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【RISE】那須川天心が志朗を「本当にライバルで特別な存在」と認める理由=2・28横浜で2度目の激突

2021/01/22 12:01
 2020年2月28日(日)神奈川・横浜アリーナにて開催される『Cygames presents RISE ELDORADO 2021』で、ISKAムエタイ世界バンタム級王者・志朗(BeWELLキックボクシングジム)とSuperFight!のバンタム級(-55kg)3分3R延長1Rで対戦する、RISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)。  志朗は2020年11月に「那須川天心挑戦者決定トーナメント」で植山征紀、鈴木真彦に勝利して今回の対戦権利を手にした。その際、那須川は「勝つだろうなと思っていました」と、志朗が勝ち上がって来ることを予想していたと打ち明けた。「トレーナーが同じで、一緒に練習することはないのですが、勝つために志朗君は全てを取り入れている。彼は本当にライバルで特別な存在です」とまでいう。  そのトレーナーは永末“ニック”貴之。井上尚弥の拳を守るバンデージを巻いたバンデージ職人としてその名が知られることになったが、もうひとつの顔はパーソナルトレーナーとして那須川、志朗を始めアスリートたちのフィジカルトレーニングを指導している。  本日発売の『ゴング格闘技』3月号(NO.312)では、那須川と永末トレーナー、志朗と永末トレーナーという同じトレーナーとの対談を同時掲載し、トレーナーから見た那須川と志朗、そして那須川と志朗の関係性や違いなどを浮き彫りにしているが、その中で那須川は志朗を“ライバル”と称した理由についてこう語った。 「それは認めているからですね。今は会ったりはしていないですけれど、たまにここで時間が被った時に一緒になることがあったんです。僕と志朗君って性格が真逆なんですよ。でも格闘技の話をするとめちゃめちゃ一緒なんです」  技術や戦い方も含めた格闘技に対する考え方が一緒だと那須川はいい、永末トレーナーも「本当に考えることが一緒です」と同意する。那須川は「ビックリするくらい一緒なんです。今まで一緒の人になかなか会ったことがなかったんですよ。(でも志朗とは)凄く話が合うんです。だから認めているんです」と、“もう一人の自分”に出会ったというような感覚であるようだ。  具体的にどういう部分が一緒なのかと問われると「今までは、自分的にはパンチを打ったらこう返してくるだろうと想定していても実際には返してこない。“あ、なんだ”っていうような感覚。でも、志朗君はそれが出来るという試合になるんですよね」と、想定以下ではなく想定通りかそれ以上のことをやってくる選手だと評した。  2019年9月「RISE WORLD SERIES 2019 -58kg Tournament」の決勝戦として行われた前回の志朗戦は、判定3-0(30-29、30-28×2)で那須川が勝利を収めている。この試合は3Rに差をつけた那須川の圧勝、またはお互い手数が少なく面白くなかった試合、という見方が多くされていたが、那須川は「鈴木(真彦)選手とやった試合で志朗君という存在が凄いんだなっていうのは周りにも証明されたと思うんですよね。それで前回のワールドシリーズでの僕と志朗君の試合の意味をみんな分かったんじゃないかなと思います」とした。  それを聞いた永末トレーナーは「前回の試合を見てもらえれば分かるんですけれど、お互いの駆け引きが出ている試合なので。天心が今まで行っていたのに行けないとか。志朗もそうです。そういう駆け引きの一個ミスした方が負けるという。多分そこまでの試合は天心には今までほとんどなかったと思うんですよね。(2人の対決は)そのレベルだと思います」と、駆け引きする中でひとつのミスが敗北につながる、そういうレベルの高い試合になるだろう、と語った。  他にもこの対談では那須川が取り組んでいるトレーニング、永末トレーナーの「天心の身体能力は中の上くらい」という衝撃的な発言とその評価、現在の格闘技の問題点などが語られている。
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