2021年3月7日(日)東京・後楽園ホールで開催された『skyticket Presents DEEP JEWELS 32~アトム級GP2021開幕戦~』。今大会から開幕した「アトム級GP2021」(DEEP JEWELSアトム級王座決定戦)は8名によって1回戦が争われ、大島沙緒里(AACC)、パク・シウ(韓国/TEAM MAD)、村上彩(フリー)、青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘)の4名が勝ち上がった。
大会終了後、勝ち上がった4選手がそれぞれコメントした。
メインイベントで、元DEEP JEWELSライト級暫定王者の実力者・富松恵美(パラエストラ松戸)を1Rわずか45秒でキムラロック(アームロック)で仕留めるという圧倒的な強さを発揮した大島は「打撃も練習してきたんですが負けたあとの試合(2020年12月、パク・シウに判定負け)だったので、怖さが優っていて最初から得意(の形)に行って勝ったんですが、得意の形に先に行けたというだけで全体的な技術は富松選手の方が上手いと思いました。でも勝ったからにはもっと練習して、いろいろなことが出来るようにしたいです」と、完勝にも関わらず反省しきり。
セミファイナルでにっせー(フリー)を判定5-0(20-17×5)で降した優勝候補のシウは「いつも練習で頑張っていますが、練習したことがちゃんと出せていないと思っています。次は試合で全部出せるように頑張りたいです」と、やはり練習の成果を発揮できなかったと満足そうではない。
具体的には「自分は右フックが得意で、左フックとキックの練習をたくさんしてきたんですが、チャンスがあったにも関わらずちゃんとそれが出せなかったのが悔しいです」と、右フックに頼ってしまったのだという。
第6試合でさくら(フリー)と対戦するはずだった村上は、さくらが計量をパスできず減量の影響で緊急搬送されたため試合中止に。不戦勝で駒を進めることになり、「試合ができなかったんですけれど5月まで準備期間が出来たので、それまで練習をしっかりやって試合で出せるように頑張りたいと思います」と、今回の練習成果にさらにプラスすると意気込んだ。
第5試合で佐藤絵実(毛利道場)に判定5-0(20-17×3、20-18、20-16)で勝利した青野は「想像していた試合と違って練習してきたことが出せず、勝ててよかったですけれど5月は練習したことを出せるようにしたいです」と、やはり練習の成果を出せなかったと振り返った。
佐藤とはプロデビュー戦で対戦し、優勢に試合を進めながらも腕十字で逆転負けを喫した。その相手に過去の自分を払しょくできたかと聞くと「できたと思います。攻撃されて焦るところもありますが、相手が来た時でも落ち着いて対処できて寝技がちゃんとできたと思います」と、成長を感じられたと答えた。
トーナメント準決勝・決勝は5月5日(水・祝)東京・後楽園ホールで開催されることが発表された。
大島は「立っても寝ても勝てるように5月までになります」と、得意の寝技だけでなく打撃にも磨きをかけたいとする。
シウは「私はまだそんなに強い選手ではなくもっと強くなりたいと思っています。5月まで練習と準備を頑張って5月には優勝して王者になりたいです」と、さらに実力を上げてタイトルを獲りたいと意欲。
村上は「いきなり準決勝になりますが実力を出せるように、ひとつひとつ勝てるように頑張りたいです」と、実力を出し切って優勝したいとした。
そして青野は「ここまで来たからには王者になるのが目標なので、5月に向けてしっかり作っていきたいと思います」と、タイトルマッチで手が届かなかったベルトを今度こそ獲得したいと話した。