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レポート

【修斗】SASUKEが環太平洋新王者に「斎藤チャンピオン、テレビの前で売られた喧嘩を片付けてから俺とやりましょう!」

2020/09/19 18:09

▼フェザー級 5分3R
〇藤井伸樹(ALLIANCE)
[判定3-0] ※29-28×3
×後藤丈治(TRIBE TOKYO M.M.A.)※初参戦

 修斗“黄金のバンタム”にまた新たな選手の参戦が決定した。

 2020年4月に開催された「Road to ONE:2nd」で元環太平洋王者・祖根寿麻(ZOOMER)を1R ニンジャチョークで極めて、MMA5連勝をマークしている後藤丈治(TRIBE TOKYO M.M.A.)が修斗に参戦。その初戦の相手がバンタム級で“最も戦いたくない男”と言わしめる藤井伸樹(ALLIANCE)となった。

 長南亮TRIBE TOKYO M.M.A.代表が自信を持って最激戦区であるバンタム級に送り込んできた後藤。もともと北海道のアマチュア格闘技から、キックボクシングアカデミー札幌&P'sLAB札幌に所属し、PANCRASE札幌大会などで活躍。

 2017年1月には「RISE 115」でKENTAとドロー。同3月の「BOUT 26」では当時RISEバンタム級7位だった出口智也に、プロキック2戦目で判定勝ちという経歴も持つ。

 2018年12月の「PANCRASE 302」米山千隼戦での1R TKO負け以降、北大を卒業して上京。東京で就職しTRIBE TOKYO M.M.A.所属となった。2019年5月の聖王DATE戦のTKO勝ち以降、同7月に平田純一を1R TKO、9月に道端正司をリアネイキドチョークで極め、2020年2月に力也をパウンドアウト。

 4月の祖根戦では、サウスポーから右の三日月蹴り、さらに左ストレートを効かせてラッシュ。右フックでダウンを奪うと、立ち上がり際にニンジャチョークを極め、5連勝となった。

 対する藤井もPANCRASE出身。ネオブラッド・トーナメントを経てプロデビュー。諦めない粘り強さと動き続けるタフネスさを持ち味に頭角を現し、2016年9月の「TTF CHALLENGE 06」での1R KO勝ち以降、2018年5月のアラン“ヒロ”ヤマニハ戦の判定勝ちまで怒涛の6連勝を飾った。

 2018年11月から修斗に参戦し、岡田遼、魚井フルスイングに判定負けで2連敗を喫したが、その後、2019年5月に石橋佳大(3R KO勝利)、9月に齋藤翼(判定3-0勝利)という激闘派に競り勝ち2連勝。しかし、2020年1月の後楽園ホール大会で、田丸匠に的確な打撃と寝技の際で上回られ、判定負けを喫している。

 無尽蔵のスタミナがもたらすひたむきなファイトから、藤井が上位陣を崩すためにどんな課題を克服してきたか。その我武者羅さを止める強力な武器を持つ後藤は、修斗のマットでも祖根を下した左ストレートを炸裂させるか。大注目の一戦だ。

 1R、オーソドックス構えの藤井にサウスポー構えの後藤。ワンツーから右ボディストレートは藤井。後藤は左ハイも藤井はブロック。着地してすぐに左フックを打つ後藤。左ミドルハイも。しかし詰める藤井はシングルへ、足を抜く後藤。

 右のダブルで牽制する後藤。藤井の左ジャブの飛び込みはかわす後藤は左ヒジ、左ストレート、左の蹴り! さらに藤井の入りに左ヒザもテイクダウンに行く藤井。シングルレッグをノーアームギロチンチョークで後方に投げる後藤だが、藤井もバックから引き込みブリッジで上に。しかしスクランブルから後藤が立つとすぐに詰める藤井は右ストレート、この距離が藤井。下がる後藤を詰めてブザー。

 2R、詰める藤井。さらにシングルレッグテイクダウン! すぐに立つ後藤を追って再三倒す藤井。再びシングルレッグテイクダウン! ついに後藤に背中を着かすとラバー狙いの後藤。上半身を金網まで這って立てスタンドに。

 ダブルレッグからシングルレッグテイクダウンも立つ後藤。右の蹴りは藤井。後藤の組みを切り、みたびシングルレッグテイクダウン! さらにバックテイクへ! 両足をかけるとのどもとに腕を入れるが、後藤も腰をずらし右ヒジを押し上げて凌ぐ。

 3R、左の蹴りは後藤間合いが近い。詰める藤井はシングルレッグテイクダウン! すぐに立ち上がれない後藤のバックをすぐに奪い両足をかけてリアネイキドチョークへ! アゴ下に首をずらす後藤。腰をずらして正対する後藤。しかし追う藤井。

 シングルレッグテイクダウンからバッテイク。スクランブルから立つ後藤は首相撲ヒザ&左ミドル、左ストレートと最後にラッシュをかけるがブザー!

 大きな拍手が沸き起こった熱闘は判定3-0(29-28×3)で藤井が勝利。

 ケージの中で藤井は「世の中大変な状況でこんなたくさんの人が集まっていただき、ありがとうございました。前回の試合で結果残せなかったんで、また次勝てるように、今度はきっちり勝てるように頑張ります」と語った。

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