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【シュートボクシング】10歳下・心直を迎え撃つ伏見和之「おっさんの強さを見せてやります」

2021/02/05 14:02
【シュートボクシング】10歳下・心直を迎え撃つ伏見和之「おっさんの強さを見せてやります」

タイトル挑戦を実現させるためにも他団体の心直を撃破したい伏見

 2021年2月7日(日)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2021 act.1』で、REBELSやKNOCK OUTで活躍する心直(REON Fighting Sports Gym)を迎え撃つSB日本バンタム級1位・伏見和之(RIKI GYM)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 伏見は2008年5月デビューのベテランで、SB軽量級1といってもいい強打を持ち、毎回倒し倒されのダウンの応酬で会場を盛り上げる。2020年2月には佐藤執斗を破り、まだまだ若手の追随を許さない。現在29歳で心直は10歳下となる。

ぐちゃぐちゃな試合展開に持ち込んでやろうと思う

――試合が近づいてますが、コンディションはいかがですか。

「調整はいつも通りバッチリ仕上がっています。昨年2月の佐藤執斗戦以来、約1年ぶりの試合ですが、ここ数年はちょくちょく試合期間があったので特に気にはなっていません」

――前戦から強化してきた部分はありますか。

「試合までにそんなに回数はこなせていないのですが、年が明けてから新しく心拍とフィジカルの強化の練習を週一で取り入れたことで、かなり自信になっています。練習しているところは川口にあるフィジカルチームM'sといって、ここの練習には、修斗環太平洋フェザー級チャンピオンのSASUKE、K-1で活躍している大沢文也、2月のDEEPのリングでMMAデビューする雅駿介(元ムエタイオープンライト級王者。スック・ワンキントーンライト級王者。WMC日本ライト級王者)とか格闘技のトップどころが集まっています。内容が超ハードでこの前は久々吐きました(苦笑)。あと、打撃面では自分のジムに選手を呼んだり、出稽古に行ったりと対人練習が多くできているのでいい練習ができていると思います」


――昨年11月20日にはご自身がトレーナーを務めるRIKI GYMがリニューアルオープンし(東京都台東区清川1-14-13)、一般会員さんの指導もあるので大変な日々では?

「僕は周りの人にめちゃくちゃ支えられていて凄く助けてくれるんです。自分一人だけが今はジムを運営しているように見えますが、実は周りの人があってのRIKI GYMなんです。自分も自由に出稽古などで練習に行かせてもらっているので感謝しかありません」

――7年前の14年2月にSB日本スーパーバンタム級タイトルを獲得していますが、その時と比べてもまだ進化している自信は?

「強くなっている自信もあります。でも、強くなっているか強くなっていないかを見るのは、試合の結果や周りが判断することであって、自分は正直強くなっているかはわかりませんが、あの頃よりは人間的に強くなりました」

――当時、初防衛戦で対戦した内藤大樹選手はONEのトップ戦線で活躍しています。そういうのはやはりご自身の刺激になりますか?

「そうですね。僕は兄の内藤凌太ともやっていますが、内藤兄弟とは凄く仲良いんです。三男の内藤啓人は同じ階級にいますが、お互いの試合を応援し合っているので、いい関係を築けています」


――スーパーバンタム級からバンタム級に階級を下げて今回は4戦目になりますが、もう身体は慣れました?

「階級を下げてからの方が全然動きはいいですね。スーパーバンタム級の時は対面すると相手の重さ、圧力を感じていてその状態で無理に殴り合っていたので、それはもちろん倒されるよなと。今はバンタム級で3戦やって、そんな感覚が感じられず、逆に自分が力で押し切れる感覚があり試合で疲れなくなりました。今の若い選手は技術が凄くてスピードもあると思うのですが、もう僕は52戦やってきて僕にしかない古株の技術をしっかり出してそういう差を埋めていこうと思います」

――今回の心直選手は19歳と年の差は10となりました。

「若すぎですよね(笑)。僕が上の選手を狩る側だったのですが、いつの間にか狩られちゃう側になってしまいました。オヤジ狩りのような感覚で来ると思うので、おっさんなめるなヨと」


――心直選手のことはご存じでした?

「知らない選手でした。僕は誰が相手でも断ることなくやってきていて今回も二つ返事でした。対戦が決まって試合映像を見たら苦手なサウスポーでした(笑)。やべーなと思ったのですが、今のチャンピオンの川上叶選手はサウスポーなので今サウスポーに勝って自信を付けておこうかなと」

――試合映像を見て印象はどうでしょう?

「めちゃムエタイスタイルだというぐらいでした。今の子はみんな上手く綺麗に戦いますよね。3Rに29-30で負けているような試合でも上手く戦って負けてリングを普通に降りているじゃないですか。僕が19歳の頃なんてイケイケでただぶん殴っていただけで先に当てたもんがちでしたから。僕は相打ち覚悟で行くスタイルなので、ぐちゃぐちゃな試合展開に持ち込んでやろうと思います」

――ここで勝って今年の目標はありますか?

「もちろんタイトルマッチをすぐにやりたいぐらいですが、今やっているトレーニングの成果を上げるために、6月ぐらいがベストかなと思っています。そのためにも今回は落とせない試合だと思っています。まずは次の試合ではおっさんの強さを見せてやります」

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