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4月27日(土)、東京・後楽園ホールで開催されるシュートボクシングの2019年シリーズ第2戦『SHOOT BOXING 2019 act.2』。
第6試合でTOMOMI(グラップリングシュートボクサーズ)と対戦する、SB日本女子ミニマム級王者MIO(シーザージム)。2月大会ではJ-GIRLSミニフライ級王者・寺山日葵との女王対決を判定で制したが、MIOにとっても納得がいかない内容だった。キャリアと実績で圧倒的な差があるところを発揮し、3連勝中のTOMOMIに格の違いを見せつけることができるか。
2月大会では寺山との女王対決を制したMIOだが、内容に納得はいっていない
――2月のシリーズ開幕戦では、寺山日葵選手に接戦の末に判定勝ちでした。
「寺山選手は想像していた通り強くて、TEPPEN GYM所属ということで勢いも感じました。試合中に聞こえてくるセコンドの(那須川)天心君の声が的確すぎて、これからも怖い存在になるなと思いましたね。実際、寺山選手とは実力差はそこまでなかったですし、勝ったか負けたかもわからない試合内容になってしまいました。次やるときはしっかり勝ちたいと思います」
――那須川選手のどういうアドバイスが的確だったのでしょう。
「私が行こうとしていたタイミングを読まれていて、『ここから来るぞ!』と言われたんです。ここで行かないと負けるわ~と思った時にもそう言われて、めちゃ心読まれてる! と思いましたね。さすがですよね」
――この前の記者会見ではすぐにでも寺山選手と再戦したいということを言われてました。
「そうですね。自分はほとんどの選手とやってきて、戦える選手というのも限られてきています。これからやるとしたら、寺山選手、(小林)愛三選手、イリアーナ選手の3人になりますよね」
――そこで今回決まったのが、プロ7戦目となるTOMOMI選手です。次が42戦目となるMIO選手とはキャリアの差がありますね。
「私的にはキャリアを重ねていく中で今はモチベーションを保ち辛い大変な時かなと思っています。RENAちゃんもこういうことを経験していて、ここでしっかり倒して乗り越えないといけません。キャリアの少ない相手ですが、Union(朱里)、MISAKIと同じジムなので私のことを何でもわかっているでしょう。完璧に対策を練ってくると思うのでそこは警戒しています」
――MIO選手はMISAKI選手と2度、Union選手とは4度対戦していますが、対戦する回数を重ねるごとにGSB陣営に対策を練られていると感じたことはありますか?
「MISAKIは戦い方が独特なのでそこまで感じることはありませんが、Unionとは4回もやっていて実力的に近づかれているのも感じましたし、私の戦い方に慣れているなとは思いました」
――元々、TOMOMI選手のことはご存知でした?
「知らない選手だったので決まってから試合映像を見させてもらいました。6戦して4勝2KO? 私は37勝して4KOなのでKO率はそんなに変わらないんですね(苦笑)。映像を見てTOMOMI選手はMISAKIとスタイルがめちゃ似ているなと感じました。私の好きなスタイルではないので、油断しないで試合に臨まないといけないと思います。以前にもキャリアのある選手との試合は何度も経験していてそういう選手とやるとプレ
ッシャーはあるのですが、決まった以上はやるしかないですよね」
――SB協会からはどのようなテーマを設けられて今回の試合が組まれたと思います?
「完全にKOしろということでしょうね(笑)。ここ最近、私はKOすると言いつつ実行できていないことで自信をなくしているので、KO勝ち癖をつけるきっかけにしたいです」
「格闘代理戦争」ではMMAに初挑戦し、2勝1敗の戦績を残した
――練習ではどういうところを強化していますか?
「最近はシーザージムに来ているトレーナーさんにパンチのフォーム、距離感を修正してもらっていて、今まで以上にパンチを強化しています。今までは力に頼りすぎていましたし、近い距離でしか届かないパンチしか打てなかったために、その距離に入るまでパンチが出せない状態でした。そのせいで手数が凄く減っていたのですが、今では遠い距離でもしっかり打てる練習をしています。
あと私はパンチを打つときに踏み込むので構えた時に足を広げがちなんですけど、それだと蹴りを出しにくいのでそれも徹底的に修正しています。自分はこんなにもフォームが崩れてきて、いつの間にか自分流に変わっていたんだなと思いましたね」
――村田聖明選手(同門の元SB日本スーパーフェザー級王者)はそのトレーナーに見てもらってからここ数戦はパンチの質が変わりましたよね。
「そうですね。キヨ君が今バッチリはまっているので、自分もそうなるように導いてもらっています。次の試合に間に合うように頑張っていますが、ちょっとずつ自分も進化しているのを感じています」
――SBの2日後にはGirls S-cup2018世界トーナメント王者イリアーナ(同トーナメントの決勝戦でMIOに勝利)が『KNOCK OUT』のリングで小林愛三選手と再戦します。
「かなり気になってます(笑)。私、MISAKIよりも先にイリアーナにリベンジする、と愛三選手はKNOCK OUTのインタビューで言ってましたよね。今の愛三選手の勢いを見ているとイリアーナにリベンジするんだろうなとは思いますが、同じ日本人なので負けろとは思いたくないですし複雑な気持ちですね。でもしっかり勝ってもらって、愛三選手と今年のGirls S-cupでやりたいです」
――昨年には『格闘代理戦争』(AbemaTVの番組で女子トーナメントが行われた)でMMAの試合を経験してまたMMAをやりたいと思いますか?
「この前、朱加ちゃん(浜崎朱加=RIZIN女子スーパーアトム級王者)とオープンフィンガーグローブでマススパーをやったのですがMMAは楽しいですね。またチャンスがあればやりたいです」
――今年のGirls S-cupで、格闘代理戦争の準決勝で敗れている平田樹選手とMMAでの再戦は見たいですね。
「それいいですね! また燃えてきますね。私はまだ言える立場ではないかもしれませんが、何か燃えるものが欲しい。自分自身もファンも見たいと思う試合をどんどんやっていきたいです。まずはTOMOMI戦で、海人選手の試合やSBvsREBELSとの対抗戦に負けないような試合をして目立ちたいと思います。いつものKO宣言ですか? また言っているよ!と言われちゃいますよ(笑)。KO宣言した方がいいんですかね(笑)」