2021年3月27日(土)東京・後楽園ホール『Krush.123』の記者会見が2月2日(月)都内にて行われ、対戦カード第一弾が発表された。
Krushスーパー・フェザー級3分3R延長1Rで、大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と山本直樹(優弥道場)が対戦する。
(写真)刀を抜いて斬るパフォーマンスを見せた大岩 大岩は幼少期に空手を学び、中学・高校時代はラグビーで活躍して愛知県代表にも選ばれたアスリート。大学在学中にキックボクシングを始め、卒業後にプロデビュー。重いパンチを武器にスタウロス・エグザコスティディスと芦澤竜誠に勝利。しかし、2020年7月にKrushスーパー・フェザー級王者レオナ・ペタスに挑戦したが判定で敗れ、11月のK-1福岡大会では朝久裕貴にも判定で敗れて連敗中。戦績は18勝(6KO)8敗。
山本はK-1 WORLD MAXで活躍した山本優弥の弟で、2015年4月にプロデビュー。兄と同じくパンチ&ミドルキックのスタイルで戦績は11勝(3KO)7敗1分。2019年12月、レオナ・ペタスが保持するKrushスーパー・フェザー級王座に挑戦したが2R2分8秒、KOで敗れ王座獲得ならず。2020年3月の再起戦では佐野天馬を延長戦の末に降し、9月に中島千博から勝利も12月のK-1両国大会では村越優汰(湘南格闘クラブ)にダウンを奪われ敗れた。戦績は11勝(3KO)8敗1分。
山本は「去年、両国で勝てば今年勢いに乗れると思っていたんですが、結果負けてしまって。2021年はひとつひとつ勝って行ってまた一から頑張りたい」と、一からの出直しだと話す。
大岩は「正直、今ここにいるのが悔しい気持ちです。本当は大きい舞台で戦いたかったです。でも負けてしまったし、連敗なのでKrushで試合をするのは当然かな、と。KrushがK-1の下ってわけじゃないですが、もっと大きい舞台でしたかったので悔しいです。今回、生きるか死ぬかっていうのが自分の中のテーマ。今回は戦(いくさ)だと思っているので。えっと…歴史の人物が分からないです。あ、そう、徳川家康とか宮本武蔵選手…選手じゃないですね(笑)。とにかく、それくらいの気持ちで殺しに行くじゃないけれど、生きるか死ぬかの戦いだと思うので、そういう気持ちを見て欲しい」と、天然ぶりを発揮しながらの挨拶。
山本は今回の試合について「去年両国で情けない試合をして負けてしまって。でも今回試合を組んで下さって感謝しています。自分は結果を出してナンボで、ベルトを目指しているのでひとつひとつ結果を残していくしかない」とし、「大岩選手はパンチが強い印象。あと倒れない印象があるのでディフェンス能力も高いと思っています。そういう選手を倒せそうになったらしっかりまとめて倒して、いい結果を残せばまたベルトに近付けると思うので、しっかり結果を残したいと思います」と大岩を評した。
大岩は「山本選手の印象は泥臭い選手かな。ちょっと自分に似ていると感じますね。男くさい試合になるのかなって思っていて。山本選手は粘り強くて気持ちも強い選手なので、最高の試合になると思う。生きるか死ぬか、お互い年齢も年齢だし、お互いそういう気持ちが絶対にあると思うので、多分凄い試合になると思います」と、山本を評して激闘になると予告した。
似ている、と言われた山本は「僕は技術で圧倒したいんですが、なかなか弱すぎてスキルが低いので最後は気持ちでなんとか持っていく試合が多いんですけれど、今はどんな選手が来ても対応できるようにまずは自分のスキルを上げて、技術でも倒せるし、最後は気持ちで見てもらえる皆さんがスッキリするような試合を目指しています」、まだ自分の理想とする試合ができていないと答えた。
K-1での村越戦を終えて、「1Rは様子を見て2・3Rで倒そうと思っていたんですが、1Rで倒されて自分も焦って自分の対策通りにいかず。自分のメンタルのコントロールをしっかりできるように今はやっています」との課題が分かって克服しているという。
一方の大岩は登場時に刀を抜いて斬りつけるようなパフォーマンスを見せたが、その理由を聞くと「あれは今回のテーマですよ。戦(いくさ)なので。武士の気持ちを持ったポーズです。最後にチョキを出したんですが、見ている人に少しでも楽しんでもらえるようにじゃんけんしました。今回は負け同士の試合なので、生きるか死ぬかなので、これは本当に戦だなと思って。斬られたら終わりだし、生き残ったら次に進める。率直にこれは戦だと思いました」との心境を話す。
前回の試合からの改善点を聞かれると、山本は「今年から出稽古に行かせてもらっていて、トップ選手とやらせてもらってまだまだ技術知らないことがあるんだなと学びまくっていて。それを自分のものにしたくて練習も気合い入っていますし、まだノビシロを感じています。それは試合で楽しみにしていてください」と、出稽古で新たな技術を知ったとする。
大岩は「元々自分はパワーファイターと言ってもらえることが多くて、実際パワーでは負けないつもりでいましたが、前回の試合を見て感じた人がいるか分かりませんがリカバリーミスというか。言い訳に聞こえてしまいますが、体重が全然小さくてパワーも全然のらなくてというところがあって。今は自分の持ち味のパワーを強化していて、通常体重も増やしていて。しっかり食べてトレーニングして、この階級では絶対にパワー負けしないというフィジカルをまた作り直しているところです」と、持ち前のパワーにさらに磨きをかけているとした。