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【RISE】“ジョーカー”直樹「このトーナメントを引っ掻き回す時が来た。ダーティーに行こうと思っています」白鳥戦に珍策の数々

2020/10/02 15:10
【RISE】“ジョーカー”直樹「このトーナメントを引っ掻き回す時が来た。ダーティーに行こうと思っています」白鳥戦に珍策の数々

RISEの“ジョーカー”と長く呼ばれ続けてきた直樹が、ジョーカーとなって番狂わせを起こすか (C)RISE

 2020年10月11日(日)神奈川・ぴあアリーナMM『RISE DEAD OR ALIVE 2020 YOKOHAMA』で、「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」に出場するRISEライト級2位・直樹(BRING IT ONパラエストラAKK)が10月2日(金)都内所属ジムで公開練習を行った。

 直樹は伝統派空手出身で、2015年RISING ROOKIES CUPスーパーフェザー級で優勝後、独特の間合い操作と当て感の良さでRISEライト級の上位選手として長く活躍。タイトル挑戦まであと一歩まで迫ったり、RISEのメインイベントも務めたりと主力選手の一人だ。2019年11月にはムエタイ大会『スックワンキントーン』でスーパーライト級王座決定戦に勝利し、プロ初戴冠を果たした。


 公開練習ではシャドーとパンチのみのミット打ちを公開。意図はあるのかと聞かれると「意図はないんですが足が疲れていたのでパンチ主体になりました。かなり蹴り込んでいます」と、蹴りを練習しすぎたのでパンチのみにしたという。通常はオーソドックスながらほぼサウスポーでやっていたのは「バランスをよくするために普段からオーソドックスとサウスポーの両方でやっているんです。サウスポーの方が下手ですが、あまりオーソドックスでばかりやるとバランスが悪くなるので」との理由で、今回はサウスポーで行くのかとの問いには「行かないです、全然」と笑った。

 トーナメント1回戦では優勝候補のRISE WORLD SERIES 2019 -61kgトーナメント王者・白鳥大珠(TEAM TEPPEN)との対戦を迎える。決勝戦はメインイベントで行われることも発表された。


「試合順が発表されるとドキドキが増します」と直樹。今回のトーナメントメンバーが発表された時は「おいおい、と思いました。本気じゃねえかよって思いましたね。(相手は)誰でも嫌です。もうちょい行けそうな相手がよかったですね」と弱気ながらも、「1回戦で白鳥選手を倒せばかなり美味しいと思うので、仕方なくやるしかない。この中では一番美味しい相手だと思います。他の3選手は順位が付けられないくらいなので、一番知名度がある白鳥選手が一番美味しい相手だと思いますね」と、“勝てば美味しい相手”だと認識している。


 対策を聞かれると「バッチリしています。白鳥選手は身長が高くてリーチがあるので、それでみんなやりづらそうにしている。それを埋めるための秘策で毎日、牛乳を飲みまくっています。だから当日は同じくらいか僕の方が高くなっていますね。これを明かしてしまったら、今後白鳥選手とやる選手は参考にしちゃうんじゃないかな」と、ボケをかます。

 白鳥との身長差は5cm(直樹175cm、白鳥180cm)で、リーチ差もある。これほどの体格差がある相手と戦ったことがあるかと聞かれると「タイトルマッチをやった相手も大きかったんですが、あの時はまだ牛乳が飲み足りなかったから。前は1日1杯だったけれど今は3杯飲んでいます。あと、会長に引っ張ってもらって身長を伸ばしているのでかなりヤバいです」と、あくまでも牛乳のネタにこだわる。


 とはいえ、長くライト級ランキングに君臨し“倒し屋ジョーカー”の異名を持つ直樹。現在8連勝中(4KO)の実績もある。「今回こそ来たって感じですね。ジョーカー的な感じでこのトーナメントを引っ掻き回す時が来た」とニヤリ。「白鳥君を意識し始めたのは3日前くらいですね。研究はそんなにしていなかったです。ムービーを見ても強いので、凄く強いと思っていました。でも弱点は、試合中によく髪の毛を気にしているので、ちょっとクリンチ際にグシャグシャにしてやれば気も乱れると思うので、ダーティーに行こうと思っています」と、“髪の毛グシャグシャ作戦”で行くとする。

 8連勝については「そんなに好調だのなんだのということはなく、他の人はもっと勝っているので好調と言えるほどじゃない」と、天狗になっていることもない。

 今回のトーナメントは白鳥とRISEライト級王者・原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)の因縁対決、シュートボクシングとKNOCK OUTの二冠王・西岡蓮太(龍生塾)の参戦などに話題が集まり、直樹はやや影が薄くなっている。その現状をどう思うかと聞かれると、「白鳥君と原口君の試合はみんなが見たいし僕も見たいくらいなので僕は蚊帳の外になっていますけれど、彼(白鳥)の中で僕のことも警戒している、相当意識していると思いますね。いや、意識してくれていたらいいなくらいに思っています」と、まったく気にしていないようだ。


「そういう性格なので。性格を素直に表現しているだけです。みんな“ナメんな”とか言ってるけれど、僕は素直に表現しているだけ。試合の時はめっちゃ緊張します。でも他の人は僕以上に緊張しているかも。僕は一番挑戦者の立場でプレッシャーがないと思う。白鳥選手はプレッシャーがあって、精神的に一番キツいと思うので、そういう意味では有利かと思います」と、気楽な立場で臨むことがアドバンテージになると話した。

『スックワンキントーン』で王者になっているが、「初挑戦でいきなりベルトを獲って防衛戦もしていないので、自覚は全然ないです。RISEのベルトはデビューした時からやらせてもらっているので、欲しいですね」と、やはり王者としての気負いはないとした。

 決勝では原口と西岡のどちらと戦いたいかの質問には、「全然考えてないです。白鳥選手に勝ったら喜んで、その場で酒飲んじゃおうかなってくらい嬉しいと思うので、その後のことどうこうは考えてないです」と、白鳥戦に全てを懸けると答えた。

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