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【KNOCK OUT】「僕が負けると思っている人たちをびっくりさせたい」という渡慶次幸平に、松倉信太郎は「誰が勝つべきなのかは大半の人が分かっている」

2021/03/12 23:03
 2021年3月13日(土)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT~The REBORN~』の前日計量&記者会見が、12日(金)都内にて行われた。  今大会から開幕する「KNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級王座決定トーナメント」で対戦する、松倉信太郎(TRY HARD GYM/WPMF世界スーパーミドル級王者)は74.90kg、渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺/2018ミャンマーラウェイ75kg級世界王者)は74.90kgで計量をパス。吉野友規(STURGIS新宿)は74.70kg、田村聖(拳心館/PRIMA GOLD杯ミドル級トーナメント優勝)は74.90kgで、それぞれリミットの-75.0kgをパスした。  続いて行われた記者会見でのコメントは以下の通り。今大会で勝ち上がった2名は5月22日(土)東京・後楽園ホール大会でトーナメント決勝戦としてKNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級王座決定戦で対戦する。 ――明日への意気込みを。 田村「明日の試合ですが、とりあえず勝たないと何も進まないので何が何でも勝ちに行きたいと思います」 吉野「田村選手、今回初めて挨拶させていただきます。明日の試合よろしくお願いします。先ほどの計量の時に顔を合わせて挨拶をさせていただきましたが、本当に強い格闘家の顔をしていまして。明日の試合だけ、まずは集中して戦いに挑みたいと思います」 渡慶次「僕、2018年にミャンマーラウェイで世界チャンピオンになっているんですけれど、その年だけ今年はベルトがないって言われてベルトをもらえなかったので。こういう棚ぼたですが小泉選手の代わりに出てきた人間が決勝に行ったら面白いなって最初は思っていたんですが、試合が明日に迫って日に日に松倉選手の試合動画を見る度に強さが分かって来るんですよね。格闘家はみんなそうだと思いますが、どんだけ強気な発言をしていても試合が怖くない選手なんていないですよね。結果が明日出ちゃうので。変な話、明後日の今頃は結果が出てしまっている状態じゃないですか。そこで僕が家族と楽しい時間を過ごすためにも明日、全部を出して戦ってみて。その結果は勝負なので分からないんじゃないですかね。僕が負けると思っている人がほとんどだと思うので、その人たちをびっくりさせたいですね。なので明日は死ぬ気で頑張ります」 松倉「いよいよ明日トーナメントが始まって、新生KNOCK OUT一発目の大会で。この3人以外にももう一階級トーナメントがあって、タイトルマッチもあってという、3人以外にも戦わないけれど倒さないといけない相手がいて、その中で誰が生き残るかだと思っているし、一般の人から見たらスーパーミドル級のチャンピオンじゃなくてKNOCK OUTのチャンピオンって言ったら誰なんだって話になって来るので、K-1で言ったら武尊選手、RISEで言ったら天心選手、そういう選手になっていかないといけないなと思っています。こうやってベルトを見てもKNOCK OUTが力を入れているのは分かるし、僕たちのために懸けているなってことが伝わって来るので、そこは選手が応えないといけないのかなって思っています。渡慶次選手と試合が決まってラウェイの世界チャンピオンというのもあるし、このフォーマルな服装の中で癖がある恰好をしていて、その選手と戦うとリングでどんな感じになるのか。普通じゃないっていうのは分かるので、それはいい意味で格闘家は普通じゃない方が強いと思うし、異種格闘技戦じゃないけれど、リングに上がってみないと相手の強さは分からないし、本当に楽しみ。僕以外の3人もKOする力が物凄くあるので僕たちの階級は僕も負ける可能性があるし、当たったら誰でも倒れる攻撃を持っている4人だと思っているので、そこも楽しんでもらえたらと思います ――対戦相手の印象は? 田村「さっき計量の時に初めて向かい合ったんですけれど、背の高さも体つきもそうだし、やっぱり表情を見てこの人は強いんだなって思いましたね」 吉野「私もそうです。顔を見た時に本当に強いオーラがありましたし、私としては挑戦者としてぶつかっていく気持ちを最初から持っていましたので、その気持ちで頑張りたいと思います」 渡慶次「向かい合うも何も彼の強さは、この間はT-98さんにも勝っているし、僕はよく分かっているので。多分10回やったら2回くらい僕が勝てるかもしれないなくらいのイメージなんですよね。でもその2回を明日出せばいいので、2回のうちの1回を出して勝ちたいと思います」 松倉「向かい合って身体のゴツいとか小さい大きいは何戦もしているといろいろな選手がいて、小さいから弱いかと言えばそんなことはないし、大きいから強いかと言えばそんなこともない。格闘技はスポーツでもあるけれど武道でもあって特殊な、なかなか他にないスポーツなのかなと思っていて。気持ちの部分とかが凄く左右してくる。僕は前のジムの時に凄い選手がミャンマーにラウェイの試合に行って、その選手の一人が下唇が裂けていてインターバル中に水をあげたらそこから水が出ちゃったみたいな話を聞いていて。やっぱり選手としてもやりたいなって思う競技じゃないし、怖いなって部分もあると思うんですけれど、それをやっていてそこで勝っている選手なので。キックボクシングでいま負けているし上手くいっていないかもしれないけれど、そこは強さを持っているので僕は1ミリも油断していません。明日は激しい試合ができるんじゃないかなと期待しています。僕自身も試合で魅せないといけないなと思っているので、今日会ってなおさら試合が楽しみになりました ――この中で一番になるために必要なものは何だと思いますか? 田村「威力に怯んで下がると逆にやられてしまうと思うので、そこは強い気持ちを持って前へ出続けることが大事じゃないかなと思います」 吉野「多分やっている中で本当に攻撃力があると思うので、1回のミスで一発KOがあると思いますのでそういうところで相手の動きをしっかり見ることが必要だと思います」 渡慶次「2018年にチャンピオンを獲った後、2019年初戦で拳を骨折して拳だけだと思っていたら、先月から凄いパーフェクトな整体をしてくれる先生の所で診てもらったところ右手首と右肩がずっと脱臼していたらしくて、そのまま試合していたらしいんですよね。それで打ってて痛いなとか、俺パンチが短いなとかずっと思っていたんですが、その脱臼が原因だったらしくて。それが治ってから明らかにミットを打っていてもスパーをしていても凄く強く打てるので、それを明日初めてギアをしていない選手に打てるので顔だけじゃなくて相手の腕だったり肩だったりアバラだったり、いろいろな所を叩いてちょっとでも僕の勝ちが近付くような戦いをやり続ければいいかなと思っています」 松倉「僕は持っている、持っていないかだと思っていて。チャンピオンになるヤツはなるし、これは言葉で言うと当たり前になっちゃうんですけれど、なるべくしてチャンピオンになると思う。トーナメントを見ても誰が勝つのか、誰が勝つべきなのかは大半の人が分かっていると思う。それを持っている、持っていないだと思います。僕は正直、これまで持っていなかったと思うし、ここぞというところで落としてきましたけれど、ここで満を持してじゃないけれどこのトーナメントもベルトも自分のものだと胸を張って言えるので、それをトーナメントを見ている皆さんに見せていきたいと思います」 ――ファンへメッセージを。 田村「明日はファンの皆様の記憶に残るような試合をしたいと思っています」 吉野「明日準決勝やらせていただきます。周りの方には支えていただいたり、背中を押していただいたり、凄く力を注いでくれました。それをしっかり結果として見せます」 渡慶次「ミャンマーラウェイの選手で、キックボクシング・総合でちゃんと活躍で来ている選手はいないので、その第一人者になるチャンスなのでしっかり頑張りたいと思います」 松倉「僕たちは物理的には強いかもしれないけれど、いろいろな人の支えがあって今日を迎えているし、明日もリングに上がれるし、一番は今回チケットがソールドアウトになっていますけれど、こういう状況でも会場に来てくださる皆さんがいるから試合ができるのもあるので、一番は健康に気を付けてもらって。僕らは全力の戦いを見せて来てよかったなと思ってもらえるのがファイターみょうりに尽きると思っているので、明日は一生懸命に頑張りたいと思います」
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