『創世のタイガ』&『無法島』PRESENTS REBELS ~New Year Festival~2021年1月11日(月・祝)東京・新宿FACE
▼第3試合 55.5kg契約 REDルール 3分3R延長1R ○小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/ISKA K-1ルール世界バンタム級王者)判定3-0 ※三者とも30-24×松岡宏宜(闘神塾/前KOSスーパーフライ級王者)
小笠原は2020年1月にタイのオトコー3スタジアム、2月にルンピニースタジアムで勝利を収め、9月から開幕した「REBELS-RED 55.5kg級王座決定トーナメント」1回戦では壱・センチャイジムを崩し技でマットに頭を打ち付けてダウンを奪い、最後は右フックでKO。11月の準決勝では難敵・宮元啓介に判定勝ちして全勝で2020年を終えた。
今回対戦する松岡はREBELS初参戦で、12勝(7KO)6敗の戦績をもつ23歳の前KOSスーパーフライ級王者。
1R、序盤から小笠原が左ミドル主体の速い攻めを見せて主導権を握る。松岡は回り込みながらパンチを出していくが、小笠原のローブローで試合中断。ダメージが大きくしばらく時間を取って再開。松岡のガードの上からでもガンガン蹴りを入れる小笠原は崩しも見せて松岡のペースを乱していく。
2Rには、左ミドル連打の小笠原がバックブローからパンチ連打でダウンを奪う。鼻血を出しドクターチェックを受ける松岡だったが、一切気持ちを切らすことなく距離を取ってバックブローなどの攻撃を出してかく乱する。
3R、手数の落ちない小笠原は左ミドル連打。さらに組んでからのヒザ蹴り連打で一気に追い込み立て続けに2度のダウンを奪う。それでも立ち上がる松岡を畳みかける小笠原だが、再びローブローを放ってしまい試合中断。パンチを被弾する松岡は鼻血も大量に出しドクターチェックも入るが、残り30秒あるため、本人が強く試合続行を希望。
再開後も、小笠原が左ミドル、ヒジ、ヒザと一方的な攻めを見せる。タフな松岡を最後まで仕留めることはできなかったが、小笠原が大差を付けて判定勝ちした。
マイクを握った小笠原は「こんな時期に無事に試合ができることが幸せです。今年は『REBELS』『KNOCK OUT』を背負って、大きいところに必ず持っていきます。皆さんも僕に付いて格闘技を盛り上げていきましょう」とアピールした。
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▼第2試合 57.0kg契約 BLACKルール 3分3R延長1R×小笠原裕典(クロスポイント吉祥寺/元WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王者)判定0-3 ※27-29、28-29、28-29○大脇 武(GET OVER/DBSフェザー級王者、RKAフェザー級王者)
小笠原は『ONE』に参戦して初戦でKO勝利を飾るも、海外の強豪に3連敗。日本でも2019年4月にシュートボクシングで笠原弘希、11月にKNOCK OUTで宮元啓介に敗れて泥沼の5連敗。しかし、2020年2月の「REBELS-RED 55.5kg級王座決定トーナメント」1回戦では森岡悠樹を延長戦の末に破り、勝利をもぎ取った。続く準決勝でもKING強介を延長戦で降したが、コロナの影響でトーナメントの日程が延期・変更となったことも影響し、55.5kgを維持することが厳しくなったため決勝戦を辞退。今回から57.5kgのフェザー級へアップし、合わせて今までREDルールで試合を行っていたが、BLACKルールに転向することになった。
対する大脇は12勝(7KO)4敗の戦績を持ち、これまでにDBS(仙台のキックボクシング団体)フェザー級、RKA(沖縄のキックボクシング団体)フェザー級タイトルを獲得している21歳。現在、WBCムエタイ日本フェザー級では7位にランク入りしている。
1R、右ミドル主体の小笠原に対し、大脇は左ミドル、左ロー。右ハイやバックスピンキックも見せる大脇に、小笠原は身長差を活かして首相撲を仕掛けてヒザを当てるが、大脇もヒザを返して互角の展開。
2R、打ち合いでも互角の展開の中、大脇の左ローが徐々に効いてきたか、小笠原は失速。3R、左ローを当てる大脇は下に気を引かせて左ハイ。左ボディーストレートで小笠原の勢いを止めた大脇は首相撲を仕掛けてヒザ蹴り連打を見舞って遂にダウンを奪う。
完全に動きの止まった小笠原に、再び大脇は組んでからのヒザ蹴り連打で追い込んだところで試合終了。判定で格上の小笠原を下すことに成功した大脇は涙を見せた。
▼第1試合 55.5kg契約 REDルール 3分3R延長1R×炎出丸(クロスポイント吉祥寺/元J-NETWORKスーパーバンタム級王者)TKO 3R 1分25秒 ※ドクターストップ○横野 洋(キックボクシングジム3K/前DEEP☆KICK 57.5kg王者)
炎出丸は2005年4月デビューのベテラン選手。首相撲からのヒザ蹴りを得意とし、2013年3月にはJ-NETWORKスーパーバンタム級王座に就いている。2019年6月のREBELSではハイキックでダウンを奪って勝利を収めベテラン健在を示し、12月の新日本キックではMITSURUに判定負けを喫するも2020年10月には大川一貴から勝利をもぎ取った。今回が68戦目となる。
初参戦となる横野は関西地区のリングを主戦場にし、前DEEP KICK57.5kg王者のタイトル獲得歴があり、13戦(4KO)5敗2分の戦績を持つ。K-1・Krushで活躍する近藤3兄弟(大成・拳成・魁成)が2020年に立ち上げたキックボクシングジム所属選手で、近藤より「REDルールで戦わせたい選手がいる」と『REBELS』にアプローチがあったとことで今大会への参戦が決定した。
1R、お互いにローを出し合う中で横野が前に出て左ストレートを徐々にヒットさせていく。2R、右ジャブを突いて左ストレートで距離を取る横野に対し、炎出丸は右ミドルを出しながら前進。炎出丸が距離を詰めれば横野はテンカオを合わせて中に入り込ませない。
3Rも右ジャブを突く横野は、前に出る炎出丸にテンカオ。さらにヒジも合わせると炎出丸は額をカット。ドクターがチェックすると即座に試合を止め、横野がTKO勝ちした。
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▼オープニングファイト 女子57.5kg契約 BLACKルール 2分3R○北川 柚(NJKF/京都野口GYM)判定3-0 ※30-28、30-27、29-27×寺西美緒(GET OVER)※デビュー戦
1戦1勝、21歳の北川と、今回がプロデビュー戦となる25歳の寺西の一戦。1R、ワンツーで前に出る寺西だが、倒れた北川を踏みつける行為で減点1。寺西は打ち合いで鼻血を出すも前に出続ける。
2R、さらに激しく鼻から出血する寺西にドクターチェックが入る。再開後は、北川が組んでのヒザをこつこつ当て主導権を握った。3R、右ストレートを何度も当てる北川が組んでのヒザを当て、右ローも効かせていく。北川が優位に試合を進め判定勝ちした。