グラップリング
レポート

【QUINTET】平均年齢40.4歳の所チームが優勝! CARPE DIEMの4連覇を阻止

2020/10/27 18:10

 柔術の名門「TEAM CARPE DIEM」次鋒は、腕十字の名手として名高い世羅智茂。世羅は2017年IBJJFアジア選手権黒帯フェザー級準優勝。ノーギでも数々のタイトルを獲得。2019年11月の「QUINTET」では出花崇太郎をヒザ十字、鈴木和宏を跳び十字に極めている。また、ケージグラップリングで青木真也、岩本健汰とも対戦するなど、コロナ禍に積極的にノーギの試合を続けてきた。

「TEAM WOLF」の次鋒は、2004年アテネ、2008年北京オリンピック柔道男子66kgで金メダルを獲得した内柴正人が登場。柔道引退後は柔術にもチャレンジした内柴は、2018年にはキルギス共和国の柔道連盟総監督に就任し任期満了まで指導を行ない、現在は地元熊本県の温泉旅館に勤めている。一時、RIZIN参戦も噂されたことがある。

 今回は柔道時代の先輩である小見川道大と共に戦うチャンスを得て試合復帰を決断。小見川率いるTEAM WOLFの一員として戦う。

△次鋒 世羅智茂 73.90kg(CARPE DIEM)
[8分 時間切れ]
△次鋒 内柴正人 74.20kg(フリー)

 シッティングガードを取る世羅。腕を取りに行く世羅に上半身を入れる内柴は脇を差し固めるが、世羅はバック狙い。内柴は立ち上がる。再びシッティングガードから足関節を狙う世羅。後ろを向いて抜く内柴。同じ攻防を2度。すぐに足を抜く内柴はガードの中に入る。

 クローズドガードからデラヒーバ、カーフスライサーを狙う世羅。足を抜く内柴。下から片足を肩に乗せスイープを狙う世羅。両者離れる。下から足関節狙いを逃げる内柴に上から抑え込みに行こうとする世羅だが、内柴は抑え込ませず。ならばと世羅は再び足を手繰るが、内柴は足を抜く。

 バックを取りかかる世羅だが、正対する内柴が下に。ニアマウントの世羅にフィジカル差を活かしリバーサルする内柴! 世羅の右足から左足、サドルロック狙いも足を抜く内柴。下になる世羅はクローズドガード。内柴も足関節狙い、時間切れ判定無しのドロー。

 世羅は攻め続け、内柴も最後までスタミナを切らすことなく動き続けたが両者脱落。内柴は抜き役の世羅を止めて分けた。

△中堅 竹浦正起 64.80kg(CARPE DIEM)
[8分 時間切れ]
△中堅 伊藤盛一郎 62.50kg(リバーサルジム横浜グランドスラム)

 かつぎパスを狙う竹浦に、下から腕十字は伊藤。立ち上がり外す竹浦。さらにアナコンダチョークは伊藤も竹浦は外す。

 ガードの竹浦に首を抱えて飛び込んでギロチンを狙う伊藤が下に。ハーフガードから右で差す伊藤。あるいは左足でラバーガードも狙うが、体を離す竹浦に伊藤は立つ。

 下からダブルアンダーフックで抱き着く竹浦。伊藤はヒザ十字狙うが、足抜く竹浦。タイムアップ。時間切れ。両者脱落。

△副将 白木大輔 81.90kg(CARPE DIEM HOPE)
[4分 時間切れ]
△副将 小見川道大 71.30kg(NEO JUDO ACADEMY)

 過去に小見川に一本勝ちしている白木が下からスイープしサイドから肩固め狙い。下の小見川は腕固めも白木は腕を外す。ハーフガードの小見川に後方を向き、右足をアキレス腱固めに狙う白木。回転して足を抜く小見川が上に。

 下の白木はクローズドガード。両者「指導」でスタンド再開。白木の右腕を腕固めに極めて引き込む小見川! そのまま絞りマウントを奪うが極め切れず。時間切れ両者脱落に。

〇大将 橋本知之 60.0kg(CARPE DIEM)
[4分 旗判定]
×大将 森戸新士 72.30kg(藤田柔術)

 12.3kg差の4分、大将戦までドローで判定ありの試合に。

 橋本の目にアイポークで中断も再開。デラヒーバ狙いから足を刈る橋本! 森戸は橋本の両足を三角に固めるが、足を抜く橋本は下から左足を手繰るアキレス腱固めへ。サドルもヒールフックは禁止。上からギロチン狙いで飛び込み、スイープしにきた森戸に三角絞めへ! 頭を抜いた森戸。ゴング。

 チーム指導数は同数。この大将戦の判定は3-0で、体重差がありながら攻め続けた橋本が勝利。CARPE DIEMを決勝へと導いた。

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