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【K-1 DX】「安保瑠輝也、誰とでも戦います」。ホストコンビ涼真&渋谷春、北村克哉、元アウトサイダー王者・啓之輔が挑戦、結果は?=ABEMA『K-1 DX』

2020/12/13 21:12
 2020年9月22日に「芦澤竜誠を殴りたいやつ、大募集」として、挑戦者を公募して実際に芦澤と戦わせたK-1 JAPAN GROUPのオンライン特化型の新ライン『K-1 DX』(ケイワン ディーエックス)。その第2回が12月13日の『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』両国大会生中継直後にABEMA PPV ONLINE LIVEにて生中継されている。 『K-1 DX』とは、K-1・Krush・KHAOSとは全く異なる、オンラインだからこそ楽しめるコンテンツを目指し、通常の大会では見られない企画やK-1ファイターとYouTuberの対戦などのエキシビションマッチを中心に無観客ライブを行うもの。  第1回の芦澤に代わって今回一般公募の挑戦を受けるのは、第4代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の安保瑠輝也(team ALL-WIN)。  安保は自身のSNSで「12月13日K-1 DX PPVやります。毎日『俺と戦え』と沢山DMをくれる人たちへ。安保を倒せるチャンスがきたよ。俺は相手選ばんし、体重身長関係なく戦うから誰でもかかってこい」と言い放った。 安保と同門・弘輝が悪童・優希をボディ攻めKO  第0バウトとして安保と同門でK-1にて活躍中の弘輝と、ホストをやる前は少年院に2年半入っていたという浪速ホストナンバーワンの悪童・優希拓矢の一戦が決まった。  1R、優希はヘッドギア着用。サウスポー構えの弘輝は、優希の右足に左ロー。思わずサウスポー構えに前足を変える優希。弘輝の左に打たれっぱなしになりスタンディングダウンを宣告される。  2R、左前蹴りからメッタ打ちにあい、ダウンとなる優希。立ち上がり気合を入れるが、弘輝の右ボディに「ウッ」とうめき声を上げ、KO。  試合後、弘輝は「今回、試合って言うのかな? 決まっていろいろあったけど、タイマン張って最後まで打ち込めるのは滅茶苦茶カッコいいと思うんで、もしこれ見て勝てるというやついたら、YouTubeもやってるんで、DMください」と、自身のYouTubeを宣伝して、リングを降りた。 1人目はナニワのホストコンビが2対1で挑戦 「安保瑠輝也、誰とでも戦います。」1人目は涼真&渋谷春のナニワのホストコンビで2対1の対決。  涼真は高校を卒業して自衛隊に5年、格闘技は高校生の時にボクシングで全国大会に出場していたという。安保の試合を見たと言い、「中に入ってガチャガチャされたらけっこう弱いんかな。距離詰めて2人でガンガン行ったらいけるかなって感じです。安保君は格闘家引退してYouTuberに専念させてあげたいと思います」と豪語。  もう一人のホスト、渋谷春は身長186cm、70kgで180cm・67.5kgの安保よりも大きい。「1対1でもいい試合ができる。彼は格闘家じゃなくてYouTuberですよね。魔裟斗選手やKID選手はそういうことしてなかったですよね。本職ずれてない? って思いますね」と強気だ。  1R、ホストコンビはヘッドギア着用。まずは正面から2人同時に攻めるホストコンビ。安保の右フックに渋谷が最初のダウン。安保は前蹴りで1人を倒すと一気に1人に集中して攻める。さらにボクシング経験者の涼真がボディへのヒザ蹴りを受けダウン。ホストコンビも手の空いた1人がサイドから安保の顔にフックを入れる。  2R、1人がクリンチしている間に、もう1人が攻める作戦のホストコンビ。安保の右ストレートで涼真がダウン。退場。1人となった渋谷は残り40秒ほどを戦わなくてはならない。安保の右ストレートから左ヒザで渋谷がダウン。立ち上がるも、もう相手にならない状態だが、安保も後ろ廻し蹴りなど大きな技を見せて、時間切れ。  判定はなくドローに。フルラウンドに持ち込み、ホストコンビは安保の体力を削る形となった。 [nextpage] ボディビル&プロレス・北村克哉が2人目の挑戦者  今回、200組を超える応募者の中からオーディションで2人目の挑戦者として選ばれたのは、元プロレスラーのボディビルダー・北村克哉。身長180cm、体重120kgと、180cm・65kg(試合時)の安保を大きく体格で上回る。  北村は2008・2009・2010レスリング全日本選手権グレコローマン96kg級優勝、2007全日本大学グレコローマン選手権120kg級優勝など数々の優勝経験を持つレスラーで、世界選手権には3度出場。2015年7月には『巌流島』に出場し、ボロドバートル・オンダラルから勝利を収めている。その後、2017年3月に新日本プロレスでデビューし、2019年1月に怪我のため引退。以後はボディビルダーに転身した。 「ボディビルと格闘技をつなぐ架け橋になれたら」とチャレンジの経緯を明かした北村は「体験主義者です。安保の強さを知りたい」と意気込み。ベンチプレスは240kgをあげるとのことで、いったいどれほどのパンチ力を持ち合わせているのか、また、50kgの対格差のある相手に対しどんな戦い方をするのか…?  12オンスのグローブでの戦い。  1R、ヘッドギア着用の北村。オーソドックス構え。サウスポー構えの安保は左の蹴りで牽制、前に出る北村にバックステップで捌くと、安保の左ミドルに北村は身体がくの字になる。北村に右ローを効かせる安保。距離を詰めることが出来なくなり、大きなフックではなく、ジャブから突く北村だが、ジャブが届かない。安保の左フックにダウンする。残り30秒弱。最後は安保がジャブの刺し合いで北村をダウンさせ、1R 1分53秒、TKOに仕留めた。  試合後、安保は「ほんとうにボディビル界からこうしてK-1の僕と対戦して怖かったと思いますけど、こうして真っ向勝負してありがとうございました。北村さんはボディビルを盛り上げるために上がったので、皆さんもボディビルにちょっと興味を持って見てもらえればと思います」と、北村の挑戦を後押しした。  北村は「もっといい試合をして盛り上げたかったけど、いまあるベストを尽くしました。ボディビルもっと頑張るので、みなさんよろしくお願いします」と挨拶した。 [nextpage] 3人目は元THE OUTSIDER王者・啓之輔が挑戦  最後の3人目は元THE OUTSIDER 65-70kg級王者・啓之輔に決定した。  啓之輔は13歳頃に暴走族に入り、総長を務めたことも。22歳でブラジリアン柔術を学び、アマチュア大会にも出場していたが、2008年3月の『THE OUTSIDER旗揚げ戦』に出場。ほぼ毎大会出場し、2009年12月にはトーナメントを制して65-70kg級初代王者となった。2010年10月にはリングスとプロ契約をかわし、プロとして活動。2015年7月にはあの朝倉未来とも対戦している。  対戦決定に際し、啓之輔は「オーディションではあえて挑発的なことを言ったけれど、分かってるよ。日本のトップファイターだって。俺がどのくらいまで噛みつけるか。ただ出て負けるわけにはいかない。ガキなめんなよ」と意気込みを語っている。  1R、ヘッドギア無しの啓之輔。レガースは両者着用。ともにオーソドックス構えからスタート。啓之輔の右の蹴りに安保は右の蹴りから着地してすぐに左ミドルを当て返す。安保の右ジャブの打ち終わりに右を狙う啓之輔。  サウスポー構えとなる安保は左の前蹴りから左ジャブのダブルで前に。さらに左ヒザ。啓之輔は右を振るが、安保の左フックから左右の連打で棒立ちになる。  啓之輔は首相撲からヒザで凌ぐが規定により1回まで。オーソドックス構えとなる安保の前進に引き手を掴んで首を巻き込み払い腰を決める啓之輔だが反則。レガースがズレて中断。左サイドキックでこかす安保。さらに関節に蹴る安保。啓之輔はバックブローもかわす安保がワンツーから右を打ち込む。  2R、ともにオーソドックス構えに。左ミドルのダブルを当てる安保。右ローを返し詰める啓之輔だが、ロープを背にした安保は右のフェイントから左フック! 後方に啓之輔がダウンし、啓之輔セコンドからタオルが投入された。2R 0分15秒 TKOで安保が勝利。  試合後、安保はリング上で「啓之輔さんありがとうございました。対戦相手のなかで一番怖さを感じました。どうでしたか、DXの企画。最初のホスト、2人まとめて仕留められなかったのが悔い残るんですけど、まあ、対戦を期待されていた北村さんと啓之輔さんはKO出来たのでまあ、よかったかなと思います。たくさんの応募がありましたけど、安保瑠輝也と対戦していただき、ありがとうございました」と挨拶。  続けて、会場で観戦した同じアウトサイダー出身の黒石高大に「黒石選手でしたっけ? YouTubeの煽りで啓之輔さんが負けたら俺が行くって言ってましたけど、来ますか? 俺まだ全然、動けますけど。安保、ここで待ってますけど。やらない? OKです」と延長戦まで申し出た。  さらに、3戦の感想を問われ、「思ったよりホストに手こずった。レフェリーもあれ止めてくれればよかったのに。ちょっとルールが曖昧でしたね。1人がダウンしたら殴りに行けないとか」と苦笑しながらも、最後は「今回の企画自体は安保瑠輝也と弘輝の名前を広めるための遊びだったんで。俺らの本場は、本職は格闘家なんで、リングで1月24日、2人とも試合が決まっているんで、そこで見せたいと思います」と、代々木競技場第一体育館で開催される「K’FESTA.4」での試合を見てほしいとアピールした。
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