2019年12月にエキシビションで拳を交えた武尊と江川。階級を上げて江川が武尊の前に立ちはだかる日が来るのか
2020年9月22日(火・祝)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』にて、椿原龍矢(月心会チーム侍)とスーパーファイトの-58kg契約3分3R・延長1Rで対戦する、K-1 WORLD GPフェザー級王者・江川優生(POWER OF DREAM)を魔裟斗が分析した。
「桁外れのパワーを持っている。強すぎて相手が弱く見えてしまう。このフェザー級では相手がいないですね、というくらい強いですね。武尊も江川のパンチはエグいと言っていましたよ」と、そのパワーを絶賛。
「パワーがある上に左のボディ打ちがいい。序盤からプレッシャーをかけてボディ、ローで相手を削っていく。で、削っていき最後はいろいろなパンチやバックスピンキックで倒す。技の幅が多彩だなって。いろいろな技、引き出しを持っているところが江川の強さ」と、左ボディブローはピカイチだと評価し、それだけでなく技の多彩さも高評価する。
同時に「若干気になるのは全てのパンチが強い分、パンチを連打する時にコンビネーションのスピードが遅いと感じる時がある。だから武尊とのエキシビションマッチの時に打ち合いをしていましたけれど、スピードで言うと武尊の方が速いなという感じがした。打ち合いの中で自分より速い相手と打ち合った時にどうかなっていう」と、一発一発が強打である分、緩急がなくスピードに欠けるとも指摘。
さらに「江川は強いんですけれど、オーラというか雰囲気がまだ出てきていない。これは経験を積むのと年齢を重ねることで出てくると思う」と、スターに必要不可欠なオーラがまで感じられない、とも。
しかし「ライバルがいるとさらにいい。江川が階級を上げて武尊と戦うとなったらそれはそれで面白いじゃないですか。ライバルがいればさらに高いところに行ける」と、スーパー・フェザー級に階級を上げれば武尊のライバルになれる可能性もあるという。
今回の対戦相手・椿原については「椿原はK-1甲子園の頃から見ていて、印象に残っている。けっこう手数は多いけれどパワーがないイメージがあったんですけれど、前回の試合で階級を上げてますよね。階級を上げた前回の試合は力強さがついて手数+パワーが付いた。あと彼の強さは左ジャブと前蹴り。椿原の長い距離で戦うと江川は苦戦するだろうなと。江川の距離というのが左ボディが入るか入らないか。江川が椿原に左のボディを入れることが出来る距離であればこれは完全に江川の距離。ボディが入らない距離で戦っていくと椿原のジャブ、前蹴りの長い距離が椿原の距離になる。そういう椿原の距離になると苦戦する可能性もある」と、簡単な相手ではないとした。
それでも「予想は江川のKO勝ち。ボディ打ちからの上下の打ち分けが凄いですからね」と江川のKO勝利を予想した。
最後に魔裟斗は「新たなスターが誕生してくる流れにもなるので、江川はその中の一人の選手であるのは間違いない。メインイベントを喰うようなインパクトのある試合を期待している選手ですね」と、江川に期待を寄せた。この魔裟斗が江川を分析する映像は、YouTubeのABEMA格闘CHで見ることが出来る。