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【シュートボクシング】SB歴史上初の兄弟でダブルメイン、弟・笠原友希「兄よりもインパクトを残してしっかり勝つ」

2021/02/05 12:02
【シュートボクシング】SB歴史上初の兄弟でダブルメイン、弟・笠原友希「兄よりもインパクトを残してしっかり勝つ」

2020年は那須川天心戦を経験、SB日本フェザー級王座を奪取するなど実りの多いとしとなった笠原

 2021年2月7日(日)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2021 act.1』のダブルメインイベント第1試合で、REBELSのエース格・栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)と対戦するSB日本フェザー級王者・笠原友希(シーザージム)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 友希は11戦目のSB日本スーパーバンタム級王座決定トーナメント決勝戦で、植山征紀に敗れるまではプロデビュー以降10戦全勝をマーク。2019年6月には国内55kg級トップクラスの小笠原瑛作(REBELS)をヒジ打ちによるカットでTKOに破る大番狂わせを演じた。5連勝の勢いに乗って2020年7月、那須川天心への挑戦者募集に応募して対戦相手に選ばれたが初回KO負け。再起戦では手塚翔太と大激闘の末、KO勝ちでSB日本フェザー級王座に就いた。戦績は16勝(8KO)2敗。

 今大会では兄の弘希がダブルメインイベント第2試合で、同じくREBELSからの刺客スアレック・ルークカムイ(タイ/スタージス新宿)を迎え撃つ。

いつまでも海人選手一人に頼ってイベントを任せているわけにもいきません

――昨年は3戦2勝1敗の戦績でしたが、ご自身にとってどういう1年でした?

「試合数は少なかったのですが、コロナでなかなか試合が組まれない中でも、7月のRISEで那須川天心選手と試合をさせていただいたり、11月にはSB日本フェザー級タイトルマッチを組んでいただいてベルトを獲得することもできました。そういった貴重な経験を積ませていただいて凄く勉強になった1年でした」

――前戦のタイトルマッチでは手塚翔太選手と倒し倒されの攻防でしたが、試合を振り返ってみていかがですか。2Rは笠原選手が先にダウンを奪いましたが、パンチ連打でダウンを奪い返される場面もありました。

「練習してきたことを出せた部分もあるのですが、絶対に負けられない試合の中でダウンを取られて焦りが出てしまったことで自分のダメな面も出てしまったのは悔しいですね。もっと綺麗に勝ちたかったのに接戦となってしまって、まだまだ自分は弱いんだなと痛感しました」


――手塚選手とは2019年4月に一度対戦していました。あの時の手塚選手とは違う印象でした?

「僕との再戦が決まってからコロナの影響で試合期間がだいぶ空いたこともあり、対策を十分に練ってきた感じでやりづらかったし強かったです」

――念願のチャンピオンになってその後、心境的には変わりました?

「やっとスタート地点に立てたなと思います。以前のようなランキング1位のままだと、他団体の強豪選手は試合を受けてくれないこともありましたし、ベルトを持てたおかげでそういう選手ともやらせていただけるようになったと思います。負けられないという気持ちもさらに強くなりました」

――コロナの時期を通して自分と向き合う時間も多くなったと思います。自粛期間で強化されたことはありました?

「そうですね。ジムが使えない時は兄と二人で練習する機会も多くなり、なるべくスタミナや技のキレが落ちないようなメニューを組んでこなしてました」

――試合が近づいてますが、調整はいかがでしょうか。

「順調に仕上がっていてやりたい練習にもしっかり取り組めているのでいい感じです。今回の栗秋選手はパンチが強いのでディフェンス面を強化していて攻撃をもらわないようにしようと思います」


――今回対戦する栗秋選手に対してはどのような印象があります?

「強い選手とばかりやっていて、世界レベルの選手という印象があります。スピードがあり、キレも凄いので十分に警戒しています。でも僕も負けていません。栗秋選手は兄と2度対戦(2016年10月23日の初戦は弘希の2RTKO負け、2017年9月16日の再戦では弘希の3RKO勝ち)しているので、ここは僕が兄よりもインパクトを残してしっかり勝ちたいと思っています。栗秋選手は以前に植山(征紀)選手にSBのリングで2RTKO勝ち(2019年12月3日)しているのでSBの王者二連敗は許されません。SBの強さも見せないといけないとも思っています」

――ちなみに弘希選手からはアドバイスは?

「詳しいことは言えませんが、ちょこちょこともらっています。兄も試合なので攻略法は自分でもしっかり考えながらやっている段階です」


――今回兄弟でダブルメインイベントとなりました。そこに関しては?

「今まで海人選手が引っ張ってくれましたが、いつまでも海人選手一人に頼ってイベントを任せているわけにもいきません。ようやく自分たちの大会になったので、兄弟でメインにふさわしい試合をして今まで以上に盛り上げたいと思います」

――弘希選手以上の勝ち方をしたいとのライバル心はあります?

「それももちろんあります。しっかり盛り上げた上で勝って兄の試合につなげたいと思います。兄の相手スアレック選手はバチバチに打ち合う選手で強いのですが、それ以上に兄も強くなっているのできっちり勝ってくれると信じています」

――今年初戦をクリアーして、今年はどういう1年にしたいですか?

「これからどんどん強い選手が当てられると思うので、ここは誰もが納得する内容でしっかり勝って、もっと上のレベルでSBの強さを証明するために大舞台からも声がかかる選手を目指します。まずは目の前の一戦に集中します。“SBにこんな強い兄弟がいる”という試合を見せるのでぜひ会場かローチケLIVE配信で応援よろしくお願いします」

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