「倒して勝ったら、瑛作しかいないでしょ。毎日酒飲んでますけど(笑)」
1月の『REBELS』新宿FACE大会で、炎出丸を縦ヒジでカットして勝利。初参戦で大きなインパクトを残した横野は酒好きで練習嫌いだった!? その実態と、次戦、さらにその先への自信に迫る。
──1月の『REBELS』新宿FACE大会では初参戦で炎出丸選手に勝利して、いいアピールができたのでは?
「はい。でも炎出丸、次の本戦で試合が決まってて『何でなん?』って感じですけど」
──そうですか……。ただキャリアではかなり差がある対戦だったと思うんですが……。
「そんなに気にはならなかったですね。実際対戦しても、『60戦、何してきたん?』って感じでしたから(笑)」
──では、「当然勝った」という結果?
「そうですね。もともと『絶対勝てるやろ』と思ってたんで」
──前回の試合が移籍第1戦で、以前にはDEEP KICKの57.5kg王座も獲得されていますよね。前回から階級を下げたんでしょうか?
「もともと55kgでやってたんですよ。で、57.5kgでトーナメントの話が来たので、その時だけ上げてた感じです」
──ヒジありの試合も少なかったですよね? 前回はそのヒジで勝ちましたが。
「前に1回だけやったことがあって、2回目でした。ヒジはパンチと一緒かなと思ってたんで、あんまり変わらなかったですね。人に対して打ったのは初めてぐらいだったんですけど、ストレートと同じ感じかなと思って出したらいけた、って感じですね」
──というところで、今回は森岡悠樹選手との試合です。今度も自信はある?
「そうですね。打撃はまあ大丈夫だと思うんですけど、デカいんで、そこだけどうかなというところですね。あと首相撲の練習は全くと言っていいほどしてないんで、ちょっと怖いなというのはありますけど。まあでも、これをクリアしたらもう瑛作しかいないんで、しっかり勝ちたいなと思ってます」
「ああ、ずっとファン目線でおったんで(笑)。でもまあ、呼び捨てで書いてもらって大丈夫ですけど」
──森岡選手に戻りますが、攻撃面での印象などは?
「デカいというところぐらいですね。あとは首相撲が分からないぐらいで、打撃は全然大丈夫だと思うんで」
──どう勝ちたいですか?
「この前、ヒジで勝ったのに宮田さんから『次は打撃のKOが見たい』みたいなことを言われたんで、打撃で倒したいと思います(笑)。まあもともと打撃は自信あるんで」
──今回が東京で2戦目ということで、自己紹介的に言うとするとどうなりますか?
「普段、みんなに言われるのは、『格闘家っぽくないね』ってことですね。そんなにギラギラしてないというか、のんびりしてるんで」
──でもリング上では変わる?
「そうですね。殴り合いは楽しいんで」
──でも、ここまでのお話も十分ギラギラしてるように思えるんですが……。
「そうですかね? 思ってることを言ってるだけですけどね(笑)」
──じゃあ、リングに上がるとスイッチが入る感じ?
「いや、そういうわけでもなくて、いつも通りですね。本気になったら負けかなと思ってるんで」
──前回の試合前日会見も、「トボけた発言を連発」的に報道されてましたよね。
「あれも、普通に思ってることを言ってたらそう書かれたんですよね(笑)。トボけたつもりは全然なかったんですけど(笑)」
──では改めて、今回の試合は……。
「ホントに、次勝てば後は敵が誰もいないと思うんで、チャンピオンだけですね」
──そこも自信がありそうですね。
「やりやすそうかなとは思います。穴がいっぱいあるんで、僕はそこをうまく突けると思ってて。チャンピオンとやるためにも分かりやすい倒し方をしないといけないので、そこを意識したいですね」
──倒し方はいくつか用意してる感じですか?
「いや、僕はいつもそんな用意とかせず、その場の閃きというか、ノリで倒すタイプなので、当たりそうなヤツで倒します」
──ノリで。
「早よ倒して早よ帰りたい、ぐらいの感じですね」
──なるほど、試合への自信はよく分かりました。さて、今の所属であるキックボクシングジム3Kは近藤兄弟のイメージが強いジムですが、近藤大成代表の指導を受けて……
「指導を受けてるんかなあ?って感じですけどね。あんまり行ってないんで」
──ん? 練習場所がまた別にあるとか?
「いや、練習する場所はほとんど3Kなんですけど、そもそもあんまり行ってないんですよ。昔は毎日やってましたけど、今は週に2~3回行けたらいい方で」
──そうですか! では試合前の追い込みとかもやってないんですか?
「やってないですね。相手がおったら対人練習もしますけど、誰もおらんかったらサンドバッグ殴って終わり、みたいな感じで。みっちりスケジュールとか組んだらイヤになるタイプやし、ジムが家からちょっと遠いんで、行くのが面倒くさいなって」
──そういうタイプの選手は久しぶりです(笑)。
「正直、勝ちゃあいい話じゃないですか。こういう話をすると嫌われへんかなとは思いますけどね(笑)。こっちとしては『毎日お酒飲んでます』って感じなんで」
──毎日(笑)。お酒が強い?
「まあ普通やと思いますけどね。ビールから日本酒、何でも飲みますけど……とりあえず朝までは飲めるかな、ってぐらいで」
──それは十分強いと思います(笑)。近藤兄弟のイメージからはかけ離れているので、ちょっと驚きました。
「あのジムはマジメなイメージがありますよね。でも代表が、僕の強さはそこだからそれでいいって言ってくれてるんで。瑛作とかもそうですけど、相手もマジメな選手が多いんで、このままでいけたらいいなと思ってます」
──なるほど。もう一つ、東京での試合は気合いが入るとかはありますか?
「いや、『遠いなあ』ぐらいしか思わないですね。だからチャンピオンになって、地元で大会をやってもらえるようにしたいですね。とりあえず今回はチャンピオンにアピールできる試合をしたいので、見ててください」
──分かりました。ありがとうございました!