2021年3月21日(日)東京ガーデンシアター『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN ~K’FESTA.4 Day.1~』の一夜明け会見が、22日(月)都内にて行われた。
第5試合のスーパーファイト、K-1クルーザー級3分3R延長1RでRUI(K-1ジム福岡チームbeginning)を判定3-0(30-27、30-26×2)で破った谷川聖哉(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が会見に出席。前夜の試合を振り返った。
谷川は会見場に現れると突っ張りを見せ、マイクを握ると開口一番「「疾風の空手家改めK-1の横綱、谷川聖哉です。まずは昨日、しっかりRUI選手からダウン獲って勝てたので、最低限の課題はクリアーできたかなと思います」と挨拶。
これは、テレビ中継のゲスト解説を務めていた関根勤が谷川を「貴乃花に似ている」と指摘したことから。実は谷川「昔からずっと貴乃花親方に似ていると言われていました」という。
「試合中に関根さんが解説席で『貴乃花!』と言ったのが聞こえていました(笑)。試合に集中はしていたんですけれど、それぐらい聞こえていたというか。昨日今日でSNSで『貴乃花に似ているな』のDMをたくさんいただいたので、今日も意識してみました。ありがたいことですね」と、まんざらでもなさそう。
今後もK-1の横綱・貴乃花のイメージで行くつもりかと聞かれると「まだ横綱っていうレベルではなく、小結ぐらいかもしれないですけれど、しっかりベルトを獲って、K-1の横綱と言ってもらえるような選手になりたいと思います。名実ともにK-1の横綱になれるようにしっかり頑張っていきます」と、K-1の横綱を目指すとした。
RUIとの試合に関しては「当初の予定やともっと足を使って自分の攻撃だけ当てて、相手の攻撃をもらわないという戦い方をしようと思っていたんですけれど、ちょっと足を肉離れしてしまって。あまりフットワークを使えなかった。自分が思ったよりもパンチが見えてて、打ち合っても大丈夫かなと思ったんですけれど、距離が潰れてしまって、しっかりパンチを効かすことはできなかったかなと思います」と、思い通りにいった試合ではなかったという。
勝因としては「今回ボクシングのスパーリングの数を増やしました。いつも言うんですけれど、蹴りだったらクルーザー級の誰にも負けないと思っているので、パンチへの対処がかなりできてきたことが勝因かなと思います」と、ボクシング技術の上達だと答えた。
RUIは2019年8月の「初代Krushクルーザー級王座決定トーナメント」決勝戦に進出している選手であり、その選手に勝ったことでクルーザー級における自分の位置が分かったのでは、と聞かれると「ちょっと生意気に聞こえるかもしれないですが、僕は元々、誰にも負けるとは最初から思っていなかったので。だいぶ練習と試合とのイメージがつながってきたというか、練習通りに試合をこなせるようになってきたので、そこをもっと出せればK-Jee選手にも負けるとは思っていません。当初シナ(カリミアン)選手と組まれてた試合も勝つつもりでいました。今、Krushのベルトが空位だと思うので、まずそこを狙っていきたいと思います」と、本来の実力を発揮できれば現在のクルーザー級トップクラスの誰とやっても負ける気はしないと言い放った。
他のクルーザー級の試合については「まず愛鷹亮選手とANIMAL☆KOJI選手の試合は、もちろん先輩の亮さんがしっかり勝つと思う。K-Jee選手とシナ選手も、多分K-Jee選手が勝つと思っています」と予想し、前回KO負けを味わわされ今回同じ大会に出場していたサッタリ・ウィラサクレック(イラン)については「やっぱ強いなとは正直に思ったんですけれど、いずれまたやらせていただけると思うので、その時が来るまで自分はしっかり強くなって、逆に倒したいと思います」とリベンジを誓った。