70kg級の日本人大物対決、ついに明日ゴング。ベテランの日菜太(左)か、新時代の海人か 撮影/安村発
2021年2月28日(日)東京・後楽園ホール『REBELS~The FINAL』の前日計量&記者会見が、27日(土)都内にて正午より行われた。
ダブルメインイベント第2試合の【無法島presents】REBELS-BLACKスーパーウェルター級タイトルマッチ3分3R延長1Rで対戦する、王者・日菜太(クロスポイント吉祥寺)はリミットちょうどの70.00kg、挑戦者・海人(TEAM F.O.D)は69.80kgで計量をパス。
その後の会見で海人は「明日はしっかり倒して世界へ行きたいなと思います」と、国内70kg級のトップクラスに君臨し続ける日菜太を越えて世界へ行くと宣言。日菜太は「試合前にいろいろ言うのは好きじゃないので、しっかり休んでいいコンディションを作って明日いい試合をして、みんなが笑って帰ってもらえるようにしたいと思います」とコメントした。
続いての質疑応答で、計量で感じたことを聞かれると「今までREBELSさんでやって来た覚悟は立ち会った時に感じましたけれど、明日は全部自分が持っていくので、そういう覚悟も全部自分が持って世界へ行きたいと思います」と全て奪い取ると言い放つ。日菜太は「特に何もないです。身体の仕上がりを見てもらえれば。僕は今回調子がいいので明日はいいものを見せられるんじゃないかなって自分に期待が持てる調整ができたんじゃないかなと思っています」と、仕上がりに自信を見せた。
どのような試合展開になると思うのかとの質問には、海人は「もし3Rまでいったとしても全部自分が圧倒して勝てる。それだけです」と自信満々。日菜太は沈黙の後、「分からないですけれど、ほんのちょっとの差でも凄い差でもなんとしても差を付けたいと思いますね。18歳からプロで戦ってきて気付いたら34歳で今年35歳。ここまえやれているってことは負けられないってことだと思うので、しっかりここで勝って最後の幕引きのステージを自分でちゃんと作りたいと思います」との覚悟を語った。
また、REBELSで10年間戦ってきて感じたことは何かと聞かれた日菜太は「クロスポイントへ来て10年くらいになるので、ずっとジムの大会としてやっているイメージが僕には会ったので、毎回自分が出ない時も見に行っていた興行なので。それが今回終わる形になったとしてもいいステップアップだと思っていて。KNOCK OUTに統合されて分かりやすくなるということだと思うんです。これからを背負う20代、10代の選手がちょこちょこ出てきている雰囲気が感じられるので、今後10年期待できるんじゃないかなって思っています。REBELSでやってきた10年というのは、いろいろな選手が出ましたけれど、僕だけが最初から最後まで出たと思うので、いい締め括りにして俺の第二の人生のスタートにしたいと思います」との想いを話す。
一方、そのメインで最後の挑戦者に選ばれた海人は「初参戦でメインイベントでタイトルマッチも組んでもらえて凄く光栄に思っています。でも僕はシュートボクサーでREBELSさんに乗り込む気持ちで行くので、それも全部含めて全部持っていこうかなと。シュートボクサーの僕が最後を締めたいと思います」と大胆不敵な回答をした。
また、海人と同じS-cup世界王者のアンディ・サワーが日菜太と1勝1敗であることについて、海人は「底に関しては意識することはないが、同じシュートボクサーとして負けられない。この戦いは絶対に負けたくないので、自分が勝ってアンディ・サワー選手ともやりたいのでそういう世界の選手とやっていきたいです」と語った。
最後に日菜太は「今回の試合っていうのは、僕が差し出しているものは凄い大きいと思うんですよ。いろいろなリスクがあることを全部差し出してこの一戦に懸けるので。しっかり勝って日本最強という座をもう1回世間の人にアピールして次のステージへ行きたいですね。あと赤ちゃんがまだ小さくて、明日会場へ来れないので俺が戦っている姿を1回くらいは見せたいと思うので、まだ今回負けたくないって想いが今までよりも強い。明日、会場へ来れない人もツイキャスで日菜太応援チケットを買って見てください(笑)」と締めくくった。
<計量結果>
▼ダブルメインイベント第2試合(第7試合)REBELS-BLACKスーパーウェルター級タイトルマッチ 3分3R延長1R
日菜太(クロスポイント吉祥寺/王者)=70.00kg
海人(TEAM F.O.D/S-cup2018世界王者/挑戦者)=69.80kg
▼ダブルメインイベント第1試合(第6試合)REBELS-REDスーパーフライ級タイトルマッチ 3分5R
老沼隆斗(STRUGGLE/王者)=51.9kg
白幡裕星(橋本道場/MuayThaiOpenスーパーフライ級王者/挑戦者)=51.9kg
▼セミファイナル(第5試合)ライト級 RED ルール 3分3R延長1R
潘 隆成(クロスポイント吉祥寺/元WPMFスーパーライト級王者)=62.4kg
重森陽太(伊原道場稲城支部/WKBA世界ライト級王者)=62.2kg
▼第4試合 スーパーウェルター級 REDルール 3分3R延長1R
津崎善郎(LAILAPS 東京北星ジム)=69.9kg
リカルド・ブラボ(伊原道場アルゼンチン支部/日本ウェルター級王者)=69.9kg
▼第3試合 64.0kg契約 REDルール 3分3R延長1R
良太郎(池袋 BLUE DOG GYM/REBELS-RED ライト級王者)=63.9kg
橋本 悟(橋本道場/INNOVATIONスーパーライト級王者)=63.8kg
▼第2試合 ライト級 BLACKルール 3分3R延長1R
紀州のマルちゃん(武勇会)=62.2kg
麻火佑太郎(PHOENIX)=62.4kg
▼第1試合 55.5kg契約 BLACKルール 3分3R延長1R
鈴木貫太(ONE'S GOAL)=55.4kg
大川一貴(青春塾)=55.4kg