「過去一ビビってる」と言いながらも余裕すら感じさせた原口。白鳥も清々しい表情だった
2021年2月28日(日)神奈川・横浜アリーナ『Cygames presents RISE ELDORADO 2021』の前日計量&記者会見が、27日(土)都内にて13:00より行われた。
セミファイナルのSuper Fight! -64kg契約3分3R延長1Rで対戦する、RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント優勝者・原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)は63.80kg、RISE WORLD SERIES 2019 -61kgトーナメント優勝者・白鳥大珠(TEAM TEPPEN)は63.90kgで計量をパス。
その後の会見で白鳥は、「この1カ月間今までで一番格闘技を楽しんでこれたなと思います。明日は俺ら二人が大会一の試合をして、自分が倒して引っ繰り返してやろうと思っています。見ててほしい」と、清々しい表情でコメント。
その楽しさとは「相手によって感情が変わりましたね。練習も好きじゃないんですが毎日の練習が楽しみでした。そういう感覚なんです。前に決まっていた相手よりも楽しく過ごせました。この試合だけを考えて生きてきた。余計な感情とかはなく、集中できましたね」と、原口に勝つことだけに集中できたことだという。
対して原口は「ついに明日かって感じですね。今回も(試合が)めちゃ嫌でした。過去一嫌でした。でも過去一、楽しみがあったので生き残れています。周りが盛り上げてくれるのなら王者の意地を見せて試合は普通に勝ちます」と、厳しい表情で話した。
試合前はリングインするまでビビッているという原口に現在の心境を聞くと、「めちゃくちゃ(ビビリが)あります。過去一ビビっていますね。これでビッグイベントが終わっちゃうのかとか、終わったらどうなるのかって不安があります」と、白鳥とは逆に様々な感情があるようだった。
ここで伊藤隆RISE代表より、この試合にはELDORADO ABEMA賞として賞金100万円が懸けられることが発表された。お互いの発言を受けてと賞金の感想を聞かれると、白鳥は「相手の発言を受けてどうこうはない。2人とも仕上げてきたので明日それを見せるだけです。賞金以上の価値がこの試合にはあると思う。あとからついてくるものだと思うので何も思わないです」、原口は「自分も何も思いませんが、ここへきて自信ないと言われたら困るので嬉しいですね。100万円はラッキーって感じでした」とクールだ。
改めて今回、対戦相手の来日不可能で対戦が組まれたことについては、白鳥は「この対戦は2年以上かけて物語ができている。タイミグはいいタイミングではなかったかもしれませんが、この状況で最高峰のカードだと思っているので。最終話というか。この試合を終えて始まりかなと思っています」、原口は「僕は2019年から白鳥選手だけを追ってここまで来た。タイミング的には違うかなって部分もありましたが、いろいろあった上なので運命かなと思っています。ずっと追っていた白鳥選手を倒してスタートしようと思っています」と、互いに“自分にとっての始まり”にしたいとした。
今回は追われる立場になったことについては「2019年は僕が白鳥選手を追っていた。それに耐えて彼は(WORLD SERIESで)優勝した。立場が入れ替わって白鳥選手が凄かったなって思いました」と、追われる立場の気持ちが分かったとする。
質疑応答が途切れると、白鳥は自らマイクを持ち「最後に一言いわせてください。リスペクトを持って全力で奪いに行きます」と原口に告げ、原口は「はい、頑張ってください」と余裕ともとれる発言で締めくくった。