6戦6勝6KOの“若き暴君”龍聖。あの石井館長も素質を高く評価
2020年12月6日(日)東京・後楽園ホールで開催された『REBELS.69』の一夜明け会見が、7日(月)都内にて行われた。
会見には第3試合の57.5kg契約3分3R延長1R BLACKルールで、聖域統一フェザー級王者・光太郎ZLS(チームZLS)を1Rわずか51秒、右ハイキックでKO勝ちした龍聖(TRY HARD GYM)が出席。前夜の試合を振り返った。
「圧倒する展開の試合をしたかったから、そういう展開になってよかったと思います」と言い、「別にやりたいことは決めていなくて、流れでああなりました。練習内容も変えてきたので、それが出たかなと。今回ノッブ(タイ人トレーナー)がいなくて、チームみんなでやってきて。いつもよりムエタイというよりビッグミットとかフィジカル系をやってきて、ガードの上からでも吹き飛ばすパワーや瞬発力がちょっとは出ていたと思います」と話した。
では、ハイキックは狙っていなかったのかと聞かれると「倒すなら右ストレートかなと思っていましたね。流れでハイキックになりました」と狙っていなかったという。
同大会のLIVE配信で解説を務めたK-1創始者の正道会館・石井館長が、最も印象に残った選手に龍聖の名を上げ、その素質に太鼓判を押したことについては「本当に凄い嬉しいですね。光栄の一言に尽きます」と素直に喜ぶ。初めて石井館長と顔を合わせて「なんか優しいおじさんって感じで。名前は知っていて、K-1の創始者で凄い人だと認知しています。世代的にあまり知らなかったです」と、ジェネレーションギャップを感じさせる感想を述べた。
試合後のマイクでは「今、キック界にはスターが2人いると思うが、3人目には僕がなろうと思っているので楽しみにしていてください」とのアピールがあり、試合後に石井館長からも「天心君や武尊君と戦わせたい」との言葉も出たが、本人にそれを直撃すると「それは別に。どっちも好きじゃないのでどうとも思わないです」と素っ気ない返事。
では、同じくマイクでアピールした「同じ階級のチャンピオンで試合は面白いかもしれないけど、あまり華のない選手がいると思うので、来年、僕が倒したいと思う」とした相手は誰なのかと聞かれると「安本(晴翔)選手ですね。来年絶対にやるしかないと思っています。絶対にやる。一番盛り上がるタイミングで。REBELSで一番のカードだと思っているので、一番盛り上がるタイミングでやりたいです。誰もが見たいと思うので、それだけで会場を埋められるようなタイミングでやりたい」と、現在8連勝中のREBELS-REDフェザー級王者・安本晴翔(橋本道場)との対戦をぶち上げた。
ルールについては「BLACK(ヒジ打ちなし)でもRED(ヒジ打ちあり)でも特に決めてないです。どっちでもいい」と、どちらのルールでも構わないとした。
これを受けて宮田プロデューサーは「試合がインパクトあって名指しをして、あとはタイミングですね。一番ここだろうというタイミングが両者にとってある。そう遠くはないです。安本選手、あと両ジムとすり合わせをして行ければ思っています。ファンのみなさん期待してください。黄金のフェザー級になっていくかなと思います」と、試合を実現させるために動くと共に、両者がいるフェザー級が“黄金の階級”になっていくと話した。
また、来年は何試合したいかとの質問に龍聖は「決めてないです。でも試合期間が空くのは良くないので、短すぎてもコンスタントに試合をしていきたい。でも僕はセコンドの方が好きなんですよね。平岡琴ちゃんが負けちゃって全然嬉しくなくて。自分はジムを愛しているのでジムで勝たないと嬉しくないんです。だから昨日、松倉さんが勝った時はマジ嬉しかったですね。自分の試合よりも嬉しかったです」と、ハイペースで試合をこなしていきたいこととジム愛を語った。