今回も大仁田厚キャラで吠えまくる壬生狼(右)に対戦相手の松本(左)も関係者も苦笑の連続
2021年1月23日(土)東京・後楽園ホール『Krush.121』の前日計量&記者会見が、22日(金)都内にて13:00より行われた。
セミファイナル(第6試合)のKrushバンタム級3分3R延長1Rで対戦する、松本日向(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)はリミットちょうどの53.0kg、壬生狼一輝(力道場静岡)は52.8kgで計量をパス。
続いての会見で、毎回ネタを仕込んでくる壬生狼は往年のアイドル光GENJI風のコスチュームに身を包み「皆さんこんにちは、しゃかりきコロンブス、やる気、元気、かずき! どうも、壬生狼一輝です。まず始めに愛鷹パイセン、結婚おめでとうございます。僕も愛鷹パイセンのように(地元・静岡の)ご当地アイドル、ロザリオクロスのさきちゃん(※この名のメンバーは実在しない)と付き合えるように頑張ります。あっ! 俺、アイドルで恋愛禁止やった」とひとネタぶち込むと、「おい! 松本。明日は俺と松本でしかできない殴り合いをお前らに見せてやるよ」と突然、大仁田厚キャラになってのアピール。
「今日はな、光GENJIのものまねをする大仁田厚をものまねする壬生狼一輝じゃあ!」とコンセプトを説明すると、「おい! コンディションはな、最高じゃあ! 俺はな、今回デスマッチを見て見て見尽くして、この試合に挑む。電流爆破に比べたらな、松本なんか何倍も楽勝じゃあ!」と吠える。
苦笑するしかない松本は「やっとここまで帰ってこれたので楽しみでしょうがないです。減量も2カ月かけたので身体がしっかり仕上がりました。一昨日までお米を食べれたので凄く調子がよく楽しみです」と挨拶。松本は練習後に頭痛を訴え、検査した結果、脳内出血が見られると診断されたためドクターストップ。7月大会を欠場しており今回が復帰戦となる。
「前回から10カ月経ったんですが、今までやってきたことも全部見返して、さらにレベルが上がるんじゃないかなってノビシロも考えて、フィジカルは違うジムにお世話になって凄く鍛えてもらいました。シルバーウルフの練習も大宮司さんが見てくれて、脳のダメージがあるというので最初は(練習を)抑える中でどれだけキツい練習をしないといけないかをずっと考えて。心技体全部が変わったなと自分では思います」と、この期間を無駄にはしなかったと笑顔で話す。
壬生狼のパフォーマンスについては「好き勝手にやってるのはいいと思うんですけれど、ぶっ飛ばすと言われたらちょっとカチンと来ました。実力と格の違いをしっかりとリングの上で見せたいと思います。会見で盛り上げてもらったので自分は試合で盛り上げます」との感想。
会見に同席した石川直生Krushエヴァンジェリストは「僕はKrushエヴァンジェリストの立場にありながら、松本選手は試合から元気をもらえる選手の一人です。復帰できて本当に良かったです。試合ができない間、仲間の活躍から刺激をいっぱいもらっていると思うので、明日はそれを存分に爆発させて輝いてくれる松本選手に期待しています。壬生狼選手はK-1 JAPAN GROUPでは2試合しかしていませんが、底知れない実力とパフォーマンスを見せてくれました。まず目の良さ、スピードとパワーが伴った技術、そしてキャラクターからも目が離せません。両者ともまだプロの戦績で黒星がない同士なので、このマッチメイクを見た時にもったいないと思ったんですよ。でもヒリヒリしたマッチメイクをするのがKrushです。明日の試合はバンタム級新王者の吉岡ビギン選手も無視できない試合になると思います」と、この試合を語った。
新王者・吉岡に対しての意識を聞かれると、壬生狼は「おい、俺はな、吉岡ビギンよりも松本vs壬生狼のこの試合が一番大事なんじゃあ! まずは松本を倒してからの話じゃあ!」、松本は「その点は自分もそうで、吉岡選手のことやベルトのことを考えたかったんですが、そんなことを考えていたらここで足元をすくわれるぞと思ったので。壬生狼君のことをずっと考えて練習してきました」と、両者ともまずはこの試合に勝つことしか考えないと口を揃えた。
そして壬生狼は「俺からもっとチケットを買ってくれ! それと明日は応援ビッシビシよろしくお願いします」とアピール、松本は「明日は100人以上の応援団がこんな状況の中で来れくるので、感謝して、本当にありがたいことなので来てよかったな、明日から頑張ろうと思ってもらえる最高の試合をして自分が勝って終わるように頑張ります」と、最後まで対照的なキャラとコメントで締めくくった。