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【RIZIN】“怪鳥”プロハースカが跳びヒザ封印、モーのTD切り粘り強いボクシングでKO。3年ごしリヴェンジ! 初代ライトヘビー級王者に

2019/04/21 21:04
【RIZIN】“怪鳥”プロハースカが跳びヒザ封印、モーのTD切り粘り強いボクシングでKO。3年ごしリヴェンジ! 初代ライトヘビー級王者に

4月21日(日)『RIZIN.15』神奈川・横浜アリーナ大会にて、キング・モー(米国)とイリー・プロハースカ(チェコ)による初代RIZINライトヘビー級を決めるタイトルマッチが行われた。

2015年12月31日以来の再戦。キング・モーはRIZIN旗揚げのグランプリ決勝戦でイリー・プロハースカを倒して見事優勝。プロハースカはその敗戦後、怪我もありながら7連勝で3年越しとなるリマッチにこぎつけた。

ライトヘビーの王座がかかる一戦。モーは元アメリカナショナルチーム在籍のレスリングをベースに巧みなボクシングを組み合わせてトップファイターとなった。大舞台で培ってきた経験と試合運びも強みだ。

対するイリーは若さと勢い、そして爆発力が持ち味。元Bellator世界ミドル級王者ブランドン・ホールジーを1R TKOに下すなどすでにワールドクラスの実力も持ち主だ。

モーはジャブで距離を制し、ボクシングにテイクダウン、あるいはテイクダウンのフェイントを合わせてイリーのペースを崩しにくるだろう。イリーはいかにテイクダウンさせず、されても立って戦えるか。しかし、スタンドではモーのボクシングが待っている。とすれば、そこにイリーは跳び道具も合わせらるか。それとも独特のステップでモーにスタンド勝負を挑むか。

▼第12試合 RIZIN ライトヘビー級タイトルマッチ 93kg契約 5分3R ヒジあり
×キング・モー(92.15kg/米国)
[3R 3分02秒 TKO]
○イリー・プロハースカ(93kg/チェコ)
※プロハースカが初代王者に。

1R、互いにオーソドックス構え。遠い距離から詰めるプロハースカ。前戦同様レスリングシューズを履いたモーは左ジャブで押し返す。互いに多くのフェイントをかけると、モーが左右でコーナーに詰めるが、サークリングはプロハースカ。

2R、右から飛びこむのはモー。さらに右を振ってダブルレッグはモー。しかしプロハースカは倒れず、がぶりに変えたモーだが、プロハースカは頭を抜く。攻めるのはモー。受けのプロハースカだが、左にスイッチしての右ジャブが届くと、モーは後退。モーがスウェイするとプロハースカはオーソに戻す。圧力をかけるプロハースカだが、モーはそこに右ストレート! アイポークから再開。頭を上下に沈めながら左右を振り、右アッパーを振るプロハースカは右の前蹴りも。

3R、左ローから入るモー。さらにダブルレッグに入るが切るプロハースカはヒザ。さらに左右にモーはシングルレッグ、これを切られるとダブルレッグもトライ。クリンチからの右アッパーはモー! 嫌ったプロハースカを追う。モーはスタミナ苦しいか。プロハースカはオーソから長い左ジャブを連打で当てるとモーが後退! さらに角度を変えて左フック、頭を下げたモーに右アッパー! さらに左と連打を浴びせたプロハースカにモーがダウン! プロハースカのパウンドにすぐにレフェリーが間に入った。

モーのテイクダウンを切り、得意の跳びヒザを封印して、粘り強くステップを踏み、ジャブを突いたプロハースカがチャンスをつかみ、3年ぶり再戦でリヴェンジ。王座を掴んだ。

イリー・プロハースカ「この3年間どうやったら勝てるのか考えてきた」

「キング・モーに負けて、この3年間はどうやったら勝てるのか考えてトレーニングしてきました。今後はこのベルトに恥じないよう、自分自身を高めてチャンピオンベルトを保持していきたい。日本をあちこち旅行して、日本をもっと知りたい。(日本語で)ニッポンダイスキ、RIZINダイスキ! サンキュー」

キング・モー「この1年で、日本で引退する」

「この1年で引退しようと思う。試合前から決めていた。50試合を目標にしていたんだけどね。この日本の戦極でキャリアをスタートした。左ヒザも傷め、股関節にも金属が入っているし、腰も傷めている。最後は同じ日本のRIZINでキャリアを終えたい。ファンを楽しませる試合をして、勝って有終の美を飾りたい」→モー引退を語る

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