時間をいただきます」と、予想を超える応募があったと公式で伝えている。
しかし、同大会の出場資格は「総合格闘技のプロ3試合以内で、ボクシングやキックボクシング、または相撲などのプロ経験者は何戦経験していもOK」というもの。菊野は総合格闘技で36戦しているため、規定からするとNGだ。
ただし、最後にMMAとしての試合を行ったのは2016年6月と約5年前。その後の『巌流島』での試合をMMAと捉えるかどうかは主催者次第(公式サイトでは「総合格闘技かどうかの判断については大会運営側にて個別に判断させていただきます」としている)と、経年を含めて出場の可否が判断されると思われる。または、経験者同士のスペシャルマッチ的なものにする可能性も残されている。