2021年2月28日(日)神奈川・横浜アリーナで開催された『Cygames presents RISE ELDORADO 2021』の一夜明け会見が、3月1日(月)都内にて行われた。
第6試合の-61kg契約3分3Rで、元ルンピニースタジアム&ラジャダムナンスタジアム認定ライトフライ級王者ノラシン・スペチアーレジム(タイ/Speciale gym/を判定3-0(30-27、30-26×2)で破り、1年半ぶりのRISE参戦で勝利を飾った梅野源治(PHOENX)は「今回RISEで試合をするにあたって元RISE王者・久保賢司さんと1カ月半練習していましたが、その前に僕のタイ人トレーナ―がプライドが高くて、俺が今まで教えてきたムエタイテクニックだけで十分だろ、と。その2人で作戦が合うのかと心配していたんですが、賢司さんがトレーナーを立ててくれてチーム一丸となって2つのスタイルを融合させて濃い練習ができたんじゃないのかなと。それが1Rのダウンにつながったと思う。賢司さんは今後も練習に付き合ってくれると言ってくれたので、PHOENXのタイ人コーチと賢司さんの2つをミックスさせて成長できていければと思います」と、ムエタイスタイルとRISEスタイルの融合を目指すとコメント。
今後に関しては「オファー次第ですが、他団体との契約の話もあるのでジム側と決めていきたい。RISEに参戦させていただいて、このルールに適応しようとして臨んだんですが、まだ完璧にはできていないので研究してRISEルールに適応した戦いをして結果を残したい。トップ選手とこのルールでやって、結果を残したいのがあります。ジム側と決めていければと思っています」と、ムエタイルールだけでなくRISEルールでも試合をしていきたいとした。
第7試合のSuper fight!ミドル級(-70kg)3分3R延長1Rで、同級1位・憂也(魁塾)に先制のダウンを奪われながらも本戦ドローに持ち込み、延長戦で逆転判定勝利(10-9×3)した“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)は、「昨日はエルドラドしきって、なんなら僕がエルドラド=ベルドラドじゃないかってとこまで持っていきたかったんですが、伊藤代表からは『エル』くらいだったとの評価をいただきました。1Rのボディを効かされてくの字になって、あそこで一気に下がったんですが盛り返して勝利。マイクはウケましたかね? でも、今日もエルドラドしようと思ってエルドラドTシャツで来ました」と、自分的には盛り上げたんじゃないかとコメント。
隣にいた鈴木真彦からは「『エ』くらいでしたよ。『ル』もいってなかったです」とさらに厳しい評価も。
周囲の厳しい評価を受けながらもベイノアは「真面目な話、コメント面に関しては精進していきます。入場面も精進していきます。僕の試合の前日にペトロシアンvsダビッド・キリアの試合が(ONEで)あったんですよ。僕はその試合を見て、3年以内にその舞台に行こう、そういうレベルの選手たちをRISEの舞台に連れてこようと気合いを入れました。その目標は変わっていません。昨日も裏で70kg日本最強決定戦(REBELS後楽園ホール大会での海人vs日菜太戦)をやっていましたが、最強は僕だと思っているので。年内に勝ってそれを証明して世界のバケモノ選手たちをRISEに呼んで僕が70kgを背負っていきます」と高らかに宣言。
それは海人とリベンジマッチ(2019年12月に67.5kg契約で対戦して海人が判定勝ち)したいということか、と聞かれるとベイノアは「勝って行けば自然とそうなると思う」と答えた。
伊藤隆RISE代表は「日本人の70kgはみんな差がないと思う。ベイノアがいろいろな意味で、コメントも結果も出せばあると思います」と、ベイノアの努力次第だとした。
それを聞いたベイノアは「70kgはみんな大人しいから。正直、彼らよりはいいんじゃないですか、じゃべれている方が。まだこっち(喋り)の腕も上げていきながら、実力でもトップは緑川創、海人、憂也…拮抗していますが、組まれる試合に全部勝って行けば、僕が日本一。世界に羽ばたくのはお前だと言われるように、RSEが一番だっていうのを証明するために今年は見せます。全大会出場もまだ諦めていないので」と、70kgのトップを目指すとした。
第8試合のSuper Fight!ミニフライ級3分3R延長1Rで、田渕涼香(拳聖塾)を判定3-0(30-29×3)で破った寺山日葵(TEAM TEPPEN)は、「勝つことできてホッしています。内容では反省、できていないところがたくさんあったので今後も練習していきたいと思います。田渕選手が試合を受けてくださったおかげで凄く成長できました。経験を次戦に持って行けるように努力していきたい」とコメント。
3月23日(火・祝)東京・後楽園ホール『RISE 147』では寺山への挑戦者を決める「ミニフライ級(-49kg)NEXT QUEEN トーナメント 2021」が行われる。それについては「AKARI選手は以前から私の名前をあげていて倒したいんだろうなって感じる。大倉萌選手は凄く強い選手だと思う。宮崎若菜選手も前回のKOが印象的。山本ユノカ選手はボクシングが上手くて、4人とも武器が違って個性があるいい選手だ思っています。誰が勝ち上がってきても、私はそれ以上の経験を積んでいると思うので王者らしいところを見せたい」と、誰でも来いとの姿勢を示した。
第9試合のSuperFight!バンタム級(-55kg)3分3R延長1Rで、初参戦の溜田蒼馬(CRAZY WOLF)と互いにダウンを奪い合って1R1分14秒、KO勝ちで再起を飾った鈴木真彦(山口道場)は、「昨日は倒し倒されで全然納得いっていませんが、短期間やったのに対戦を受けてくださった溜田選手に感謝しています。(ダウンをとられて)あそこで打ち返してくるハートの強さ、溜田選手とだからこそできた試合だと思う。今後は全員倒して、やり返さないといけない相手もいるので倒していきたいです」と、再スタートを切ったコメント。
前回の志朗戦の再現になるかというシーンもあったことについては「最初に倒した後、効いていると思ったので思い切り終わらせたろと思ったんです。でも向こうも打ち返してきたし、僕の悪いところが2試合連続で出ているので、悪いところは分かっているのでそこを埋めれば強くなれると思っています」と、直さなければいけないところは分かっていると答えた。
また、5年間無敗で追いかけてきた那須川天心との再戦という夢が破れ、モチベーションを心配する声も多々あったが「やっぱり、戦っていて幸せだった」と戦い続けることを選択して正解だったと語った。